矢沢あい展が良すぎた件
先日、福岡の天神大丸で開催中(2023.4/20〜5/7)の矢沢あい展に行ってきました。
私は何を隠そう、矢沢あい大ファン。
小学生だった90年代は毎月漫画雑誌りぼんを愛読しており、コミックも「15年目」など初期の初期から「うすべにの嵐」「マリンブルーの風に抱かれて」「天使なんかじゃない」「ご近所物語」など全部持ってました(結婚して所在が怪しい…)
フランス留学していたときは「NANA」のフランス語版を買って感激していたほど。
そんな私が予定をこじ開けて(フリーランスに感謝)行ってきました矢沢あい展。
いや〜100%女子!
そしてほぼアラフォー!(お前もじゃ!)
少し若い子もいて嬉しかった!
平日の夕方に行きましたがそこそこお客さんも多くて、根強い人気をかんじさせました。
一番思ったことは、圧倒的な画力と緻密さ!!!!!
「天使なんかじゃない」の頃はつけペンなどで描かれていたのですがとにかく原稿が美しい✨
スクリーントーンもピシャッと(アシスタントさんかもしれないけど)綺麗。
ご近所物語くらいから製図用の0.18とかのペンで丁寧に几帳面な線で描かれていて素晴らし過ぎた…
展示会の最初の方は、近年出版された音楽史とファッション史の著書への挿絵提供の原画が展示されていたのですが、そのイラストが、まぁ美しい✨
画力半端無いなと。美への迷いが無いというか。どうだ!ていう美しさ。
実は展示会の構成なども矢沢あい先生監修で、とにかく世界観が素晴らしい!紙をわざと古い加工をしたりとか、壁に歴代漫画のセリフとその絵が配置してあったりして感動。
あのシーンが!この原稿で!
ご存命だけに同じ時間を生きているだけで感激という胸いっぱい状態。
特に個人的一番は「天使なんかじゃない」コーナー。
思い出に残る名シーンと巻頭カラーの美しいカラーイラストが圧巻!
声が脳内再生したね、うん。したね。
そして当時の付録も「これ使ってたわ====!!!!」と
鳥肌もの。青春が詰まってた。心の宝箱を覗きに行ったよう✨
あと、先生、結構、かなり昔からMac(Macintoshの頃から)使ってデジタルで漫画描かれていて、その加工も美しく、「Paradise Kiss」のコミック表紙の装丁は矢沢あい先生自らされて賞をもらわれたりされたそう。
もう漫画家の域を越えてるじゃ〜〜〜〜〜〜ん!!!!
だって、Photoshop3.0から使ってるって、どんだけ聡明期からのマカーなのよ!親近感しかないです、先生!
そして展示の最後に、直筆で博多の皆さんに向けたメッセージで
博多どんたくの服を着た矢沢あい先生と各キャラクターに、
2023.矢沢あいのサインに、あ〜あ〜嬉し泣き〜〜〜(もらい泣き〜〜調で)
展示会図版がまた凄かった…
歴代担当者の方との対談で、執筆当時の思い出なんかを先生が語られている。そのエピソードがまた、めちゃくちゃ嬉しい…
最後グッズもたくさんあったのですが、大人買い…はせずに図版と挿絵が使われている音楽とファッション史の本とシールと付箋だけ上納金を納めてまいりました。(十分買ってる)
グッズもね、先生監修の香水とかクリームとかとにかく多種多様!
皆様たくさんご購入くださいませ。
いや〜もう次はいつこんな機会が来るかわからない。
本当に心から満足度の高い展示会でした。
お近くの方は是非!!
漫画は、紙とペンがあればどんな世界も描ける。
人々に夢と希望と元気を与えて後世に残る。
なんて尊いお仕事だろうと思いました。
漫画って、ストーリーや構図、セリフなど、表現が映像にかなり近いところがある。漫画原作のドラマや映画もたくさんあるし。
音もね、効果音とかBGMとか、心の声も入っている。
雪が降っている景色とかカンカン照りの日差しとか、温度も感じられる。
私は映像ディレクションする上で、コンテを描いたりすることもあるし人物描写でセリフやト書を書くのでめちゃくちゃ勉強になりました。
日本という漫画大国に生まれてたくさんの良い作品に子供の頃から触れられて本当に恵まれているなと思いました。
子供たちよ、外に出てばかりいないでゲームも良いけど
漫画もたくさん読めよ〜〜!!
…実は、8歳の娘が今漫画雑誌りぼんにはまっているところ。
今度東京のりぼんフェスに行きます♪
母娘で少女漫画大好き〜!
もう一度、私も小学生のあの頃に戻って、ドキドキしながら名作「天使なんかじゃない」を読みたいなと思いました。
(あんなキラキラした高校生活じゃなかったけど私なりに楽しかった、そんな学生時代を娘が送れたら良いな✨)
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