10年仏語から離れていた私がDELF A2を受験した話
こんにちは。
福岡でテレビショッピングを中心に映像ディレクターをしている別府です。3児の母、共働きのフリーランスです。
11/3(日)はDELF試験を受験してきました。
前半は、実際のフランス語試験の様子を記録的に書いてみました。
後半は、20年前にフランス留学をした際から長年を経て大きなチャレンジ。スモールステップで進むことの大切さについて書いてみました。
フランス語やDELFに興味がある方、ワーキングパパママで試験勉強をされる方などにおすすめです。
そもそもDELFって何?
要はTOEICのような外国語試験のフランス語版で、会話や理解能力を証明する試験です。
私の試験レベルはA2(アードゥ)はこんな感じ
このレベルは、初級相当で基礎的な言語の仕組みと簡単な単語や時制が理解できていること。100点満点中50点で合格です。(各項目にひとつでも5点以下の項目があれば落第)
ところで、私は約20年前に3年ほど勉強してからフランスのトゥールという街に半年間滞在してフランス語を習得。
帰国後もノロノロと日本で勉強して妊娠を機に10年間フランス語勉強を中断していました。かなりブランクがあっての試験です。
試験内容は、口頭試験が20〜30分程度。
最初に2つのテーマをくじ引きで選んで10分その内容について話す試験です。
1つ目はテーマに沿って自分の考えを語る、2つ目はフランス人面接官と設定と役割を決めて短く擬似トークをするというもの。
筆記試験は、聞き取りと読解と文章記述の4パート。
もちろん問題も解答もフランス語のみ。
こういう試験を受けるのが中学の時に受けた英検のみ。
いや〜緊張してストレスで翌日口唇ヘルペスになりました笑
実際の試験、口頭試験
朝の9:45から口頭試験の開始。
その30分前から受付が開始するので、受付では事前にメールで送られてきた受験票と写真付きの身分証明書を見せて受付をします。
そして時間になったら日本人女性担当者がテーマを選ぶ部屋に連れて行ってくれて、テーマをくじ引きします。
その後、そのテーマについて話すための準備時間が別室で1人だけで10分設けられ、10分後にフランス人の面接官が部屋に迎えにきて面接用の部屋に通されます。
面接用の部屋は、テレビに大きくデジタルストップウォッチが表示されていて緊張感が走ります。面接官はフランス人2人。
1人が質問や会話をする人、もう1人は様子を側から見てチェックする人。
最初に先生が面接の方法を説明しますが、私は最初の方が理解できずにテーマを話そうとしたら「最初に自己紹介を簡単にしてください」と言われてすでに頓珍漢が炸裂!
仕切り直して簡単に名前や年齢、家族構成やフランス語を話すきっかけなど話しました。その後少し質問が面接官からあり、解答しました。
そして1つ目のトーク、引いたテーマは「スポーツ」でした。
あなたの国で人気なスポーツは?なぜ人気か?どのようにしているか?
あなたはどうやってプレイするのか?などがテーマとともに話さなければいけない要点が紙に書かれています。
私は一応野球とサッカーは人気で子供たちは学校のクラブでやったり地域にクラブチームがあります、というような話をしました。
2つ目のトークは「映画」を選びました。
友人と映画を見に行く約束をしてください、好きな役者や映画の種類など話し合いながら、映画を見に行く待ち合わせの場所と時間を決めると言うものでした。
これは先生に好きな映画の種類を聞いたり、役者の名前を聞いたりしまして、逆に私も聞くなどして、最終的に今からキャナルシティの映画館に行こうと言う約束まで出来ました。
正直100点中、70点くらいかな〜という感触です。
緊張して最初に自己紹介できなかった痛恨のミスが悔やまれます。
午後は筆記なので、一旦外に出て休憩をしました。
実際の試験、筆記試験
日仏学館に通っていると、先生が過去問を印刷して練習してくれていました。この過去問の雰囲気に近しい問題がかなり多く出たのでそつなくできたと思います。
試験は口頭から1時間半ほどあけて、その後12:15から20人くらいの受験者が広い教室のような場所に集められ一斉にリスニングとライティングを行います(仏語なのに英語で表現するなw)。
リスニングは25分で2回ずつ会話(留守電やアナウンスの音声)を聞いて質問に答える問題が4問ほど。過去問よりも解答に関係ない数字で惑わせている印象でした。(フランス語の数字は日本人にとって難しい表現)
特に、ここに電話してという電話番号が2回くらい最後に入っていたりしました。(06 23 56 42 15 みたいな感じ)
読解は約30分で短い新聞記事やチラシなどを読んで質問に解答する問題でした。
今回は最初に、短い6つの映画の紹介文に8人の様々な人が見たそうな映画を選ぶもの、従業員がバイトの短い規則、そしてお店の従業員間の伝達メモ、そしてツーリズムの紹介文がありました。
これは過去問と傾向がかなり似ていて、単語的にもそんなに難しいものがなく解きやすかったです。
最後が45分ほどの記述問題が2つありました。
1つ目は引っ越しをしました、新しい街と家、最初の週末に何をしたかを友人に伝える文章。2つ目は友人からディプロムのお祝いパーティに来れるかどうか問うメールが来て、それに理由を述べて断り、別の機会を提案すると言う内容でした。どちらも最低60語を使う必要があります。
これも傾向は過去問と似ていて割と簡単に解くことができました。
リスニングだけ音声が再生されるので時間は決まっていますが、読解と記述は残り時間の配分は自由でした。
試験を受けてみた感想
今までフランスに留学していた時もDELFなどの試験は受けたことがなかったし(その頃すぐ受けていればB1か2くらい行けたかも…)、試験というものより実際に書いたり話したりする方が重要と思っていました。
しかし、今、育児と仕事の隙間という限られた時間の中で「背水の陣で臨む」という試験がないとなかなかダラダラと勉強しがちなので受けてよかったと思います。
試験を受けると決めてからの約半年間は毎週授業のあとに先生と面接の練習が出来て一対一で話す機会が出来て10年の会話ブランクがかなり解消された気がします。だって福岡でフランス語などマイナー言語を話す機会はほぼ皆無ですから…
そしてアプリで毎日簡単なフランス語勉強をコツコツと続けるモチベーションも、試験という何かきっかけがあったからこそ続けられたと思います。
最後の1週間は苦手な動詞活用のアプリも入れて細かい活用も見直しました。
試験とこれから、想像していなかった未来
試験結果は追って数ヶ月フランスまで送られて帰ってきてという一応ちゃんとした流れを経て証書も送られてくるそうです。
結果、そこそこの手応えがあるので、来年は次のレベルに向けてまた勉強する基礎体力がついたかなと思います。
20年前、フランスにいた時は想像できなかった子供が3人いると言うこと。
さらに10年前、つわりがひどくてフランス語を一旦離れる時はまさか10年も離れると思っていなかったこと。
そして2年前、会社員の頃は全く想像しなかった未来に、今私はいます。
将来はフランスと日本をつなぐ動画を作ったり、地方からフランスやフランス語圏など世界中に商品やサービスを紹介する活動ができたらいいなと思っています。
これも5ヵ年計画なのですが、育児と仕事と家庭を両立しながらも難しいことほどスモールステップで頑張ろうと思います!何歳からでも遅くない!
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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