砂糖菓子の弾丸
『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』という本を1年半くらい前に読んだ。
読んだきっかけも、鬱小説一覧みたいなものの中に入っていたから「どんなものだろう?」と読んでみただけだった。
しかし、思わぬ収穫があった。
当時読んだ後の私が書いた感想を載せておく。
「中学生だとどうしようもないことってたくさんあるけど、その中で戦うにしても、威力を誇る実弾で戦うのではなく、砂糖菓子の弾丸で自分の幸福と救済を作り上げるしか無力な彼ら彼女らには出来なかったんだろうな。
って感じ。」
空想や理想ではこの世は何も変わらない。
でも、自分から見える認識は変わる。
現実を直視して、現実的に物事を改善して、状況を変えるのが有効な手段なのは当然として
空想を取り入れて、世界を綺麗に幸福に見せることも、時には有効だと思う。
暗い現実を直視して命を捨ててしまうなら、幸福な空想の世界を見て生きた方がいい。
とちょっと思った。
人によると思うけどね。