秋田に生まれたことを恨んでいた
なんでこんな街に
生まれてしまったんだろう
この街を、
自分の運命を、
恨んでいた
見渡す限りの緑に
買い物といえば
小さなスーパー
終始耳に入ってくる
訛っている言葉も
全部全部
大嫌いだった
私のいるべきところじゃない
そう思って
この街を飛び出す方法ばかり
考えていた
あれから15年
いつだって元気でいてほしい
大切な人たちと、
手を伸ばせば届きそうな空、
心地いい風に
生き生きと輝くカラフルな花々
大好きだ
私は秋田が大好きだ
この街を
心から抱きしめられる
自分になれたことが
とても嬉しかった
私を育ててくれてありがとう
いくつになっても、
あやちゃん!
と呼んでくれるこの街は
涙が出るほど愛しくて、
涙が出るほど温かい
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