歯ブラシ事件と魔法のHUG呼吸
多分3歳くらいだと思うのですが、ある日、新潟の社宅に父方の祖父母が遊びに来ました。
夕食後、母は台所で洗い物しており、赤ちゃんの妹と私は祖父母が見ていたのでしょう。祖父母が妹に気を取られているスキに、歯ブラシをくわえて大人の方へ向かって歩く私、歯ブラシを咥えたままコケました。
歯ブラシが喉を突き刺し、出血し救急車で運ばれ喉を5針ほど縫ったそう。
実際にはあまり覚えていませんが、母はこのときのことで、ずっと祖母を責めているのでよく語り継がれているのです。当時の私は、妹に母が取られたような気がして、不安だったのでしょうか?
わりと派手に赤ちゃん返りをしていたようです。
この事件が関係あるのか分からないけれど、私はものを飲み込むのがちょっと苦手。呑気症と言って話すうちに空気を飲み込んでしまってお腹が膨れたり、少し大きめの錠剤は飲み込めないし、ものを食べながらよくむせます。
私のとびきりダサい、赤ちゃんがえりでした。
普段は父母、さらにこの時は祖父母の注目の的になっている妹への嫉妬心はおそらく半端なかったと思います。妹がいなくなってしまえばいいのに、と何度も思っていましたから。
闇は誰の心の中にもあります。
それを否定せず、まるっと受け入れることが、自分を愛する上でとても大事です。私は、自分の好ましくない部分を正面から見ることがなかなかできませんでした。
でも、コーチに並走して頂いて、よくよくその当時の感情を読み取ると、父母に甘えていたいのに我慢していたり、一生懸命大人の気を引こうとする健気な自分が見えてきました。愛されたいのは、愛しているから。愛している事が前提としてあったのです。自分と同じだけの熱量で愛されないと満たされなかった幼い自分も可愛いではありませんか。自分で自分を満たすすべを知らなかったのですから。
これは知り合ったヨガの先生から教えてもらった呼吸法です。
自分をハグするように腕を胸の前でクロスさせ、指先を肩甲骨に触れさせます。目を閉じてゆっくり呼吸します。呼吸に合わせて動く肩甲骨を感じて、5から10回、深い呼吸を感じます。
瞑想する前にやってみると、呼吸が深くなった状態ですーっと瞑想に入れるので重宝しています。自分をハグする呼吸、ふんわり大きな愛に包まれるようで、気に入っています。簡単なので、ぜひやって見てください✨