pipilotti rist「Your Eye Is My Island - あなたの眼はわたしの島 -」🖼️京都📸
2021年6月
京都国立現代美術館で行われた
pipilotti rist( ピピロッティ・リスト )
「 Your Eye Is My Island
-あなたの眼はわたしの島-」
に足を運んだ。
ピピロッティリストはスイスの作家で、映像/音楽/インスタレーション作品などを作っているひとだ。
私は、瀬戸内の豊島で初めてピピロッティリストの作品に出会って、その後、金沢の21世紀美術館にて 映像インスタレーションを体感して。
ピピのトリコになってしまった。
20歳の頃には、ピピの映画が上演されるのを知って、10時間かけて行ったり。CDを外国から取り寄せ繰り返し聴いたり。
ほとんど日本には情報のないなかでも、どっぷりハマっていた。
(ピピがyoutubeにあげているわけでないから載せるの迷いましたが…大好きな作品です)
ピピロッティリストの作品の代表作(?)
「Ever is overall」
映像は、笑顔で車を破壊していく。
メロディは、浮遊感があり、心地よさと居心地の悪さを覚える。
心地よさと狂気。子供のような純粋さも感じる。
美術館ではこの映像作品が壁面に大きく投影される。
ピピの作品に初めて出会ったとき、大きな映像に包まれるように、
その場にいるひとたちが 寝転がったり座ったりして 思い思いにリラックスしながら見ていたのが印象的だった。
大きな映像と曲に、没入するように その世界に入り込む感覚もとても好きだった。
また、子供の頃にあったような”性”への感覚を思い出すような映像。
楽しさと残酷さ、美しさと汚さ、それらが同率に存在していたり、
それが”性”であり”生”であるような気がする。
命を感じるのが好きな私にとって、原始的な感覚を思い出させてくれる大好きな作家だ。
同じ時代に生きて、彼女の作品にふれることができるのが嬉しい。
”安全パイ”でとどまらないところも、ピピロッティリストの大好きなところのひとつ。
ひりひりするような、ちょっとはずかしくなるほどの個性を まるまる出している。
それを包むような展示の大胆さと、美しさや 観る側の許容のバランス。
またコンセプチュアルになりすぎない、コンセプトは しっかりと 作品や展示に落とし込まれ、そこにいるひとが楽しめるようにできていること。
こんな世界で活躍するアーティストであれば当たり前のことなのかもしれないが、
私にとってはすごいことなので、本当に尊敬する。
20歳の頃、ピピロッティリストやクリスチャンボルタンスキーのインスタレーション作品に出会って、くずれおちるほど ぼろぼろ泣いて感銘を受けて。
「私も全身で生きていることを感じるような作品をつくりたい。演劇で体験的な作品に参加したり、つくりたい」と強く思った。(私は6歳から演劇に出演したり 関わっている)
また、全く芸術に関わっていない おじいちゃんやおばあちゃん、父や母と、インスタレーション作品に一緒に行ったときのは楽しんでいて。
やはり、体験するのは楽しいのだなと思った。
そんなふうに、いろんな人が肩肘張らずに、作品を楽しめることもいいなと思う。
インスタレーション作品の好きなところは
①その世界に没入していく楽しさ
②見るひとそれぞれが自由に周ることができる
③より体験・体感的に作品を感じることができる
④それぞれの目線で それぞれの物語(感想)が生まれる こと。
演劇の性質と比較してみると
①③→見る側と作品の距離があり没入しにくい、思考のみで没入していく
② →演劇作品は大体が着席して観るものが多く 自由に動けない
④ →物語などがあると、観客側の自由な発想の幅は小さくなる
私は”演劇”は好きでありながら、観劇への"きゅうくつさ"も感じていた。
舞台にあがっている(出演している)のは、さながらインスタレーションを体験しているようだなと思う。
舞台上は照明があり スモークが焚かれ、真っ暗な袖、動く人々。その世界の中に入っていく、没入感。
演劇に関わり出した6歳の頃から、それが好きだったのだと思う。
そんな世界を共有したい。
インスタレーションと演劇、お互いの豊かさを作用させつつ、作品はつくれないかなと思ったのだった。
このnoteを書いていて、やはり私も作品をつくりたいなと思った。
身構えずにリラックスして楽しめて
その世界にすっぽり入って体験できるような
生きていることを五感を持って感じられる作品。
展示とパフォーマンスと癒し(セラピー)と日常の境目のような作品。
どんなものがつくれるだろうか。
昨年は、作品づくりをしてトラウマとなり、もう立ち直れないと思った。
しかし これを書いて、ゆっくりと癒しながら、またつくって行きたいなと思った。
32歳という年齢に正直焦りがある。
しかし自分のペースで、人と比べず”私の”つくりたいものや目標を大切に、生きたいように生きていけたらなと思った。
美術館や作品にふれた後、日常の世界が違って見える。世界が美しく見える。
そんな目線をくれるところも芸術の大好きなところだ。
自分のために書いているnote。
書くことや共有することについても考えているが、読む人が豊かに読めるにはどうしらたらいいのかは、まだまだわからない(笑)
そのうちに、癒しや、読んだあとに 世界が美しく見えるように豊かに作用するものを共有できたらいいなと思ってる。
それに、癒し満たして わくわくでいると、それは伝染していくのではないかと思っている。
まずは正直な想いを、そしてまずは自分を癒しや自分の”好き”を大切にして、カッコつけず書いていきたい。
読んでくれた方、ありがとう。
あなたの今日も豊かな1日になりますように〜!
→ こちらのアーティストインタビューとてもよかったのでぜひ!
( 写真撮影 📸 konica c35 fd 🗓️ 2022/6 )
写真と言葉を綴ったひと
瀧澤綾音
演者・美術モデルとして活動。
6歳から演劇に演者として関わり、20歳でインスタレーション作品に感銘を受け「より体感・実感的な作品を演劇でつくりたい」と上京。
新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあ APRICOT/文学座附属演劇研究所/美学校 演劇 似て非なるもの/無隣館/映画美学校 アクターズ・コース/未来の踊りのためのプログラムで表現や創作について 培う。
2022年 調布市せんがわ劇場演劇コンクール俳優賞 受賞。
演劇・パフォーマンス・映像・写真・旅・癒し・インスタレーションなど重なり合う、より体感的な、作品の創作や出演を続けている。
2011年から写真の撮影をはじめ、
2021年よりフィルムカメラでの撮影を開始しました。
フィルムカメラkonica c35 fdの写真を載せた Instagramもやっています。
よかったらフォローいただけたら嬉しいです!
ここまで読んでくれてありがとうございました☺️✨
note スキやフォローしてもらえたら嬉しいです〜!