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図書館でゲーム企画をする入り口は「トランプ展示」が良いのではないかと思う話

こんばんにちは。普段は趣味でイラストを描いたり、知人各位のデザイン関係のお手伝いをしたりしている者です。

ご縁があって「格闘系司書」さんのSNS告知活動のお手伝い(以下埋め込みにある、告知用画像のテンプレートデザイン作成)をしたことがきっかけで、「図書館でのゲーム企画」について一般市民側の視点でぼんやりと考えるようになりました。

今回は「図書館でのゲーム企画」についてのちょっとした思いつきを、備忘録的にnote記事にまとめてみることにしました。




1、前例が大事と耳にしまして

「図書館で何かのイベントや企画を通すには『前例』の有無に影響されるらしい」という話を耳にしました。特にこの「前例」という点で、ゲーム関係の企画は大変なのだ、と。

それについて、図書館側の事情を詳しく知らない一般市民的な思考で「『前例=実例』を作る上でのステップを小さくしてみるのも手なのでは?」という思いつきが浮かびました。

「実現できそうな、手が届く範囲の、小さな『実例』を積み重ねてみる」というアプローチです。

これは「いきなりデジタルゲームのイベントやボードゲームのイベントを実施することに大きなハードルがある」という状況を前提としています。

特に「デジタルゲームやボードゲームを『図書館で遊ぶ』イベント」を一足飛びに最初から実施するというのは、事前準備や当日対応の観点から見ても、かなりハードルが高いのではないかと思います。

そこで、個人的に提案してみたいのが「まずは展示してみる」という企画のアプローチです。



2、最初のハードルを下げてみまして

「展示」という企画は、事前準備的にも、当日対応的にも、スタッフを担当する人の労力は「小さめ」なのではないかと思いました。(実際にゲームを遊んだりするなどの他の種類のイベントと比較した場合。)

当然の課題があるとすれば「展示物の確保」の方法ですが……図書館内の予算に関わるあれこれは、一般市民の立場では何も言えることがないので、ひとまずここでは脇に置かせてください。(ユニークなトランプの展示用貸し出しが私から出来ない訳ではないですが、それもさておき。)

「トランプの展示」というのは、図書館企画の最初のステップにするには「手が出しやすい&キャッチーさがある」のではないか、と。

労力が小さめだと考えられる「展示」という企画。
そこに「ゲーム」という括りの中では比較的、図書館での展示に抵抗が少なそうな「トランプ」を組み合わせてみる、という思いつきです。



3、トランプにも色々ありまして

トランプ、意外と「ユニークな商品」が世に出ていたりするんですよ。

色々なトランプ

「ユニークなトランプ」については、以前、別のnote記事に紹介をまとめたことがあるので、ぜひラインナップを眺めてみてください。

上のnote記事でも少し触れていますが、「おにぎりトランプ」に絡めたワークショップとして「自分だったらどんなご当地おにぎりを食べたい?」みたいな企画はできたりするんじゃないかなぁ、とも思ったりします。

あとは「おにぎりぬりえ」みたいなちょっとした遊びの企画とか。



4、要素を付け足すのは待っていただきまして

上の段落で、私でも「こんな要素を企画に付け足せるかも?」と思いつく内容がありました。図書館関係者さんの中にはきっと、図書館らしさに絡めたアイデアが浮かぶ人もいることでしょう。

でも、ちょっと待っていただきたい。

私がこのアイデアを、図書館関係者さんの集まる某所で提案した時にも「『ご当地かるた』などの郷土資料と絡めたい!」というアイデアが飛び交っていました。

お願いだから、ちょっと待っていただきたい。

前置きします。
ここからは「辛口」なコメントも含まれます。

郷土資料として、ご当地かるたの展示を、一緒に行う。
それを聞いた時、私の中に大きな「違和感」が膨れ上がりました。


それって、何のためですか? 誰のためですか?


正直に言ってしまうと、それって本当に「展示が面白くなる要素」ですか?
図書館的に「都合が良いだけの要素」だったりしませんか?

おそらくですが、ご当地かるたよりも、同じカード遊びとしての「UNO」の展示とか、トランプの原型としての「タロットカード」の展示などの方が、「見た目の楽しさ/利用者目線での親しみやすさ」などの要素から「展示が面白くなる要素」に繋がるんじゃないかと思います。(あくまで、一般市民的な目線としての意見です。)


もしも図書館的に「都合が良い」のだとしたら。
「どうして『都合が良い』のか?」を、ちょっと立ち止まって考えてほしいと、思わずにいられません。


そしてこれは、広報的な仕事をしてきた立場としての意見ですが、「イベント企画の要素に『別パーツ』が増えると、わかりやすくてキャッチーなイベント名を考えるのが難しくなる」という側面もあります。

なので、企画に要素を付け足すのは、ちょっと待っていただきたい。



5、こんな豆知識もありまして

トランプの展示に関するスパイスになりそうな話題がひとつあり、せっかくなので共有してみようかなと思います。

「マジシャンの中には『ダイソーのトランプ商品』を練習用に使っている人もいるらしい」という話です。

詳細は、以下2つの記事をご覧になってください

例えば、この情報をふまえて「実物をさわってみるコーナー」を作ってみるのは、100円ショップ商品を備品とするならハードルが下がったりするんじゃないかな、と思ったりもします。
(情報元への確認などが必要な場合もあるかもしれませんが。)




6、最後に

あくまで備忘録的な記事なので、このあたりでざっくり書き終えておこうと思います。

「図書館とゲーム」に関するさまざまな活動に取り組まれている図書館関係者さんへ、ささやかな応援の気持ちを込めて。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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