見出し画像

#32 神経の痛み

こんにちは。

薬についてちょっと詳しい人(薬剤師)です。

日々の業務で感じたこと、気づき、疑問を綴っています。

さて、前回までロキソニン®︎やカロナール®︎などの解熱鎮痛薬についてお話してきました。

「ロキソニン®︎が効く仕組み」をお話した時に、「神経の痛みにはロキソニン®︎などは効かないんです」という話をしたのを覚えていますか?

ピリピリした痛みや痺れるような痛み、例えば帯状疱疹後の痛みなどは神経障害性疼痛と呼ばれます。

神経障害性疼痛:「体性感覚神経系の病変や疾患によって引き起こされる疼痛」 と定義され,末梢神経から大脳に至るまでの侵害情報伝達経路のいずれかに病変 や疾患が存在する際に生じる.体性感覚神経系の過敏性と下行性疼痛修飾系における抑制系の機能減弱が発症機序となる 
    ー神経障害性薬物療法ガイドラインー

つまり、痛みを伝える神経が末梢神経〜脊髄〜大脳まで、いくつか繋がっているのですが、それがどこかで異変を生じる。

すると、末梢組織で切り傷などの痛み刺激がないにもかかわらず、痛みを感じてしまう、そんな痛みを言うようです。

神経障害性疼痛の原因となり得る疾患は、数えきれないほどたくさんあります。

そしてその中には、薬でコントロールが難しいものがあるのも事実ですが、次回は「神経障害性疼痛によく使われる薬」について話してみたいと思います。

疑問や質問などお気軽にご相談ください ^ ^*

わからないことは全力で調べてお答えします。

みなさんのヘルスリテラシーが少しでも向上するお手伝いができますように。

参考:薬がみえるvol.1 
神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版
引用:マルホ株式会社HP
疼痛.jp

いいなと思ったら応援しよう!