#37 若者もかかる肺炎
こんにちは。
薬についてちょっと詳しい人(薬剤師)です。
日々の業務で感じたこと、気づき、疑問を綴っています。
みなさん、「肺炎」に対してどんな印象をお持ちでしょうか?
風邪とはどう違うの?
高齢の方がかかる病気?
こんな感じでしょうか。
肺炎は、肺に炎症が起こる病気をまとめて肺炎というので、かなり範囲が広いです。
なので原因も細菌やウイルス、カビなどが体内に入って発症する感染性のものや、そうでないものと本当にたくさんあります。
ちなみに肺炎は、日本の死因別順位で第5位です。
(私が学生の時は第4位だったなぁ。)
そう聞くと、かかると大変な病気なんだなぁと思いますよね。
現に肺炎は、高齢の方がかかりやすい病気ではあるんですが、若い方でもかかることがあります。
それが、"マイコプラズマ肺炎"です
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという微生物による感染性の肺炎で、小学生など若い世代から30代で多くかかり、高齢になるに従って罹患率は低くなります。
症状としては、頭痛や発熱、倦怠感など風邪のような症状で始まります。
その後、高熱が続いたり、激しい咳が続くのが特徴です。
(本当に咳めっちゃでるみたいです。)
ちなみにマイコプラズマとは?
→ウイルスではなく、細菌の一種だが、細菌がだいたい持ってる細胞壁というものを持っていない。
(この細胞壁があるかないかで使える抗菌薬が変わってきます。)
基本的には1-2週間で軽快に向かうと言われていますが、飛沫感染なので、家族内や施設内で感染が広がることが考えられます。
マスク、手洗いうがいでの感染予防が重要ですね。
さて今回は、若い人でも肺炎になるんだよーというお話でした。
疑問や質問などお気軽にご相談ください。
▷あやこのお薬相談室
わからないことは全力で調べてお答えします。
みなさんのヘルスリテラシー向上のお手伝いが少しでもできますように。
参考:標準微生物学 医学書院
病気がみえるvol.4呼吸器
引用:厚生労働省HP