#33 神経の痛みに効くと言われている薬のしくみ 〜リリカ®︎〜
こんにちは。
薬についてちょっと詳しい人(薬剤師)です。
日々の業務で感じたこと、気づき、疑問を綴っています。
突然ですが、シナプスって聞いたことありますか?
神経ではシナプスという接続部を介して刺激が伝わっていきます。
神経の痛みは、とある物質(Ca2+)がシナプスに入ってくると、そのシナプスから痛みを伝える物質(神経伝達物質)が放出され、神経伝達物質が次のシナプスの受け口(受容体)にくっつくことで痛み刺激が伝達していきます。
神経の痛みによく処方されるリリカ®︎(プレガバリン)は、Ca2+がシナプスに入らないようにして、神経伝達物質が放出されないように働きます。
つまり、神経の痛みに効くと言われる薬は、
痛み刺激が神経伝いに伝達されないようにしているということなのです。
…伝わりましたか?
ちなみにロキソニン®︎などは、身体の末梢で、傷などの刺激を受けた際、そこから痛みを感じる物質が産生され、痛みを増強させる物質の生成を抑えるのでした。
痛み刺激を伝える神経に異変が起こった場合、末梢の痛み刺激に反応するロキソニン®︎などが効きにくいのはこのためなのですねー。
なんとなくでも伝わっていると嬉しいです。
疑問や質問お気軽にご相談ください。
みなさんのヘルスリテラシーが少しでも向上するお手伝いができますように。
参考:薬がみえるvol.1
リリカ®︎インタビューフォーム
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