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健康のありがたさ

 30代になりたての頃までケガによる捻挫や20代後半にギックリ腰になっても治るものだと思っていたが…。
 年月を重ねる内に、肩の不調に悩まされるようになってきた。
 今の時代、パソコンを筆頭にモバイルが台頭して便利になりつつ、手を酷使する頻度が増えてきていると思う。
 数年前にとうとう左腕が万歳できなくなった。
 運転席に座って、助手席のモノが取れないほど横水平にも腕を動かせなくなってしまった。
 前後に手を振る動きに支障がないものの、ほとほと困り果てていた。
 その頃に通っているレストランがあった。
 人気のレストランで熱心に勉強もされていたし、何よりオーナーシェフの料理に対する繊細な感覚から調理される料理の大ファンになり毎週楽しみに通っていた。
 肩凝りでは言い尽くせない、異様な左腕の不調の話をすると、御実兄が国家資格のある治療院をされていて、予約が取れない治療院なんだけど、この方法で予約をとって、話しておくからと紹介された。
 
 弟の紹介だからと予約を受けてくださり、一度でガチガチに固まっていた肩に光明が差した。
 ここに辿り着くまでは、そこで治るとは思わないが、温泉宿、日帰り温泉施設で温泉に入って、マッサージを受けると、私が知っている客の中で1番とか、5本の指に入るとか肩がカチカチに硬いと言われ続けてきた。
 そう言われてもどうしたら肩がやわらかくなるかわからない。
 どんどんと悪化の一途を辿った。
 どこへ行っても揉んでもらうのも合わず、かえって不快になるから、足裏マッサージで胡麻化していた時もありました。

 肩が一番の問題でしたが、あらゆる不調が左側に出ていて、ほとほと困り果てていたのがその頃でした。
 卵の殻を割るように硬化した鎧のような筋肉を的確に揉み解されて身体が楽になった初回の嬉しい感動は忘れられません。
 腕を動かない方向に動かすと、吐き気がするほどの激痛に悩まされていた苦しみから解放されると確信すれば、迷いなどありません。
 先生にしたら一進一退、歯がゆい患者だとは思うのですが…。
 丁寧に揉み解しで治療して戴いています。

 私の不調は積み重ねで、出来ないことが段々に増えていき、そうなると人は必要最小限になっていくんですね。
 猫の世話、仕事、趣味で精一杯。
 模様替えなんて思いつきもしない。
 通い始めて半年くらい経過した時に、寝室の棚の位置が気になり、片付けられて、それだけ身体が動かせることに感動。
 それからあれこれとちょっとづつ模様替えができるような動ける身体になりつつあるのが嬉しい。
 そろそろ冬物から夏物への衣替えの時期。
 これまでは体力と相談すると必要最小限の衣服のチェンジだけになっていたのが、今回はずっと観ないことにしていた押し入れ一つを整理することが出来て嬉しくて仕方ありません。
 布団が重いので左肩が動かない間は、気になってもどうにもできないでおりました。
 やろうかなと思えたのは、布団を持つくらいの可動域は治った証拠で、まだ万歳の真上まではいかないのですが。
 助手席に手を伸ばした瞬間に火花が散るような激痛が走り抜けて、痛みで悶絶していた頃に比べたら、正に奇跡💓
 しかし、どうしてそんなに硬化してしまったのか?原因はわからない。
 ひたすら治療に邁進している最中であります(≧◇≦)
 


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