牧草地
実家がある北海道では、本州より牧場がたくさんあります。
その牧場の牛さんに食べさせる草を育ててる土地を「牧草地」といいます。
その「牧草地」は、春や夏はただっぴろい何ヘクタールかの草原であり
夏の終わりには草は刈り取られ、冬はまた、ただっぴろい雪原になります。
実家のすぐ横の通りを挟んだ向かえに、牧草地がありました。
わたしが小学生のころ、まだ幼稚園児の弟と妹を従えて
そのただっぴろい場所を、冒険!と言ってはずんずん進んでいきました。
夏にはバッタがたくさんとれて、冬には雪をかき分け雪合戦も混じえながら、
ずんずん、ずんずん、ずんずんと進みました。
奥までたどり着いて、牧草地の横にある家庭菜園の畑がたくさん並ぶ区画を通り抜けて
道端のムスカリを摘み、おんこを食べて、スグリも食べながら、家までの帰路につきます。
今考えると3~4時間は歩きっぱなし。
子どもの体力発散にはいい場所だよね。
子どもが牧草地に入ったからといって、責める人は誰もいませんでした。土地の所有者の許可とか、そういう話を聞いたことは子どもの記憶ながらも無いし、
母も「ああ、そんなに散歩してきたの」と言っていたような。
これが、きっとわたしの冒険の原点。
30歳を過ぎても、
道に迷っても、
夜でも、
知らないところを
ずんずん進んで行きたくなるワクワク感。
たのしい!ただたのしい!
次に帰省したら、また牧草地を歩こう。
弟と妹が帰省してたら無理やり連れていこう。
旦那も誘ってみよう。
でも、旦那は道北の生まれだから。
もっと他の、牧草地への想いがあるのかも。
それも、たのしい
お気持ちでサポートいただけましたら、今後の活力になります🙏