塩尻1分で話せ-10

元ナンパ師スーパー公務員☆ミスターTalk Your Will 山田崇氏インタビュー「"1分"の持つチカラ」

過去4回行われた1分プレゼンイベント"Talk Your Will"に3回参加し、第一回でプレゼンターとして出場、第二回 in塩尻では主催者、第四回 in秋田では審査員を務めた※ミスターTalk Your Willこと山田崇氏。今後開催される汐留(東京)、岡山の回まで参加予定だそう。元ナンパ師で長野県塩尻市のスーパー公務員、TEDxSakuの舞台にも立った山田氏が、なぜここまでTalk Your Will(以下TYW)に突き動かされているのか?山田氏から見たTYWの魅力について電話でインタビューしてみた。
(お願いしたら2つ返事で協力してくれた・・・本当良い人!!!)
※注 私が勝手にそう呼んでいるだけ。

Talk Your Willとの出会い。そして、長野県塩尻開催へ。

Q:第一回はプレゼンターとして参加されていましたが、どういうキッカケで参加されたのですか?

2016年9月、塩尻市で実施したソフトバンク地方創生インターンシップ「TURE TECH」に参加した大学生30人が塩尻市長に向けてのプレゼン準備のために、講師としてお越しいただいたのが伊藤羊一さんとの出会いでした。羊一さんにはすごくお世話になりましたので・・・今回羊一さんが新しい挑戦をするということで「TYWを立ち上げるけど山ちゃん来れる?」って聞かれて、答えはハイかイエスでしたよね(笑)

Q.第一回のトリを務めていてプレゼンの中で「TYWを塩尻で開催する!」と宣言していましたが、これは第一回開催前から決まっていたのですか?

いや、全然です(笑)羊一さんの冒頭のプレゼンや、25名のプレゼン、自分の前の番だったイスラエル女子部の三木アリッサさんのプレゼンを聞いて「(TYW) すげー!」って思って物凄く感動していました。だから、自分の番が回ってきたときは、その場に立って出てきた言葉を言おうって思ったんです。それで即興で「塩尻でもやる!」っていうプレゼンになりました。このパッケージを今日一日で終わりにするのはもったいない!仲間と一緒にこれをやってみたい!って。

Q.開催が決まってからは集客や準備など、どんな動きでしたか?

正直、集客はほぼ自分で一人一人に声かけた感じです(笑)ゲストの皆さんが豪華なので、なんかすごいイベントだなっていうのは伝わりましたね。そして、プレゼンター枠は速攻で埋まったんですよ。実は人数オーバーしちゃっていたぐらい(笑)でも、自分の想いを話したい!という人が、こんな田舎にも沢山いるんだ!ということが分かって、すごく嬉しかったですね。

そして私が声をかけたプレゼンターを中心に、開催の3日前に「1分で話せnanoda※」という勉強会イベントをやりました。羊一さんの「1分で話せ」と澤さんの「世界№1プレゼン術」の本を持ち込んで、実際に1分で話してみて皆で1分でフィードバックする、というのを飲みながらしました。
そのとき皆が、「1分って意外と話せるね!」「時間あるね!」と言っていたのが印象的でした。
(※塩尻の事業nanodaとかけている)

21年間の公務員人生で一番"株"が上がりました(笑)

Q.主催された塩尻は大盛況だったようですが、開催後の反応はどうでしたか?

まず、私の株がめちゃめちゃ上がりましたね(笑)21年間市役所に勤めてきて色々やった中で、間違いなく一番株が上がりました!

嬉しかったのは、あのイベントから創発が生まれたことですね。信州大学の授業に「1分で話せ」を取り入れて、たまたまそれを見に来ていた他の先生が「今の内容を授業でしてほしい」とおっしゃって、今度学生が授業をするそうです。また、塩尻で澤賞を取った彼・・僕の後輩なんですが、プレゼンを自分でやってみてどうだったかを内省して、ブログを書き始めました。第一回のプレゼンターの皆がブログを書いていたのにも影響を受けたようです。すごく良いので見てみてください。
そして、塩尻は賞をもらった5人のうち、3人が学生だったんです。若くても、声を出して伝えれば大人が「それいいじゃん!」って言ってくれるんだ、ということにめちゃめちゃ喜んでいました。

Q.地方開催ならではのTYWの特徴はありますか?

そうですね、ゲストとの距離が近い印象がありました。東京でも例えば澤さんってなかなか会えない、会えても話せない、と思うのですが、塩尻ではすごく近い距離で接してくれているなって思いました。
あと、TYWに共感したメンバーが集まって地方で開催する、っていうのがサーカス団みたいで何ともワクワクしますね。

"1分"とは自分を深掘る作業?!

Q.山田さんにとって"1分で話す"魅力とは?

1分って、何度も口に出して練習しているとだんだん自分から出てくる言葉が変わってくるんです。これは、人に聞いてもらうってことが大切なんですよね。少人数でもできるんですが、これを50人100人の前でするのを意識するとまたどの言葉にを選ぼうかと考えるんです。1分だから、削ぎ落としていかないといけないんですが、その時に「なんでこの言葉が最初に出てきたんだろう?」って自分を深掘って、自分の玉ねぎの芯みたいなものを探しにいくような感覚ですね。あの感覚、すごく良いな~って思います。

Q.では、オーディエンスとして参加したときのTYWってどうでしょう?

オーディエンスも、一人一人のプレゼンの後にコメントを書くことで、応援という形で参加できるんです。そして、そのコメントを書く作業で、自分はそのプレゼンのどこに惹かれたのか、自分の関心と相手の関心のどこが重なったのか、という気付きに繋がりますね。1分プレゼンを作るプレゼンターは削ぎ落とす作業ですが、オーディエンスも沢山のプレゼンを聞くことで、自分を深掘ることになります。きっと「なぜ自分はこの場所に足を運んだんだろう?」と自分に問いかける時間になると思います。

あと「俺もあんなプレゼンしたいな~!」ってプレゼンしたくなると思います。上手くなくても、想いって伝わるんだって。あの、20数人のプレゼン見るだけでも明日からの自分の1分が変わると思いますよ。

最後に一言!お願いします。

今後、県や自治体を超えてどんどん広がっていくことを期待しています!
そのために、県外の方でもまずは参加してみてほしいですね。

(photo by たつみかずき)

【山田 崇(やまだ たかし)氏 プロフィール】
1975年塩尻市生まれ。千葉大学工学部卒業。塩尻市役所企画政策部、空き家プロジェクトnanoda代表。「地域に飛び出す公務員アウォード2013」大賞受賞。
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プロフィール詳細
【塩尻市 山田崇氏:第1話】元ナンパ師公務員が進める 新しいシティプロモーション

☆今後のTalk Your Will開催予定&お申込みフォーム☆
2019年1月17日(木)19:00~21:00 in 汐留(東京)
2019年2/2(土)14:00~17:00 in 岡山

以上



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