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1000年後に読まれる日記/日曜日のタイ料理
日曜日の夜21時すぎ。今夜は村上RADIOの再放送を聴きながらこの日記を書いている。静かで少しだけひんやりした夜。ラジオから流れてくるジャズを聴いていると自分の部屋がいつも行くお気に入りの喫茶店になったような気持ちになる。ジャズのゆったりしたリズムは時間の流れまでゆっくり引き伸ばしてくれているよう。ラジオのおともは紅茶とブラウニー。ベルガモットティーはすっかり冷めて、チェリーが入ったブラウニーはわ
もっとみる1000年後に読まれるコロナうつうつ日記
10月になってから雨の日が多いように思う。週の始まりの月曜日。今日も冷たい雨が降っている。昨日は低気圧の頭痛に悩まされたけど、今日は平気。雨の日に家にいるのは好きだけど、どんより曇り空は気分も鬱々とする。
4月ごろにステイ・ホーム日記を書いていたのが遠い昔のように感じる。緊急事態宣言下のあのときから、あたらしい生活とか言われていたけれど今となっては、あたらしい生活ってどこに行ったのかな??って思
さよならステイ・ホーム日記
久しぶりの日記。今週からリモートではなく、スタイリングの立会いや撮影が始まって慌ただしい日々が戻ってきている。仕事に没頭しているときは、自分が抱えてるあれやこれがどこかへ飛んで行って、いい意味で気持ちの切替作用が起こる。先週の土曜日の悲しいニュースは、毎週番組を見ていたわたしにとってはつらすぎる出来事だった。突然目に飛び込んできた訃報にまったく頭が追いつかなくて、何も手につかなくなり、その夜はほと
もっとみる【ステイ・ホーム日記7】4月26日
コロナ禍の中で。今・ここで、わたしがどんな風に生活して、どんなことを感じていたかを書き記す日々。4月最後の日曜日。今日も気持ちいい天候で穏やかな日曜日の空気が辺りに満ちている。風が少し強く、ビュウビュウ吹き荒れて、木々はゆさゆさ激しく揺れている。明日から天気が崩れる前触れなのだろうか。明日明後日と雨予報なので、前倒してスーパーへ行くことにする。昨夜は22:30にベッドに入って、わりとぐっすりと寝た
もっとみる【ステイ・ホーム日記6】4月24日
今日も今日とてひとり。昨日と同じような1日を過ごしている。同じ映像を繰り返し見ているような代わり映えのしない1日。春の穏やかな日々の中にいると、タイムラインに流れてくるコロナのニュースとは分断され、正反対の世界にいるようで、今こうしている間にも最前線で命がけで働いてくれている医療関係者のひとや、生活を支えるために頑張ってくれているひとたちがいること。そういう大勢のひとたちが同じ空の下にいることがう
もっとみる【ステイ・ホーム日記】4月23日
少し間が空いたステイ・ホーム日記。日記は空いてしまったけれど、相変わらず家にこもる日々。朝起きたら窓を開けて空気を入れ換えて、カレンダーをめくって、花の水を交換する。この生活になってから部屋に花を絶やさなくなった。自分以外のお世話をするのは楽しい。花瓶の水を捨てて、水道水でゆすいで、浄水器をくぐらせた水を入れて花を生け直す。茎の先っぽがふやふやになっていたらハサミで切って、水を吸いやすくしたり、枯
もっとみる【ステイ・ホーム日記4】4月12日
雨が降る音を聞きながら今日の日記。日づけが変わった24時。ここ数日この時間帯になると坂本美雨さんがLIVE配信を開始する通知が届く。いつも決まって深夜この時間。今日はその通知をタップして、BGM代わりに聴きながらわたしはずっとPCとにらめっこして検索をかけていた。シトシト雨が降る音、美雨さんがささやくようにポツリポツリと話しかけてくれる声、やさしく奏でるオルガンみたいな音色、この時間にふさわしい静
もっとみる【ステイ・ホーム日記3】4月9日
ここしばらくの間、朝目が覚めてもなかなかベッドから起き上がれない。twitterを眺めて、ベッドの中でゴソゴソ、ゴロゴロしてから”あぁ、もう起きなきゃ(このままこうしてたら後から後悔が襲ってくる…)”意を決してベッドから抜け出す。ぼんやりした頭で伏せていたデジタル時計を元に戻して(わたしは夜寝る時は時計を隠して寝る)、窓を開けて換気し、日めくりカレンダーをビリビリと破き、花瓶の水を換え、白湯を沸か
もっとみる【ステイ・ホーム日記1】
先週末から気分的にはひとりロックダウン生活をしている。今週は予定していた取材や会食があったり、通院したりで時々外出もしてそのついでにスーパーへ寄ったり、まとめて用事を片付ける日々を送っていた。
家にいるのは得意だし、この静かな日々もそれはそれで心地よく(天気のいい日はツラいけど)今週はとくに締め切りを抱えていたからあっというまだった。
ニュースもSNSもタイムラインはコロナの情報で溢れていて、
#日々のこと/誕生日の朝
34歳になった。誕生日の朝、東京は雪予報でひどく冷え込んでいた。熱い湯を張ったバスタブからモワモワと立ち上る湯気で霞がかって幻想的な浴室。わたしはからだを丸めて湯船に浮かんでいて、外の寒さのせいでお湯はいつもより早く冷めていった。朝の浴室は曇り空でも窓から自然光が入って明るいし、あたりは静かで朝の入浴はすがすがしい気分になれるから好き。ラッコみたいな体勢で真上の天井を向くと耳の穴の中までお湯に浸っ
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