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積み重ね

一般的に、10代後半からしばらくは、年を重ねれば重ねる程自由が増える。
アルバイトでお小遣いでは到底買えなかったものを買う。
大学で必要だからと最新のPCを手に入れる。旅行にいく。友達と夜遅くまで遊ぶ、お酒を飲む。大学を卒業して就職すると好きな自分の家を借りて好きなインテリアにこだわったり。家族に栄養を考えてもらった日々なんて忘れて食べたいものをたべたいタイミングで頬張る。

そんな楽しそうな自由のある未来が見えるようになってから、今まで積み重ねてきた高校生までの日々はなんだったんだろうかと考えるようになった。アルバイトを禁止されて取組んだ学業に、ロフトでかわいい雑貨をみたり、公園でピクニックに行きたいのに予備校に通う日々。

あの日々は、積み重ねだった。
こんなに天気がいいのに外にも行かず、30分散歩するくらいで、
この味気ない机に向き合って、本に向かっている毎日。
友達がみんなそうしていたから普通のことだったし高校生ってそういうものかと思っていたからなんだかんだ楽しかったけれど
もっとキラキラした生活を送るつもりだったはずなんだけどな笑
あれは積み重ねだった。あれがなければ今がない。

大学生になって、自由を知って、
本屋さんにふと立ち寄った。雑誌があって、調達シリーズAだの、Forbes世界を変える10人だの。
世界にはすごい人がたくさんいるんだな。そう思った。

ちょっと彼らの人生歴が気になった。輝かしい経歴の裏に積み重ねを感じるエピソードを見つけた。

もう少し気になったから調べてみたら、そこにはキラキラした神童や風雲児という言葉と真逆のイメージのコツコツしている日々が存在していることを知った。彼らは、成功をするために、片っ端から本を読んで調査したり、小さなガレージで夜中まで研究したり。地味なことしていた。思ったよりも努力が泥臭そうだった。

気になったから親しかった大学の教授の先生に聞いてみた。
先生は、
具体的に大学生のときはどんな生活を送っていたかを教えてくれた。
面白かった。
とっても本を読んでいたし、とっても勉強していた。
大昔の話かもしれないけれど、それはそれは一生懸命だったことを知った。
偉大な人たちのヒストリーも聞かせてくれて
努力の道筋は私がしっているきらびやかな「自由」な生活ではなかった。

実際に25歳くらいのとき、オフィスの横が東京大学のこともあり現役の東大生の生活を垣間見たことがある。ずっと研究室にいる人がいる。それも数人ではなくて、とてもたくさんの生徒が、研究と仕事に明け暮れている毎日だった。
もちろん彼らとは私は違うけれど、共通点を見つけられたことが励みになった。
土台ができている人たちが必死に努力する姿を見ると努力を馬鹿にできなくなる。


ならば。ならばだ。凡人の私もここからじゃないかな。
いつからか周りがしなくなった積み重ねをしてみたら
変わるのではないかと始めた。

そしてあれから10年。
30歳になる手前だ。

2023年12月8日今日はは、いい天気だ。
海に行ったり、ショッピングをしたり、ディズニーランドにいったりしたらいいのに。グランピングだとか紅葉もきれいなんだからハイキングでもどうかな。

と思ったけれど私にはなかなか難しい。自信をつけるには、積み重ねしかない。

本当に積み重ねるしかない。

でもきっと、これが、社会を良くしてくれると信じているし、
これが仕事に活きてくれると思っている。

ただ冬はぼーっとしているとすぐに日が暮れる。それが不満だ笑
もうちょっとしたら外に散歩しにいこうかなと考えた瞬間西日になってる。

最後に

積み重ねが嫌いな学生さんへ
こんなに暖かくて快晴でサイクリングでもハイキングでもなんでもできる日に机に向かうなんて!!嫌だよね。
夢中になって勉強できる人もいるけれどそうでない人のほうが多いと思うんだ。私も昔はそうだった。(今もそうかもしれない)
でもね、やった人にしか見えない景色があって、やってみると以外にもすぐにその景色が見えるようになる。見えると味気ない机にむかう「意義」を知ることになる。知ってから向いている向いていないを判断してもよいのではないかと思う。
大人もそうだ。20代になって働きはじめて、仕事も選べる今の時代、なぜ人生の一部をその仕事に使っているのか考えてみるといい。なぜそこにいるのか。それは労働時間か否かで終えられるものなのかということを。
働たらくだけ損だ、努力することは働くことだなんて考えちゃ勿体ない。

自分もやってみよう、一緒に積み重ねてみようと思った人が一人でもいたらぜひぜひ連絡をください。


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