読書記録(2)『本日は、お日柄もよく』原田マハ
あっという間に2月も最終日。
noteに「今日執筆すれば5ヵ月連続更新記録が達成できますよ」と教えてもらい、慌てて書きました。
今回も読書記録です。
数年前に親しい友人に勧めてもらい読んでいたのだけど、
先日久々に読み返して「言葉って、いいな」と改めて感じた一冊。
本日は、お日柄もよく 原田マハ
2013年に発売された原田マハさんの作品。
原田さんの作品は、旅屋おかえり (集英社文庫)、スイート・ホーム (ポプラ文庫)、カフーを待ちわびて (宝島社文庫) を読んだことがあり、どれも人の心の動きが優しく温かく描かれていて、忘れがちな大事なことを思い出させてくれる本ばかり。
その中でも、一番好きで、ページをめくる手が止まらなかったのが「本日は、お日柄もよく」。
心に残ったことばを、つらつらと書き留めていきます。
心に残ったことば
こと葉が久美さんとはじめて出会った時の、久美さんのスピーチ。
人生って、たくさん悩んで失敗して苦しむこともあるけれど、根本にある想いは「愛したい」なのだろうな。
自分を愛したいし、家族や友人など周りの人を愛したい。
選択に迷ったときは、どの道が最も自分や周囲の大切な人を愛することに繋がるのか、この視点を忘れずに持ち続けたいなと気づかせてくれた言葉。
こと葉のライバル?ワダカマくんのプレゼン。
変わるって、怖いしエネルギーが要ること。
でも、変化の速い今の社会においては、「変わらないことがリスク」「変わらないことは遅れること」とよく耳にする。
私も新卒で入った会社を「変えた」ことで、今新しい出会い・経験・気づき(CHANCE)でいっぱいの毎日。
踏み込むまでは怖かったけど、踏み込んでみたら変えてよかったと心から思っている。
お嬢様でかわいらしい千華ちゃん。でも、実は芯が強くて物事を深く考えている。
友達同士って、なんでも話せてしまうから言葉が多くなりがちだけど、
この時の千華ちゃんみたいに、シンプルに・本質だけを口にするっていいな。
友達の何気ないけど芯のあるひと言って、ずっと自分の記憶に残って、ふとしたときに背中を押してくれる。
立候補する決意を固めた厚志くんの言葉。
みんな、突き詰めるとここなんだよねきっと。
自分が愛する子どもに苦労してほしくない、楽しく生きて欲しい。
『運転者』という本を読んだ時も思ったけど、自分の運を、子どもやその次の世代に残していきたいと思う気持ち、それが自分が行動する動機になる。
まずは、家族・友人など身近な人を幸せにしたい。
次は、村や地域。
そして、国。
それが、竹田和平さんが言う「動機を大きくしていく」ことなんだろうな。
(急に話が飛んでしまったけど、詳しくは、本田晃一さんの『日本一の大投資家から教わった人生でもっとも大切なこと』に書いてある。こちらもおススメ)
こと葉のおばあちゃんは、つくづくかっこいい。こういう人に叱られ・見守られて育つのも憧れる。
意志を持った、強くしなやかな女性になれそう。
厚志くんのお父さん → 久美さん → 厚志くん に受け継がれた言葉。
大切な人を失った、大きな悲しみに直面した時、それでも人間は時間をかけて歩き出せる。そういうふうにできている。
(この先は書かれていないけど、)
「だから、今は思いっきり悲しんでいい」そう言っている気がした。
まずは、今の自分を無条件に受け止めて味わう。
そうすれば、時間と共に前を向ける。
先々のこととか、周りの人のこととか、色んなことが気になるしそれも大切だけど、まずは
「今の自分」を大切にすること
それが、「たったひとつの、よきもの」、つまり「愛すること」の根本なのかもしれない。
同じ本でも、読むときによって感じ方が違って、本って何度も楽しめるなぁと改めて感じた一冊でした。
元気を貰いたいときの「お守り」として、大切に持っていたい本です。
この記事は、初めて音声入力で下書きしました。
その速さに驚き。
とくに本や記事から引用するときは、圧倒的に時間短縮になる!
テキスト入力だとスマホではやりづらいけど、音声入力ならスキマ時間にちょこちょこできる。
PCなかなか開けない人には本当にお勧めだなと実感しました。
なにより、「あとで編集するし、まずはなんでもいいから残しておこう」と気楽に入力できるのが自分にとっては合っていると感じた。
「声に出す」ことで自分の記憶にも定着する気もするし、これからも上手く使い分けていきたいなと思いました。
*