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カナダでICLを受けました!

ICLとはImplantable Contact Lensの略で眼内コンタクトレンズのことです。芸能人の指原さんやきゃりーぱみゅぱみゅさんが受けた手術です。

なぜ受けようと思ったのか

小学4年生ごろから目が悪くなり始め、中学2年生からは毎日コンタクトレンズをしていました。日本にいるときはコンタクトレンズを毎日することを特に面倒だとも思っていなかったので、このような手術をしようと考えたことはありませんでした。しかし、カナダに来て1年くらい経過した頃、コンタクトレンズをすると目の乾燥が気になりはじめ、コンタクトレンズをしなくなりました。眼鏡での生活では化粧をするのも億劫になったし、マスクをすると曇るし、鼻に眼鏡の型がいくし、といろいろ不便になり、視力回復の手術について調べ始めました。

なぜレーシックではなくICLなのか

視力回復の手術としてはレーシックが有名ですが、私も最初はそれを受けるものだと思っていました。レーシックはレーザーで角膜を削ることによって屈折を矯正する手術で、私も知り合いでレーシックを受けている人はたくさんいるのでICLよりも身近なイメージでした。一方、ICLは角膜の形を変えることなく永久レンズを角膜の下に入れる手術です。ブログなどでレーシックとICLのメリット、デメリットなどについて調べていたのですが、私の視力は0.05ほど(コンタクトレンズでは-8)でこの視力では、レーシックは受けれないと複数の眼科から言われ、選択の余地なくICLでした。確かに、視力が悪ければ悪いほどレーシックで角膜を削る分量が増えるのでリスクになるなと納得しました。

手術までのプロセス

1. 複数の眼科で無料のカウンセリング(2020年9月)
私はトロントのダウンタウンに住んでいるのでダウンタウンにある眼科の中から、LASIK MD, Herzig Eye Institute, Bochner Eye Instituteで無料カウンセリングを受けました。どこでも同じように視力検査や角膜の薄さを図る検査などをしてもらいました。LASIK MDでのみレーシックが可能だと言われたのですが、他の眼科ではそもそも私の視力の人にレーシックは施術できないと言われてICLの説明を受けました。提示された費用は以下の通りです。

LASIK MD: $5400(約46万円) (レーシック) 
Herzig Eye Institute: $8600(約74万円) (ICL) 
Bochner Eye Institute: $7600(約65万円) (ICL)
※ LASIK MDとHerzig Eye Instituteの費用は記憶ベースなので誤差があるかもしれません。

上記の通り、私の視力ではレーシックはリスクがあったので、ICLを受けることにしました。Herzig Eye Instituteのほうは11月にでも手術を受けれると言われましたが、最終的には費用が少し安いBochner Eye Instituteに決めました。

2. 二度目の検査(2020年10月)
Bochner Eye InstituteでICLを受けると決めてから2度目の検査は1度目と同じような検査を受けて、実際にドクターのカウンセリングを受けました。

3. 三度目の検査(2020年11月)
二度目の検査でドクターから手術のGOサインがでて、最後は網膜検査です。瞳孔を開く目薬を指して、医師が光を当てて確認します。普通の目の検査とたいして変わりません。違いは検査後に外に出ると太陽の光がかなり眩しく感じたくらいです。この検査で問題がなかったので費用の半分を支払い、手術日の連絡を待ちます。レンズはヨーロッパから輸入するので数ヶ月かかると言われました。

4. 手術の予約(2020年12月)
手術日の連絡がメールで来て、4月12-13日に手術を受けることが決定しました。

手術当日(2021年4月12-13日)

手術1日目は、右目のみの手術です。大量の目薬をさしてもらって、目を麻痺させて瞳孔を開きます。手術室に入ると右目が閉じないように器具で固定して、目の周りを消毒した後、手術が始まりました。最初は白いライトが見えていたのですが、医師が私の角膜を切ったときにその光はピンクに変わり、血が出てるんだろうなとわかりました。でも痛みは全くありません。その後、医師がレンズを目に入れて目の中でその位置を調節しているのがわかりました。手術中は何度も目薬をさしてもらって乾燥を防ぎます。おそらく手術自体は10分ほどで終わったと思います。その後Uberで帰宅し、眼科で眠くなる薬を飲んでいたので数時間寝ました。起きたとき、少し目が腫れているようでしたが、全く痛みはありませんでした。

手術2日目、1日目と同じ手順で大量の目薬をさしてもらって手術。左目は角膜を切るときに一瞬目の中が燃えるような痛みを感じましたが、問題なく手術は進みました。手術後多少の頭痛と目の充血はあったものの、1日目と同様に数時間寝ると頭痛も充血も消えていました。まだ近くのピントが合わせられないという問題はありましたが、その日から問題なくTVを見ることができました。

手術後

翌日、視力検査と事後検査を行いました。今までコンタクトレンズや眼鏡をしていたのと同じ程度によく見えるようになっていました。近くも昨日よりもくっきりと見えるようになってきました。まだ左目だけ少し光のグレアが見えますが、自然に見えるようになるまでは少し時間がかかるようです。

手術後数週間は毎日4-5回の点眼と外出時のサングラス着用が必要ですが、全く不快感や痛みはなく、手術翌日からこうやってノートを書いたり、普通に外出できたりします。今のところ、レーシックでよく耳にするような光が眩しく感じたりドライアイになったりといった後遺症はありません。

受けた感想

手術を受ける前は少し緊張していましたが、痛みはほぼなくあっという間に終わって、手術当日からちゃんと見えるようになりました。ここから少なくとも老眼になるまで眼鏡をかけなくていいと思うと本当に幸せな気分です。

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