#06 薬の期限って…?
こんにちは。
薬についてちょっと詳しい人(薬剤師)です。
日々の業務で感じたこと、気づき、疑問を綴っています。
突然ですが、こんなときありませんか?
「そういえば前にもらった痛み止めが残ってるな…。」
「頭痛いけど…これ、飲んでいいかな…?」
そんなときありますよね。
というわけで今回取り上げるのは、
「薬の期限はどのくらいなのか。」
塗り薬や貼り薬、吸入薬などは、期限が記載されています。
しかし、注意したいのが点眼薬!
使用期限は記載されているのですが、これは未開封の期限。
開封後は基本的に1ヶ月が期限なんですー!!
知ってました?
目に直接入れるので、清潔じゃないとね♪
あとインスリンなどの自己注射薬。
開封後期限は1ヶ月のものが多いですが、6週間や8週間のものもあります。
(これが覚えられないんだよなぁ。)
ちなみに未開封のものは冷蔵庫保管です。
さて、一番気になるのは飲み薬ですよね。
基本的に期限は製造後3〜5年。
ですが、薬は、製造会社→卸→薬局→患者さんの元へ渡ります。
一度箱から出した薬が患者さんの手に渡ってからは…正直わかりません。
(細かいことを言うと、各シートにロットが書いてあるので、メーカーに聞けばわかることもある。)
なので、私は患者さんに
「もらってから1年くらい経っていたら、もう捨ててください。」
と伝えています。
ただ、これはシートに入った飲み薬の場合。
粉薬など薬局で分包しているものは、湿気を完全に防げないので乾燥剤ありでも半年くらい。
シロップに関しては、水などで薄めてあることが多く、また蓋を開け閉めするときに雑菌が入ることがあるため、調剤してから2週間を期限とすることが多いです。
もちろん、保管方法は室温や冷蔵庫保管など指示通りに。
さらには直射日光や高温多湿を避けた保管が大前提となります。
ちなみに薬局では定期的に期限チェックを行っていて、期限が近いものはお渡ししないようにしていますよ。
薬は処方された分を飲み切るのが基本ですが、痛み止めや便秘薬などの頓用で使用する薬は残りがちですよね。
そんな時、今回の話を思い出していただけると幸いです^ ^*
みなさんのヘルスリテラシーが少しでも向上するお手伝いができますように。