チャレンジから得たものはなんだろう?
2023年を振り返る
この記事は、「公務員で綴る Advent Calendar 2023」「公務員で綴る 綴る Advent Calendar 2023」に参加しています。
テーマは”2023年を振り返る”ということで、こんな仕事をした、こんな体験した、こんな人と出会った、こんな本を読んだ、こんないいことあった、こんな失敗した、こんなチャレンジした、一年を振り返って、いま、こんなことを考えている。
などなど、全国各地でそれぞれの街をそれぞれの仕事で支えている仲間たちが、2023年を振り返るリレーブログとなっております。
チャレンジの1年
コロナ禍では生活スタイルだけでなく、様々な価値観も変化してきました。
私自身もその1人。
自分や大切な人の健康が脅かされる不安や悲しさ、会えない時間に不安や寂しさもありましたが、オンラインを活用することによって、これまで出会うことのなかった人や物事に触れる機会も増えました。
コロナ禍が明けた2023年。
ようやく元の生活や価値観を取り戻していく嬉しさもありましたが、私自身はこの数年間、保健師として未知なる感染症の最前線で戦ってきて、今後の仕事人生は、元の狭義の健康づくりに戻るのではなく、広い意味で「大切な人の生命や生活を守る」ことに従事したいと強く思うようになり、2023年は念願叶って「危機管理」部局への異動となりました。
危機管理部局は希望したとはいえ、幅広く、かつマニアックな知識や技術が必要な職場で、緊急対応も多々あります。自分の浅はかな考えに後悔したとともに、これまで、コロナ禍で多くの事業がストップしていたため、以前のノウハウも引き継がれていない状況にも悩みました。でも、それならば、多くの人を巻き込みながら、新たなスタイルを再構築していくところから始めよう!早々にそう切り替えてスタートをきることにしました。
そこからは、これまでオンラインでつながった全国の熱い防災仲間に知見をお聞きしたり、時間が許す限りの研修を受講しながら、できるだけ地域に出て、地域の方と一緒に試行錯誤しながら、防災の意識や行動を作り上げていくこと、併せて、危機管理部局だけでなく、色んな部局の職員の防災意識を高め、どうすれば「自分ごと化」するかをずっとずっと考えながら走り続けてきました。
地震・津波を想定したシナリオなしの災害対策本部訓練に始まり、様々な悩みを抱えた被災者を想定した罹災証明発行訓練、地域・学校・行政とが連携した避難所開設運営訓練、企業や団体などと連携したイベント、学校や地域への出前講座、施設や福祉関係者への研修、防災士の養成研修と多くの事業を展開してきましたが、側から見れば、コスパやタイパが悪いやり方もたくさんありました。
それでも提案する新たな事業ややり方を認めてもらい、チャレンジさせてもらえた1年だったように思います。
そして、何よりも、「防災」に興味が持てた、やってみたいと思った、やってみて自信が持てた、という多くの地域の方や職員の声を聞くことができ、試行錯誤で危なっかしい私と共に考え、動いてくれた方に感謝しかありません。
とはいえ、長期ビジョンにかける部分もあり、計画性がなく、準備不足や予算不足・・・など多くの課題があったことも確かです。
チャレンジすることに一歩腰が引けてしまう、失敗する方が怖い。
そんな声もよく聞きます。
なんで計画していないのにするの?
はい、それもよく言われます。
確かに、新たにチャレンジしないと失敗することは少ないでしょう。
初めてすることって、誰しも成功する可能性は低いですもんね。
でも凡人だって多くのことを何度も経験することで、できることの引き出しが多くなるし、成功の確率も高めることができるんだと私は思っています。
時代や環境はどんどん移り変わっていっています。
これまでと同じように居続けようとしても、変わらなきゃいけない時、チャレンジしなきゃいけない時があります。
いざという時、安心してできる方法をたくさん持っておくことは、普段、色々とチャレンジしておくことから蓄積されるのかなと私は思っています。
大きなチャレンジでなくてもいい。
ひとりで踏み出さなくてもいい。
自分にできそうなことを、誰かとできそうなことを見つけることから始めたい。
いつもそう思っています。
この1年、チャレンジしたことで多くの出会いと経験を積むことができました。
その一つひとつに感謝しながら、来年もさらにみんなで楽しくチャレンジしていきたい、誰かのチャレンジを一緒に応援したい。
心からそう思っています。
ぜひ、来年も皆さんとご一緒に!
これからもよろしくお願いします。