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2021/3/21
春分の日翌日は春の嵐、よくできてるなーと思っています。コンバンワ。
午前中は気圧の影響で寝込みました。昨日でなくてよかったです…というのも
沼津まで『市場町アートフェス』を観に行ったのです。お目当ては松島誠さんのダンスパフォーマンスです。おそらく家人は美術もダンスも絶対気に入るだろうと考えて誘いました。ただし。私も主催の団体や建物のことがさっぱり分からないので基本情報を全く与えず家人をクルマに乗せて出発。もはや拉致です。
耕文社という印刷工場の旧社屋を美術家の手によってリノベーション。ところどころ「これは何ですか…?」と思うオブジェがあったりして
かつての活版印刷機もそのままあったりして
写真を印刷した作品もあるし
アートフェスとして展示されているものを撮るわけにはいきませんが、写真を撮っていいエリアだけでも充分ワクワクします。
家人動かねえ(笑)
この西陽とイスの作り出す情景がたまりません。このイス、歯医者さんのイスじゃないのかしら…?
お目当てのダンスは圧巻。
本番の撮影は禁止なので文章で伝えるのみですが
音響も照明も仕込まず、西陽と味のあるガラス窓が作り出す光と古い窓のガラガラという開閉の音。開ければ外からの交通や信号の音が音楽のように入ってくるし、松島さんの声は独特の響き…まるでホーミーのよう。そして動きは「身体から音楽が奏でられている」ようだし「細胞の中の水分まで見えそう」な気さえする。これが世界でパフォーマンスしてきた身体か…!と圧倒されたのです。
終演後、松島さんにご挨拶し家人に感想を言えと促したところ、どれだけ素晴らしかったか滝のように言葉が出てきたことに驚きました。
松島さんもノリがよく、演出のことをいろいろ話してくれました。場当たりなし。先週は雨だったので照明や音響を仕込んでみたけれど今日は要らないと判断し、味のある空間を活かそうと決めた。小道具はアボカドの種から芽が出たのでそれを使うことにしたけれど(その使い方が、まるでそのビルの床から樹木が出ているように見えるという…即興でそこに行けるものなんですか?!と驚異の一つ)他は足さないことにした、などなど。
ダンスはその人の人生や生き方が見えると思っていますが、松島さんのダンスはまさしくそれでした。センス磨く努力をしよう…。
市場町アートフェスはDHARMA沼津にて来週土日も開催されます。