【ひどい通信講座】水彩画講座を申し込んだら、全ページ白黒印刷のテキストが届いた話
こんばんは。
今日はひどい通信講座にだまされてしまった話をします。
皆さんは「水彩画」ってご存じですか?
絵具を水に溶いて描く。図画工作の授業でもおなじみの絵画技法です。
私はこの水彩画を見るのも描くのも好きで、下手の横好きを長く続けていました。
とはいえずっと一人であてもなく絵を描いていると、どうしてもモチベーションが下がります。
何か目標を作るために絵画教室に通う…のは時間の都合で大変そうだったので、通信講座を申し込むことにしました。
初めは「NHK学園」か「ユーキャン」の有名どころ、どちらかにしようと考えていました。
ところが情報取集を進めているうちに、ちょっと気になる通信講座を見つけたのです。
『水彩画の資格が取れる!』
その通信講座の申し込みサイトはこのように謳っていました。
いわく、この水彩画の資格を取れば、インストラクターとして仕事ができる。
イラストレーターとして活躍できる。
友達と一緒に個展が開ける…などなど、絵の仕事につなげられるというのです。
私は少し眉唾でした。
水彩画の資格などというものは聞いたことがなかったからです。
それに、美大や芸術系の学校を出た人とも多少交流があったため、絵の仕事は資格を取ればすぐできるものではないと知っていました。
一方で、モチベーション維持のために「資格」は魅力的でした。
どれだけ有効な資格なのかは知らないけれど、学んだことを形に残せるのならいいだろうと思い、私はこの水彩画講座に申し込みました。
数日後。教材が届きました。
教材を開いた私は驚愕しました。
水彩画のテキストだというのに、すべてのページが白黒印刷だったからです。
混色は、灰色と灰色の絵具を混ぜているだけ。
重色は、灰色の絵具の上に灰色の絵具を塗っているだけ。
「空の部分全体に青色を塗って…」と書いているページも、全部白黒印刷です。
どこに何色を塗っているのか全く分かりません。
色相環まで白黒印刷だったのには衝撃を受けました。
灰色の絵具が輪になって塗られているだけです。
これで補色の関係といわれても、混ぜる前から灰色なのですから、全くわかりません。
「水彩画の資格」の試験内容は輪をかけてひどいものでした。
描いた絵を審査するのではなく、テキストに書いてある語句を答えるだけなのです。
これでは水彩画が全く描けなくても、テキストを丸暗記すれば誰だって「資格」が取れてしまいます。
教材一式を開封して30分後。私はすでに返品の手配をしていました。
ここまでひどい通信講座に出会ったのは初めてです。
水彩画のテキストを白黒印刷にするメリットがまるでわかりません。
テキストを作っていて何も疑問を覚えなかったのだろうか?と不思議でなりません。
水彩画講座の申し込みページはきれいに作りこまれていました。
大手企業の協賛を得ているような文言もありました。
その申し込みページを見て、これほどに粗悪なテキストが送られてくるのを想像できる人は、おそらく皆無に近いと思います。
(後日に続くかも)
初投稿:2022年1月18日 21時7分
ShortNoteより転載
追記:2022/04/30
無事解約でき、今はNHK学園の通信講座を受けています。画像は添削で「評価A」をいただいたタマネギの絵です。
通信講座はクーリングオフの対象外です。
申し込む前に、解約に関する規定はしっかりチェックすることをおすすめします。
そして届いた教材に少しでも違和感があれば、それ以上触らずに返品の準備をしましょう。