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ロンドン私立教育はじめの一歩:ナーサリーの探し方〜お腹の中の我が子を”Waitlist”登録

さて、自己紹介記事のとおり、一人目も二人目も出産後半年以内に職場復帰をしたのですが、一人目の時はロンドンに来てまだ日が浅かったため、チャイルドケア探しには非常に戸惑いました。当時は、早く戻らないと仕事がなくなってしまう!ととても不安な日々でもありました。

日本でいう保育園に預けて働くものと思い、”nursery”に入れれば良いのね!ということで以下の通りサーチを開始したのですが。。

  • 住んでいる地区のカウンシルのホームページから、徒歩で通える範囲の「ナーサリー」を探しリストアップ

  • それぞれのナーサリーのホームページを研究する

  • 口コミ(ネットの口コミ”Mumsnet”を熟読!)

  • Ofsted(学校やナーサリーの検査と評価を行う政府機関)の評価レポートを読む。基本的にはOutstanding でなくてもGoodであれば安心なようです

  • 実際に見学に行く

まず、各ナーサリーによって違いが大きく単純な横比較が困難でした。
それぞれ特色(モンテッソーリ教育など)以外に預かってくれる時間がまちまちです。9〜12時など、短すぎて、共働きには無理だろうと思われるナーサリーや、2歳からしか入園できないナーサリーが多く、我が家の場合最初から非常に選択肢が限定されてしまいました。イギリスには大まかに分類して、働く親用の保育園的な「デイナーサリー」と、いわゆる幼稚園に該当する「ナーサリースクール」があるのです。また、両者のハイブリッド的なチャイルドケアも存在します。

デイナーサリー: 主に働く親向けで、8〜18時といったフルタイムのチャイルドケアを提供、生後数週間から預かってくれる。土日祝日を除き年間を通して預けることが可能。

ナーサリースクール: 文字や数字を教えたり、様々なアクティビティ(運動、アート&クラフト、音楽、ダンスなど)を通じて小学校が始まる前の準備を行う。私立小学校の受験指導をしてくれたり、特定の私立小に強いところも。学校と同じで入園は9月、3ターム(学期)運営で、夏休み、クリスマス、イースター、ハーフタームなどのお休みがある。1日のセッションは各園まちまちだが9〜15時の間の短時間が多く、入園も基本的には2歳以降。人気のナーサリースクールは子供が産まれた直後や出産前(!)に登録する人が多い。

我が家のケースですが、家から一番近くにあるデイナーサリーに申し込もうとしたところ空きがなく、2駅離れたところのナーサリースクールが8〜18時のセッションを提供しており空きがある(1年後ですが!)のことで、そちらに入れることになりました。前述のような幼稚園と保育園のハイブリッド的なナーサリーです。
そこは満一歳を迎えてから最初の9月が入園タイミングだったため、職場復帰後入園までフルタイムのナニーさんを雇う必要が生じてしまいました。加えて、皆が私立教育を志向する世界に心の準備なく第一歩を踏み出すことにもなりました。

「お腹の中の我が子を”waitlist”登録」という本記事の題名の通り、下の子の時は、妊娠中に上の子と同じナーサリーを登録しました。産まれてからナーサリーに空きがなかった、という状況を非常に恐れたためですが、上の子の時に「心の準備なく」足を踏み入れた世界、3年後には胎児の我が子の入園登録をするという我ながら節操のない飛躍ぶりです!
ちなみに後で聞いてみるとみなさんあの手この手で入園を確保していることがわかりました。妊娠中の登録以外にも「熱意を訴えて直談判」「週一日午後だけの空きでもひとまず押し込む。入園してしまえばあとは空き情報を優先的に教えてくれる」「競合と思われるナーサリーの名前を挙げてあそこは確約してくれたけどこちらが第一希望だと交渉する」などなど。。

そんなこんなで2人の子供達が通ったナーサリースクール、周辺で人気だった他のナーサリースクールなどについて、次回も引き続き綴ってみたいと思います。


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