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大学院に通うことを決めて、この1年の方向性が定まってきた

休むことなく爆走してきたスタートアップ企業の取締役を退任して約1年。独立して、色々お声を掛けていただく機会もあり、なんとなく緩やかに飛行をしているのですが、同時に、また一人会社をはじめてこれから先どういう立ち位置で仕事をしてくのが良いんだろうかと色々考えていたのが去年でした。

2019年の日本人女性の平均寿命は87歳。私、今44歳。ちょうど折返しに入ったわけです。人生の後半、これまでの経験とかキャリアを活かしてどういうポジショニングでどう社会と関わっていったら良いんだろうか(もっと具体的に言えばちゃんとお金もらって生きていけるのかというところも大きい)。そんなことを考えていたら、今まで結構その場その場で自分の感覚で道を選んでいたのを、ある程度しっかりした幹線道路みたいなものを自分の中に作って、そこに大きな建物を建ててみたり、小さな楽しい小道を作ったりしてみたくなったのでした。

20代から起業もしていたし、会社員としてリーダークラスの経験もあるし、10年の経営経験もある。けれどそこでおこなってきた意思決定は割とこれまでの経験や感覚に依存していた部分が大きくて、ぶっちゃけ昨今リーダーに必要とされていると言われるデータに基づいた冷静な判断とかは苦手だし、単に自分の感性が大きくずれていなかっただけだと思うのです。自分の中に武器を増やさなくては人生の後半どんどん厳しくなってくる。だってこれまでの経験とかは1年経ったら1年古いものになるわけだし、自分で生み出していかなくては自分のポジショニングなんて定まらない。

今まで経験と勘とセンスでやってきたことを、きちんと体系立てて学びなおすために大学院に行くことにしました。当初はMBAを考えていたのだけれど、モノ(技術)をどうビジネスにつなげていくのかを考えられるMOTで学ぶことにして、今日から学生生活のはじまりです。

論理的思考というのが非常に苦手で、事象 / 事実から考察するよりも先に答えがぽんと出てきて後からロジックを積み上げていくタイプ。それが1年でどこまで思考の幅を広げられるのか楽しみだったりします。

大学院は技術経営という分野柄、36名の学生のうち女性は2名。7割くらいが理系、IT系よりも製造分野の方が圧倒的に多いです。今日から授業がはじまったのですが、私以外全員男性というアウェイな環境。だいたいどこでもアウェイな環境にいるので全くストレスはないのですが。この分野で女性が少ないのは致し方ない。

※ 今回に限らず、コミュニティに女性が少ないと指摘するのは簡単ですが、いきなり女性が増えるわけがなく、誰かがまず飛び込まないことには後が続かないと思っていて、私個人的には、そこで仮に不快な思いをしたり疑問に思う行動があったら普通に指摘するスタンスです。

ということで1年コースでもあり結構忙しい2021年になりそうですが、もちろん仕事との両立となるのでリズムを作って楽しくやりたいと思っています。

最近の仕事は面白いことに結構カテゴリができはじめていて、主に「企業のコミュニケーション・プランニング」と「スタートアップ・ベンチャー企業の経営 / マーケティングコンサル」に分かれてきています。特に前者の方は、企業のビジョンや文化を製品 / サービスのメッセージング(表面的なメッセージングだけではなくて、マーケや営業のコミュニケーションレベルまで)に落とし込み、その会社や製品 / サービスを愛してもらうための仕事です。それこそ「てにをは」レベルまでメッセージングにこだわるので相当楽しい。

そして4月から社外取締役の任もいただき、色々なプロジェクトがあるけれどだいたい柱が見えてきた気がしてます。

あと今月中に自社サービスのリリースを控えています。

ということで4月から色々やることがてんこ盛りだけれど、私にとって一番大事な一人の時間をちゃんと確保して健康に生きていきたいなと思ってます。



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