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親とかけ離れる価値観

先日、同居する父親に
「しろくまはトイレットペーパーの変え方しらんのか?」
と言われた。
もうすぐ切れるトイレットペーパー。
2個あるホルダーのうち、片方がもうすぐ切れるので替えがホルダーの上に乗っているのを私は見ていた。

別に私だけがする特別なことでもないし、みんな使うトイレである。
そもそももうすぐ切れるペーパーも切れてないのでそのままにしていた。
この父親の問いが私の中で結構衝撃的だった。


いつまでそういう気づかない男なの?

うちは田舎なので、都会や世の中の流れに5歩くらいは遅れているだろう。
こういう家庭内のちょっとした名もない家事については日々エックス(旧ツイッター)でよく議論されているのを見かけている。
私の父親は元料理人なので食事の準備は極稀にやることもあるし、片づけも稀にする。
洗面台も掃除したりしているのを見かけるし、ごみ捨ても父親が行く。
田舎の60代以上の男性よりわりとやる方だとは思っていたけど、そんな父親からこの「トイレットペーパーの変え方しらんのか?」は衝撃的だった。

思っていたとしても私に言うなよ、と思った。
その発言にムカつくを通り越してあきれた。

私の弟もいるが、弟には聞くのか?
聞かないだろ?と思う。
理由は男だからだ。

トイレットペーパーの交換を私や母の仕事だと思っている父親の思考に正直愕然とした。

口論になった弟の食器下げる下げない問題

私の弟は実家に引っ越してきて随分経つ。
年齢はアラフォー世代だ。
親にしてみればかわいい息子だけど、世間に出せばお相撲さん並の体格でおじさんの仲間入り世代である。

弟は家の中の家事を一切しない。
しなくていいと言われてるのか知らないけど、何もしない。
別にそれはそれで両親が納得してるならよくて、私や夫が食器を洗うことが多いので食器は自分でシンクに置いてほしいものだ。
唯一弟にできることである。

食器が片付けば私や夫は早く自分の時間が持てる。
母親、私、夫は自分で食器を下げるが父親は食べるのが一番遅いので待ってあげて食器を私が片づける。
弟は今自分でシンクに持ってくる。
当然のことである。

しかし、父親はそれが妙に気にかかっていた。
「一緒に下げてやれ」と言われた。
私は夫が食器を洗うこともあるので夫を守りたい気持ちもあり、
「なんで?いいやん、それくらい自分でさせれば」
と言った。
毎度夫が洗い物を始めるとき、気まずそうにしている弟を見かねたのだろう。

こんなことで口論になりたくなかったけど、私なりにそれくらい40歳も近い男ができないのはよくない、と言ったし、独身の弟の老後のことを考えてんのか?というとこまで言って父親が最後折れて終わった。

私が弟の面倒をみるなんて絶対嫌だ。
ただでさえ自分のことで精いっぱいなのに。
将来老いた母親が面倒みるとなるとしても、食事の片づけくらい自分がやるよといえる弟であってほしい。

これは私のエゴ?
それとも父親の価値観が昭和だから?
弟が子供部屋おじさんだから?

間違っていない、と思いつつもモヤモヤしてしまってnoteに書き留めた。

田舎の基準

でも一番困るのは弟本人だから私の知ったこっちゃない。
父親の後ろでずっと強がっていればいい。
父親が死んで、誰も守ってくれる人がいなくなったら?
どうするの?

今の時代50代60代でも婚活してる人がいる。
バラエティやドキュメンタリーで見る限り、家事ができない、実家暮らしの男性が厳しそうなのは30代のころ婚活していた私のころと変わらないのだ。
将来弟が婚活する!となったら?
恐ろしくて考えれない。
田舎の閉鎖された地域にいる本人は、気づかない間に世間との乖離がどんどん離れていくのだな、と改めて考えるきっかけとなった。
そして準備ができ次第すぐ家を出ようと思った。

自分の弟なのにこういう感情を持っているのは嫉妬なのか?
なんてちょっと思いながらこのnoteを閉めようと思う。

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