#18 お薬手帳を語るVol.5
こんにちは。
薬についてちょっと詳しい人(薬剤師)です。
日々の業務で感じたこと、気づき、疑問を綴っています。
お薬手帳について語るのはこれで(たぶん)最後にします。
今回は、私が考える「お薬手帳の問題点」について。
完全に私の独断と偏見ですので、その辺は悪しからず。
まず、考えられる現在のお薬手帳の問題点として、
”忘れやすい、失くしやすい、嵩張る” ですよね。
スケジュールもスマホで管理している時代、お薬手帳を持ち歩くのは、習慣になりにくい。
(ペーパーレス時代に逆行して、まだまだ紙ベースが多い医療業界。)
が、色々策は練られています。
例えば、お薬手帳にカバーをつけて、保険証や診察券と一緒に保管できるとか。
これなら病院行く時忘れない♪
(でも私は保険証を財布に入れるし、お薬手帳は持ち歩いてほしい。)
他にも、第3回の時にちらっと話に出しましたが、お薬手帳のアプリもあります。
お薬手帳アプリとは…薬局でもらえるQRコードを読み込むことによって、薬の情報がスマホに登録されるというもの。
メリットとしては、
①忘れにくい
② 家族でお薬手帳のデータを共有できる
③ 服薬時間を教えてくれる
家族でデータ共有できるので、子供の薬をもらいに行く時、お父さんでもお母さんでも薬の内容を把握できる。
逆もありで、高齢の親御さんの薬の内容を共有することもできる。
また、アラームを設定できて、飲み忘れ防止につながります。
ただ、アプリのデメリットもあります。
①対応していない医療機関では利用できず、手間がかかる
②スマホを預かりにくい
③高齢の方では操作方法に難あり
私の勤務先ではアプリは使えません。
その場合は、患者さん自身での手打ちになります。
また、入院される患者さんの薬を確認する時は、スマホを預かるわけにはいかないので、一度紙に書き写してカルテに情報を入力しています。
これがちょっと手間。
どの媒体も一長一短ですねぇ。
さてさて、そろそろお薬手帳について語るのは終わろうかと思いますが、お薬手帳の大切さが少しでも伝わっていると嬉しいです。
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