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究極に迷ったので占ってもらった話
皆さんは「占い」というものを信じるだろうか。
私は信者…とまではいかないがテレビや雑誌の星座占いや姓名占い、血液型占いなどは大方信じる方だ。とはいえ今まで専門家…占い師と言うのだろうか。そういった方に占ってもらった事はない。
ところが先日、私はひょんな事から生まれて初めて占い師に占ってもらった。
事の始まりは数日前、職場のある人物との関係がどんどん上手くいかなくなっている事に非常に悩んだから(※ここで言うある人物とは前の記事「グルメハラスメントを受けている…かもしれない話」に出てくる)。
ーー…仕事が終わったある日、私はスマホで「占い ○○(地名)」で検索をかけた。すると出てくる出てくる、様々な占いの館。今まで調べた事もなかったのであまりの数に驚いた。
とりあえず行きやすい場所、口コミが多くて評判の良いところを条件に探し、件の占いの館にたどり着いた。
電話での受付だったので電話をかけたが留守電になり、その後折り返し連絡をもらったが逆に私が出ることができず、結局ショートメールでのやり取りになった。
予約は一週間後以降しか空いておらず、すぐに行く気だった私は出鼻を挫かれたがそれでもいいと、一週間後に予約を入れた。
一週間後、私はドキドキしながら占いの館に向かった。が、外から中は見えるものの誰の姿もなかった。日付も時間も間違ってないはず…とやり取りしたメールを見返した。間違いない。私は焦った。
すると、街の方から一人の女性が占いの館に入っていった。看板に写っている女性だった。この人だ。この人が占い師。そう思いながら恐る恐る入り口に近づくと女性がドアを開けてくれた。
話を聞くと女性が時間を勘違いしていたらしく、ギリギリまで買い物にでも行っていたのだろう部屋の隅に買い物袋がそのまま置かれていた。
ーー部屋はとてもこじんまりとしていてテーブルと椅子が置いてあり、壁には絵画や石を売っているだとかの宣伝ボードが飾られていた。
女性(以下占い師)は準備をしながら私に「恋愛?仕事?」と言ってきた。私が仕事です、と答えると
「辞めようと思ってる?」
とすかさず返された。ぞわっとした。まだ仕事としか言ってないのに。
その後名前と生年月日を書くよう紙とペンを渡され、左上に書いた。
そう、私は今の仕事を辞めるか辞めまいか…それで迷っている。
何故迷っているのか…それは先ほど話したある人物が原因である。確かにその人物の事が嫌で嫌で仕方ない。でも自分が我慢すれば済む話だし、さらにその人物以外の人達はみんな良くしてくれる。仕事内容も不満はない。
また、今辞めてもコロナで次の仕事がすぐ見つかるとも思えない。だけどパートで正社員にはなれない…など色々良いところと嫌なところが半々くらいで、踏ん切りがつかずにいた。
ーー…と上記の事を掻い摘まんで占い師に話した。占い師はタロットカードを扱いながらその人物にどんな事を言われるのか、今までどんな仕事をしてきたのかなどを聞いてきた。
もちろんグルメハラスメントの事も話した。「それ、パワハラだよ!」と言われたがここは労基でもハロワでもないので特にそれ以上は広がらない話だった。
話しながら占い師はタロットカードを混ぜて並べていく。それを見て
「半々ってところだね。(今の職場に)居ようと思えば居られるし辞めようと思えば辞められる」
と言われた。マジか…と思った。占い師は「でもその人物は変わらない」「精神的にも良くないよ」(コロナで次の仕事があるか不安と言うと)「来年はがらっと変わってる。今年まで続ければ良い」と言ってくれた。
ここまで聞いて強要してくるような言い方はしてこないし、アドバイスみたいな感じだなと思った。それにとても話しやすい。不安を煽るような事も言われなかったし。
ーー「他に何かある?」と言われ悩んだ挙げ句「全体運とか…?」と雑誌の星座占いみたいな事を聞いてしまった。すると占い師は先ほど私が書いた名前と生年月日の紙に事前に四つ数字を書いており、一つずつ説明してくれた(※数字は伏せます)。
「まずはこの数字。これは一人でも生きていけるという表れ。極端に言うと砂漠に一人で放り出されても生きていける」
ーーこの数字、私がどんな人なのか表しているのか…と気づいた。そういえば先ほど仕事の話の時、例の人物の名前と生年月日(生年月日は知らないので代わりに年齢を教えた)を書いた時に「この人は芯が強い。決めたことは絶対曲げない」って言ってたのもその通りだと思ったし、大方間違ってないな。
「次にこの数字。これは努力家って事。コツコツ努力ができる」
確かに好きな事は努力するけどそれ以外は…と思ってしまい、ちょっと首を傾げてしまった。自分の事を努力家だと思ったことないし…。
「そしてこれとこれ(同じ数字だった)。
これはものすごくプライドが高いって事」
…否定できなかった。私は自分に自信がないわりにはプライドが高い。自覚もある。ただ、それを人にわかるようひけらかしたりはしない。これが一番当たってる…と思った。
他にも「勘が良い」「頭が良い」「将来自分一人で仕事をする可能性が高い」とも言われたが頭は良くない…と思った。それは自覚がない。
ここで私の初めての占いは終了した。
料金(相場がわからないので高いとも安いとも思わなかった)を支払って占いの館を後にした。私はすっきりしていた。自分の事を正しく知れるって面白いなとも思った。
ーーこうして私の人生初めての占いは幕を閉じた。
何故急に占ってもらおう!と思ったかは今でもわからないのだが、正直占ってもらってよかったと思っている。
また何かあった時は力を貸してもらおう。
もし、何か迷っているだとか自分を少しでも知りたいとか思う方は占ってもらうのも良いのではないかと思う。信じるか信じないかはあなた次第、だが。