その手に世界が詰まっている
こんにちは、別府です。
テレビショッピングなどで物を売る映像制作をしている映像ディレクターです。
さて今日のテーマは水。
某アパレルショップで旦那の誕生日プレゼントを購入した際、普段は全然行かない少し値の張るお店だったのですが対応して頂いたイケおじスタッフさんにこのお水を頂きました。
え!個人的には珍しい体験だったので国内での海外アパレルと環境の親和性、さらにマーケティングなどについて書いてみます。
この手に持つ商品1つから世界に繋がっている、そんなお話です。
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海外アパレルと環境の親和性
私が今回服を買ったブランドは海外資本のアパレルブランド。
そこで、常連さんや買いそうな客に紙パックの水を配っていて、プレゼントを買いに来た私と子供たちの3人にもそれをいただきました。
普段は服や身の回り品を買う際に水をもらったことは無く、意外だったので印象に残りました。え!なんというおもてなしサービス!
少し調べると京都の会社、株式会社ハバリーズが佐賀の中硬水を使って画期的な環境に負荷が少ない紙パックの水を販売しているそうです。
女性社長の矢野さんはある記事で
と語られていて海外の環境に対する意識が本当に高いのだと再認識しました。今年2024年の1月からフランスでも食料廃棄についてコンポスト義務化が始まっていることを先日の仏語の授業でも学んだところ。さらに…
フランスはゴミを減らすアイデアが再配達不可品の再販などの民間サービスレベル、また行政サービスレベルでの家庭分別も「出来ないでは済まされないシステム化」が求められている。
環境保全姿勢は、個人や企業が選ばれるための必須要素であり世界のトレンドだということをあらためて思いました。
世界を見据えたブランディングとマーケティング
このお水を販売している女性社長のインタビュー
日本では環境意識がまだまだ高いとはいえませんが、取引先や消費者とはどういうコミュニケーションを心がけていますか?という問いに
この国内での海外資本ハイブランドへの「相手目線」の営業がうまいなと思いました。私もクライアントと話をするときは、とことん相手が何を欲しているかを聞くことから始めます。
そして、
・出発地点の"クライアント"
・クライアントの"お客様"
・そして"私"が何を成せるのか?
全ての糸の中心地点はどこなのか?
この「点」を見つける技術が経験を重ねて提供できる、最も私が大切にしている「仕事の品質」に繋がるのではないかと思います。
クライアントだけにおもねった仕事だけをしていたら相互成長はありえません。
もちろん周囲の環境や時代によってその点は変化し続ける。
だから常におごらず誰に対しても丁寧なコミュニケーションで謙虚に仕事することが大事なんだと考えます。
未顧客理解の正解を見た
先に書いたことは、未顧客理解にもつながります。
未顧客理解とは、通常大切にしがちな既存顧客の深掘りではなく未知のお客様が「なぜ買わないのか」を問うことです。
テレビショッピングも視聴者全員が買う人ではありません。
何が「買わない人にも刺さる表現なのか」を具現化することで新しい顧客にリーチするのです。
日本に紙のナチュラルウォーターが無い。
それは難しいから無い、じゃあ難しいから辞めるという他人の先入観だけで生きるのではなく自分の経験や視点を通した他国や他の方法など別の可能性は見出せないのか?未顧客理解がやはり大事なのだと痛感しました。
水という一番の贅沢
ところで、日本にいると飲み水のありがたさを感じることが少ないです。
少し田舎に行けば美味しい水が飲めます。
しかも、衛生的で軟水のまろやかな美味しい水が、蛇口をひねれば水道水でも飲める。
水がすぐ手に入るのは、そもそもとっても珍しいこと。
フランス留学中は自宅に浴槽は無く、旅行中もそこそこのビジネスホテル的なシングルのお部屋でシャワー室がある程度。夜の風呂が欠かせない人はネット予約などでは必ず確認が必要なほど。
あんなに毎日浴槽になみなみお湯を沸かして風呂に入り水を捨てる文化は日本くらいでは?
そのくらい水は世界的には貴重な資源という認識がトレンドなのです。広く眺め深く考える癖を持ちたいと思いました。当たり前を盲信しない。
非日常を日常へ
そもそも服買いに行って水をおもてなしするという意外性。
非日常から日常へ、そして日常から非日常へ。
この境界線の柵の飛び越えが「期待」を良い意味で裏切り、未顧客をファンにさせる。今流のビジネスなんだろうなという気づきでもありました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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