クラウドサーバーでゾディアックウェポン(ZW)を作った話
この記事は帰ってきた!ドカ闇 Advent Calendar 2023の22日目のアレです。
もうクリスマス終わってるって?知らんがな。メリークリスマス(終了済)!
はじめに
この記事はFF14というゲームにおける過去のエンドコンテンツ、ゾディアックウェポン(以下ZW)の話をします。単純にいうとめちゃくちゃ面倒くせぇ暇人の遊びみたいな変なコンテンツです。今ではもう見た目以上の実利ないし……。
なるべくFF14をやってない人にも面倒臭さだけは伝わるよう説明を冗長に
したり、飽きて説明を投げたりしますがご了承ください。冬って眠くてね。
やるぞ!トンチキ
それは11月13日のこと。
突如𝕩のFF14公式アカウントから告知がなされる。
それに対し、この記事を書いている人は馬鹿なので脳直で下の句を返してしまう。
お友達と話してたら一人当たり1本くらいならいけるんじゃね?となったので結局やることになった、というのがことのあらましである。
ちなみにこの記事を書いている人はメインキャラの分のZW、全10本製作済みのZW大好き人間です。作り慣れたもんよ、ガハハ。
レギュレーションの確認
ここで、クラウドサーバーテストというものがなんであったか今一度確認してみたいと思う。
期間は1週間。この間にメチャメチャ面倒臭いコンテンツのすべてを達成していくことになる。
さらに大事そうなところをかいつまんでまとめよう。
要するに1週間で全てこなしても終わるときには全て消えるらしい。
いや~大変ですね。
これらはクラウドサーバーテストで特別に配布される持ち物の話だ。中でも、冒険録・ギル(ゲーム内通貨)の存在はデカい。ZWを作るにはまあまあ金がかかる。
FF14というゲームは基本となるパッケージの他に、追加パッケージが4つ発売されているが、冒険録というものは基本的に今発売されている最新のパッケージの、一つ前のパッケージまでクリアしたことにしてくれるアイテムだ。普段はリアルマネーで購入する、いわゆる課金アイテムというやつである。(同様に、各ジョブの冒険録というのは一つ前のレベルキャップまでレベルを上げてくれるものだ。戦闘ジョブ限定であるが……)
それをすべてのキャラクターに配布してくれるなんて……なんて太っ腹なんだ!
……まあ1週間で全て消えるんですけどね。
ZWの作り方の確認
レギュレーションの確認が済んだら、今度はZWそのものの作り方の再確認である。確認ができればあとは頑張るだけなので、今回はこれが本題ともいえよう。
ZWの作成は、以下の8段階に分けられる。
レリック
ゼニス
アートマ
アニムス
ノウス
ネクサス
ゾディアックウェポン
ゾディアックウェポン・ゼータ
……と書かれても何をするのやらさっぱりであるはずなので、それぞれ何をするのかまとめていこう。
1.レリック
第1段階。ZWの元になる武器を作る段階だ。
やることとしては、指定された場所で宝箱を開け、中身をNPCに渡し、指定された条件付きの武器をNPCに渡し、特定の討伐戦(ボス戦みたいなやつ)やダンジョン攻略をクリアする……という流れ。
クラウドサーバーという環境において、この段階の難所は戦闘ではなく、なんと指定された条件付きの武器を渡すというポイント。
通常のサーバーであれば、マーケットボードと呼ばれるユーザー間でのアイテムのやりとりができる市場みたいなもので購入すればすぐ終わるはずなのだが、クラウドサーバーは全員が持ち物有りとはいえほぼゼロからのスタートなので、当然マーケットボードには出品されていない。つまり、自分で製作しなくてはならない。しかもジョブの冒険録はクラフターのレベルまではサポートしてくれない。なんと最初にやるべきことは戦闘ジョブのレベリングではなくクラフターのレベリングである。
しかし、マーケットボードにあらゆる物が出品されていないということは……材料集めも自分たちでやらないといけないのでは?ということはギャザーも上げなくてはならないのでは?なんてこったい。
2.ゼニス
第2段階。以降は前の段階で作った武器を、指定条件をクリアすることで1段階ずつ強化してもらう形になる。
詩学というトークンをアイテムに交換し、NPCに持っていくだけ。詩学というトークンは特定のコンテンツをクリアしたときにもらえる他、コンテンツクリア時にそのコンテンツを初めて攻略したメンバーがいるとボーナスでちょっと多くもらえる。だいたいどのコンテンツにいっても自分が初めて攻略したメンバー扱いなので、問題にはならない。
3.アートマ
第3段階。面倒くさいが、面倒くさいだけの段階。
FF14というゲームは街以外のフィールドでFATEという突発ミニクエストみたいなものが頻繁に生じるのだが、それを上記の段階をクリアした段階でもらえる武器を装備したままクリアし、稀にドロップするアイテムを12種類集めるというもの。
この稀にというのがいやらしく、運が良ければ1回で落ちるが沼ると10~20回ほど周回しなくてはならない。面倒くせ~。
とはいえ、周回するだけといえばそれだけなので、この段階で必要なものは運もしくは根気である。単純。
4.アニムス
第4段階。クソの集大成。この世の終わり。早く緩和してください。
これのせいでみんなZW作ってくれないんですけど?
やること自体は黄道十二文書というアイテムを先述の詩学を使って交換してもらい、その内容に従って各種コンテンツをクリアしていく、という内容なのだが。
・エネミー討伐(10種3体ずつ)
・ダンジョン(3箇所)
・FATE(3種)
・リーヴ(3種)
これらの内容を、全9冊分こなさなくてはならない。単純に量が多い。バカ。
しかも、倒すべきエネミーは各所に散らかっている上にFATEはアートマと違って特定のフィールドの特定のFATEを出待ちせねばならず、リーヴも受ける内容が指定されている。
中でもFATEは指定のものが出現するまで数十分待たされるなんてのはザラにあり、多くの人の心を叩き折ってきた。近年はワールド間テレポと呼ばれる別のサーバーにお出かけする機能が追加されたので、別のサーバーを覗きにいき湧いていたら叩くということもできるのだが、クラウドサーバーは2つしかないのでやりたいときに湧いている確率が通常サーバーより単純に低い。悲しい。
そしてもう一つの懸念、リーヴ。
指定されたリーヴという特殊なクエストを受け、達成するというだけではあるのだが、受けるために必要なリーヴ受注権という権利は1日に6回分しか配布されない。
クソクソ十二文書 黄道十二文書に必要なリーヴ受注権は3種×9冊で27。開催期間は7日で1日あたり6枚配布となると最終日までに保証される数は42。
数字的には全然間に合うじゃん?と思われるが、リーヴもリーヴで受けたいものがリストに出ておらず、他のリーヴを消化して目的のリーヴを引き出すガチャがよく生じる。キショい。何の拷問なんだ。
ということでガチャ回数をなるべく減らして安定させるべく、こんなのをスプレッドシート上に作って管理する羽目になった。厭だ厭だ……。
5.ノウス
第5段階。押し寄せる怒涛のクソ。シラディハ水道もびっくりの下水道である。
冗談はさておき、この段階でやることは、アレキサンドライトというアイテムをあつめ、それらを消費してマテリアをスフィアスクロールとかいうよくわかんない巻物にぶちこむ段階だ。ハイエンチャントインクという素材も必要ではあるが、詩学で買えるし安いしそんなに数もいらないのでほとんどないようなものだ。
アレキサンドライトは詩学を使ったり同盟記章というまた別のトークンを使ったりして集めることができるため、さほど難しくない。75個必要とは言われるが、まあまあ数字が大きいだけで集まらない数ではない。
問題はマテリアの方である。
マテリアというものは、武器や防具などの装備を使い込み錬精度と呼ばれる数値が100%になったときに装備から取り出せる、装備のステータスを強化できるアイテムである。書いてて日本語が変な気がするが、とにかくそういうアイテムなのである。
通常であれば最上位とその一つ下のランクしか使われないため、ZW作成に用いるような下位のマテリアはマーケットボードである程度の金を出せば買うことができる(過去のコンテンツなので使うのは下位のものだけだ)。
が、クラウドサーバーは通常ではない。
そう!マテリアが出品されていないのである!
嘘だぁ!マテリアも自分らで作らなくちゃいけないのか!参ったなぁ~。
6.ネクサス
第6段階。武器持ってダンジョン行ってクリアするだけ。
いわゆる輝き集めと呼ばれるタイプの段階だが、2時間くらいあればなんとかなるし必要なものは根気だけなので割愛。
7.ゾディアックウェポン
第7段階。名前がゾディアックウェポンなんだからここで完成なんじゃねぇの?という気もするが、後にもう1段階あるという。
変だねという気持ちを抱えつつ、クリアするのに必要なものを書き出していこう。
大炎獣の心核×4(1個あたり軍票20000)
霊峰の泉水×4(1個あたり詩学200)
ブラスケトル(10万ギル)
アラグの樹脂(10万ギル)
ブロンズクリスタル(10万ギル)
戦神砂(10万ギル)
ゾディアックスクロール(クエスト入手)
黄道十二文書:星天(クエスト入手)
ゾディアックマター(クエスト入手)
無垢のアレキサンドライト(クエスト入手)
多いんですけど!
金は配られているので問題なし。詩学もなんとかなる。
軍票交換で得られる大炎獣の心核はグランドカンパニーの少◯士の階級まで上げないといけないので注意。ただ階級さえ上がっていれば軍票自体は稼ぎやすいトークンなのでなんとかなる。
しかし難点は、クエスト入手と書いているアイテムを手に入れるために更に別のアイテムが必要なところ。入れ子構造やめろ。必要なアイテムを以下に列挙します。
HQとはHigh Qualityの略で、アイテム製作時になんかいい感じにすると作れるいい感じのアイテムという意味です。ということは、これらも自分たちで作らなきゃいけないわけですね。やること多くないか?(通常はマーケットボードでも出品があれば購入できます)
FF14はクラフターが8クラスあり、これらのアイテムはその全てに1つずつ対応しているので、全てのクラスを一定以上に上げなきゃいけないわけですね。少なくともLv50以上。
しかもこの中にある上質な乳鉢と炎の指輪の2種を作る際ベラフディアンシルバーという素材が必要になるわけだが、この素材を入手するのには古ぼけた地図G4もしくはG5が必要であり、この地図を入手するためにいずれかのギャザラーのレベルを50以上にしている必要がある。入れ子構造やめろ。
8.ゾディアックウェポン・ゼータ
第8段階。これでラストになるわけですが、なんと輝き集めの再来です。詩学が600ほどかかりますが、詩学集めるのはそんなに大変じゃないので、実質ウイニングランですね。
結局最終的に必要なものは?
たくさんの詩学(一部同盟記章で代用可)
軍票80000
40万ギル(配布されてるので問題なし)
ある程度の数のマテリア・マテリラ・マテリダ・マテリガ
全クラフターLv50以上
納品アイテムを作るための秘伝書(レシピ集)
ギャザラーLv50以上(採掘師・園芸師両方が望ましい)
各種アイテム製作に必要な素材類
運
根気
時間
まとめるとこうなります。結構大変なんじゃないか?特に一番下の時間とかが――
実際にやってみた
さて、では各段階で実際にやってみた感想を列挙していこう。
1.レリック
最初の段階のくせに、ここを越えるのに時間がかかった。今回は竜騎士を選択したため、納品する武器の製作自体は木工師だけで完結するのだが、あとのことを考えると他のクラフタークラスのレベリングもしておきたかった。素材は手伝ってくれた友人が用立ててくれたためなんとか2日目の夕方あたりにはクリアできたものの、一人でやってたらこの時点で3日くらいかかっていたのではないかという気もする。
2.ゼニス
これは納品するだけなのですぐ終了。
3.アートマ
ゼニス作った後に飯だの風呂だの家事だのをこなしてからアートマ集めに挑んだはずなので、かかった時間としては2時間前後だろうか。そこまで早くは終わらなかったし、めちゃくちゃ沼ることもなかった……ような気がする。
4.アニムス
リーヴ受注権が溜まるのを待つ必要がどうしても出てくる関係で、クラフターやギャザラーのレベリングと同時進行となった。
いずれも蒼天街を使えばまあまあの速度で上げられる。蒼天街がなかったらどうなっていたことか……。
漁師は上げても上げなくても良いクラスではあるが、せっかくなのでオーシャンフィッシングでレベリングしてみるなどしていた。
更に後ろの工程の準備も並行して行っていたため、かなり時間はかかってしまったが……25日の夜に完成。
5.ノウス
前述のアニムスの時点でアレキサンドライトはある程度集まっており(ノウスのクエストを受けるまで詩学ルートでのアレキサンドライトの収集方法は出現しないが、同名記章であればいつでも交換できる)、マテリアもなんとか数は揃っていた。そのため、意外とすんなりと完成。
ちなみに懸念されていたマテリア類は戦闘ジョブの装備を着てギャザラー・クラフタークラスで採集・製作を行うという荒業でこなした。目的のマテリア類が出るアイテムレベルの装備を着て、高レベルの採集や製作を行うと錬精度がもりもり溜まるという算段である。こちらは自分より先行してギャザラーのレベリングをしていたお友達がほとんど集めてくれた形になる。本当に頭が上がらない。
6.ネクサス
ノウス完成の翌朝、勢いよくダンジョンを駆け抜けて完成。所要時間は1~2時間くらいだろうか。輝き集めにはボーナスが存在し、対象のダンジョンは奇数時間毎に変更されるため、7時~9時の枠でなるべく稼いだものと思われる。
この段階の発光エフェクトがめちゃくちゃ好きです。
7.ゾディアックウェポン
アイテムは事前にほとんど作成して揃えていたので、あとは納品し、クエストで要求されるダンジョンをしばきつづける戦いであった。ここで武器の形が変わる。
8.ゾディアックウェポン・ゼータ
これも輝き集めなので、走り続けるだけだ。一緒に作っていたお友達も同じ段階まできていたので、一緒に走り抜けた形になる。やっぱゼータはかっこいい……最高……みんなも作ろうね……。
完走した感想
ZW作成経験と良い友人達に恵まれ完走しきれましたが、ある程度慣れてないと厳しかったかなと思います。というのも、並行して先の工程で必要なものを揃えておくということをしないと、クラウドサーバーという特殊な環境で7日という持ち時間では到底間に合わないからです。10日とか2週間あったらまた違ったのかな……心の余裕とかが……。
通常ZWを作るのってマーケットボードをつかってスキップできる部分がめちゃくちゃ多いので、金にものを言わせるコンテンツ感がまあまああるわけなんですが、クラウドサーバー上では完全に根気のコンテンツでした。実装当初とまでは言わずとも、近い感覚でプレイできたという点では良い経験になりましたね。オンラインゲームって基本的に過去のコンテンツを当時の感覚で追体験するってできないしね。
おわりに
手伝ってくれた人へ
ありがとう!!!!めちゃくちゃ助かりました!!!!!𝓑𝓲𝓰 𝓛𝓸𝓿𝓮……
メイン・サブキャラでZW作るときは手伝うから言ってくれな!!!!
FF14をすでにやっている方へ
ZWを作りましょう!通常のサーバーで作るとクラウドサーバーで作るよりずっと簡単だぞ!
黄道十二文書補助用のスプレッドシートも提供してます。
FF14をやってない方へ
と、FF14の偉い人も言っている。
なんとゾディアックウェポンは無料で作れます。すごい!
記事は以上、おわりです。