24時間営業を辞めたコンビニ〜9月の経営数値の動向〜
皆さんこんにちわ、あやすけです。
最近、私の毎日が少し変化しました。そのきっかけは私自身ではなく、我が嫁の毎日の変化によるものです。
嫁の毎日の変化とは、
1、店のシフトに入る時間の減少
2、嫁の体調の悪さが一線を超えた
3、死ぬことより大嫌いだった「病院」に行くようになった(笑)
こんなところでしょうか。特に3については、嫁の性格を世界で一番理解していると自負する私にとって、衝撃的な事件でした。
「今から病院に行ってくる」
・・・突然そうポツリと呟き玄関の扉を開けて外出していった我が嫁の後ろ姿を見つめながら、「こいつ誰だ?」と心の中で叫んだ私は言葉が出ませんでした。
私は常々、人間というものは変わらない生き物だと思っています。「人が変わった」という言葉が出来た理由は単純明快、だってそんな事は人生においてほぼ起きない事件だからです。
・・・でも、それでもごくたまに、長い人生において1度か2度くらいは、そんな事が起きる時があるよなぁ・・・楽しくなるのは、その地獄の後だよなぁ・・・
現在3つの病院に掛け持ちで通院中の我が嫁と毎日をともに過ごしながら、ふと自分の昔を思い出す瞬間が最近多くなったあやすけでした。
それでは、9月の当店の経営数値の動向です。
1.経営数値
2.項目別の分析
9月も引き続き、「日販」は前年と比較して上ブレです。しかし、その上昇度合いは前月の106%から低下しました。その原因は客単価の上昇度合いが大きく低下したことです。
「日販」については、昨年より上ブレしている一方で、コロナ禍初年度である一昨年と比較するとほぼ同水準です。その中身は、一昨年と比較した客単価の増加幅と客数の減少幅がほぼ同じという事になります。日販における「コロナ禍」からの回復度合いの力は、「コロナ禍」初年度であった一昨年並で頭打ちとなる可能性大です。
その「客数」については、「前年の水準」を超えたもののその上昇度合いは頭打ちの傾向となりました。一方で、大幅に数字が下がった「コロナ禍初年度の水準」に未だ戻っていない状況は先月から引き続き継続しています。したがって、今後の客数の回復度合いは、コロナ禍2年目であった昨年並の水準に留まるでしょう。
以上の事から、今後の日販についてはコロナ禍初年度である一昨年並の水準が続くことが予想され、その中身とは、コロナ禍以前どころかコロナ禍初年度と比較しても減少したまま推移する事が予想される「客数」の減少幅を、その上昇度合いが頭打ちとなりつつある「客単価」の上昇幅でどれだけ埋めることが出来るか、となるでしょう。
・・・溜め息しか出ませんね(泣)客単価の増に取り組むだけでは生き残ることは出来ないのかも知れません・・・
今後は、「客単価の増」を重要なポイントとしている各種取組みをこれまでと同様に継続する一方で、8月から経営方針を変更した「廃棄額」の適正化による経費のスリム化にも、さらにウェイトを重くして取り組んで行きたいと思います。
「客数依存から客単依存へ」という当店のこれまでの方針は9月も継続中です。そんな当店にとって、2年と4ヶ月続いた買上点数の前年比超えが終わりを迎えたことは恐怖以外の何物でもありません。
国内では引き続きインフレが進行中であり、生鮮食品を除く「食料品」の消費者物価指数は9月に前年比4.6%となりました。8月の4.1%、7月の3.7%、6月の3.2%から視ても分かるように右肩上がりで上昇中であり、おそらく10月も同じ幅の水準で上昇するでしょう。
当店9月の経営数値と比較すると、「日販」は前年比105%、「客単価」は103%であることから、物価の上昇分と同等の日販上昇でしかなく、その中身は客単価の上昇幅が物価の上昇幅を割っている事でしょう。同時に買上点数の前年比の数字が割れていることから、インフレの進行による消費低迷の影響がいよいよ当店にも訪れてしまったのでしょう。
本部による販促への全乗り、客単価増の視点に立った各種売り込みについて今後も引き続き取り組みつつも、実のところその中身とは生き残るための「撤退戦」であることを頭に入れて置くべきでしょう。
「売上比7%以内」という現在の当店の方針を達成出来ませんでした。
原因は分かっていますが、対応方法が思い付きませんね。
これまで以上に私がシフトを埋めることも考えましたが、これまでの経験上、その方法は結果として悪手となる事が多かったです。現時点で既に、悪影響が若干出ていますから。
・・・さて、困りました(笑)
8月から経営方針を一部変更し、廃棄額を「売上比4%以内」を目標に徐々に減らしていく事とした当店ですが、8月に引き続き9月も目標には届きませんでした。目標未達の要因についても前月と同様に、「スイーツ」と「フライヤー」の廃棄額です。
「スイーツ」については前月と同様に廃棄額はさらに減りましたが、予算の数値は若干超えてしまいました。発注の強弱を付けることを基本方針としていますので、その強弱をもう少し強くしてみます。
「フライヤー」については前月から廃棄額は減りましたが予算の数値は依然として大きく超えています。10月から仕込みの回し方を根本的に変えましたので、売上と廃棄の数字がどう変化するか引き続き試行錯誤を繰り返していきたいと思います。
・・・人間というものは本当に、変わらない生き物ですね(笑)
「45万円」です。それ以上の意味も、それ以下の意味もありません。
経営者が満足できる、あるいは我慢できる、その相反するせめぎ合いの金額が、「あなたにとっての」適正と言える利益の額です。
この金額が良いか悪いかは、皆さんで好きに決めて下さい。私も自分の好きなようにその善悪を決めます。
ちなみに、前月の記事と同様、「利益の数字を上げるのはいつでも出来る」という認識に変更はありません。
それでは今日はこの辺で。
このクソッタレな世界で戦う皆様と明日もともに。