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2024年の振り返り

年が明けてからの年末エントリです。
1年の振り返りは実はもうしたのですが、入社エントリも毎年恒例だったFacebookの誕生日エントリもとうとうしないまま2024が終わってしまったので、お正月休みのこの時期に重い腰を上げた。
2024から始めた40の質問。

長い間、それが本当にその人のためになるか?を問いながらデザインをしてきた。それがいつからだったか思い出せないが、少なくとも5年前のわたしは自分のやってることが"相手のためになっている"と信じてやってきていた。その手段と姿勢が実は違うのではないか?と思い直させられる一年だったように思う。
それは今の会社で"伴走支援"をするようになったのがきっかけだった。一昨年の夏頃にMuture(ミューチュア)に転職をし、今まで身につけた振る舞いをとにかく矯正し、今までのクライアントへの振る舞いとはまったく違った視点や姿勢に向き合っていた。
わたしは今までデザイナーとして、クライアントのビジネスを通して、そのサービスを利用するユーザーが豊かになるように、自分の考えうる理想の変化を提案してきたんだけど、今の仕事は丸井グループのDXを推進すること。それは"丸井グループの中の人たちが自らデジタルトランスフォーメーションを担えるようになる"ために我々が支援する、ということがミッションなのだ。

それは同じクライアントワークでも、今までのようなコンサル的な「最適解の提示」をすることではく、彼らと一緒に学びながら成長を支援していく。とはいえ先生と生徒のような上下関係ではない。支援するシーンの中でやり方を教える時もあるが基本的にはチームや組織が持続的な成長になるように、時に率先して踊り、時に黒子のように環境を整えたりする。
そしてゆくゆくは彼らが当事者として内発的動機を持って主体的にプロジェクトの価値や意味を見出し、新しいビジネスの形に生まれ変わらせられる状態が、私たちの役目の終わりになる。

去年3年ぶりにXデザイン学校のアドバンスコースに出戻り、その中で出てきた上平先生のコ・デザインの3段デザインアプローチがすごく近かったのが衝撃だった。出版当時読んだときはイメージがついてなかったが、今伴走者の立場になって見てみるととてもしっくりくる。

Xデザイン学校アドバイスコース授業にて(上平先生のコ・デザインより)
Xデザイン学校アドバイスコース授業にて(上平先生のコ・デザインより)

わたしは特に新規事業創出のチームを担当しており、サービスやプロダクトが生まれる前の課題設定や価値探索を伴走することが多い。
実は今までリューアルや改善が多かったため、お恥ずかしながら"フィットジャーニー"や"ステージゲート"と言うものに触れる機会がなく、この辺りも一緒に学んできた。プロセスは見えてきたのでそれはまた別の機会に形にしたい。

Mutureの支援の振る舞いは言葉にしづらく説明がとても難しい。Mutureでも支援技術を向上していくためにパターン・ランゲージも現在進行形。
クリエイティブ・シフトさんに支援いただきながらMuture内でパターン化を試みていてる。去年からずっとやってみたかったのでこれに挑戦できたのはありがたい。

あと今年の最大のチャレンジといえば…
ソーシャルデザイン事業の推進リーダーになったこと。Mutureは丸井グループとGoodpatchの合弁会社で丸井グループの組織開発型DX推進をしているが、大企業の変革をより外に染み出していく挑戦が始まっており、今年はその種まきとして色んな地域で探索活動をしてきた。

茅刈り
アクションツーリズム
絶滅危惧種のフサヒゲルリカミキリの発見
山焼き

色んなところに出向いて、まずは困ってることへ力をお貸ししながら、その地域のどこにピンを指して変革の渦を作っていくと良いかを模索していく。
初めてプロポーザルに挑戦したり、地域への入り方を模索したり、システミックデザインにトライしたり。

今年は生マンズィーニを見ることができた!

Mutureの伴走支援は2つのレイヤーがあり、システムパートナーとチームパートナー。

パターンランゲージをしてる時にも発見したが、システムを捉えるときは、関係性のパスを頭で描いていることが多い。いわゆるステークホルダーマップのようなもの。そこにさらに組織文化や組織構造、利害関係をエスノグラフィーしながら整理していく。システムパートナーは一つの組織の中の複数のシステムを横断しながら変革の絵図を描いて、最適なタイミングを見計らいながらボールを投げ込んでいるように思う。
ただ、そのシステムでの視点で今のような動きをするには、変革を実際に小さく動かしていくような実験フィールドとなるプロジェクトが必要だし、そこにはこれからまさに変革者となりうる存在とそれを支える支援者(チームパートナー)が必要。

このシステムパートナーとしての視点やケイパビリティが地域社会でも同様に活かせるであろう、ということで奮闘していた、というのが去年のわたしでした。
今年はさらに注力していく領域なので、アウトプットもサボらず頑張っていこうと思います。

2025の抱負は、去年の自分より好きだと言えるようにすること。(毎年同じ抱負)

あけましておめでとうございます🎍
今年も楽しんでいきましょう!

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