思い出話

私は数年前、病気で引きこもりだった。
詳しい話は割愛するけど。

ただ毎日、痛みに耐え続けて、病名もつけられない状態で、ベッドの上で過ごしていた。
そんな当時、私は20歳とかで、高校の同級生のSNSはやれ彼氏だのやれインスタ映えだの、若者らしい投稿が上がっていた。
同じ高校を出て、同じ人なのに
私はおしゃれもメイクも、人と関わることすらできないまま、原因不明の痛みに悩まされてずっとベッドの上
一方友人は、それなりの悩みはあるだろうが、オシャレができて、友達と遊べて、彼氏がいて、大学に通える。

そんな状態で、私は健全な精神でいられるはずなかった。
ただ、何の罪もない健康な人が憎かった。
そうして元々まともでもない人格は、どんどん歪んでいった。
周りに攻撃的になり、自分にも攻撃的になった。
理不尽な苦しみは、自己否定を悪化させ、私に死を連想させた。

そんな中、私の生きる希望として残ってくれた存在がいる。
攻撃的な私とも関わり続けてくれていた友人や
錯乱する私とも会話をしようとしてくれる母
他にも、偶然の出会いで話す機会があった人などに救われた。
ここら辺の話はまた機会があれば書くかも。

今でも自己否定感は消えない。
人と関わっていると「私と関わらせてしまっていいのだろうか」という考えが脳をよぎる。

私は病気だった。
自分は生きていてはいけないと思った。
数年経った今でも、その感覚が私の中には残り香程度だけれど存在している。
でもそれは意思ではない。
私は幸せになるし、大切な人を幸せにさせる。
そのために生きている。
負けるな、絶対に。
これからも葛藤して、苦しむと思う。
それでも私と大切な人を幸福にするために。
誰に否定されたとしても、私は生きていく。

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