多角経営する私が、「転職」ではなく、「転クワドラント」を進める2つの理由
矢内綾乃@リケ女社長です。
7割が興味あり「地方で暮らし、都内の企業でリモートワーク」。脱・東京が鮮明に
という記事を目にしました。
昨今の転職で重視されることとは
なようです。
これらは、何を意味しているのだろう?と考えました。
「給料が上がる」や、「副業OK」は、
『収入が努力次第で上がる可能性がある』というニーズがあるのではないかと思います。
裏を返せば、『やってもやっても、いくら努力しても収入は殆どあがらないのは嫌だ』という意味です。それはそうですよね。
ただし、従業員として固定給で勤め、労働対価報酬を得る働き方であれば、限界はくると思います。
「リモートワーク可能」は、『時間的、空間的な自由度がある』というニーズがあるのではないかと思います。
裏を返せば、毎日毎日同じ時間で、同じ場所で、同じことをルーティーンし続けるというのは苦痛だということではないか思います。
人間を人間たらしめてきたのは、好奇心だと思うので。
転職で問題は解決するのだろうか
転職した場合にどうなるのか、人生を100年とし、横軸が時間で、縦軸が収入のプロットを線で繋いで見ました。
転職したことで、EがE'になる、E'がE''になることはあるかもしれませんが、マクロスケールで見たときには、残念ながら根本的には解決しないのではないでしょうか。
下記は、ロバートキヨサキ氏の著書『キャッシュフロークワドラント』と、自分の体験をもとにして作ったグラフです。
E:従業員 こちらは、それぞれの年代の平均月収の中央値を採用しました。
参考)https://career-theory.net/60-years-old-annual-income-135270
S:自営業 こちらは、私の父親を参考にしました。従業員が5名ほどの建築設計事務所を経営していました。3つ大きく落ち込みがあるのは、オイルショック、バブル崩壊、家庭の問題及び病気です。
B:ビジネスオーナー こちらは、私自身の体験値をプロットしています。ミクロで見たらもっとギザギザしていますが、ならして記載しています。
図の通り、E:従業員 や、S:自営業で は、20代〜60代までを通して自分の労働力と時間を切り売りして収入を得ます。.
20代の人はなかなか想像できないかもしれませんが、50代、60代で20代の時と同じように元気いっぱいで労働できるはずもありません。今は永遠に続かないのです。そのため、自分の身と時間を使って報酬を得るには限界がきます。
また、S:自営業のプロットでは顕著ですが、ずっと景気が安泰な訳ではありません。一つのスキルだのみ、自分の能力だのみだと、時代の変化についていけないケースがあるのです。
B:ビジネスオーナー は、準備をしている間は収入になりませんが、仲間づくり(=チームビルディング)、仕組みづくり、自分づくりを完成させて行くと、労働対価収入→仕組みからの収入→資産からの収入、と収入の質が変化して行きます。
ここで気づくべきは、仕組みからの収入や、資産からの収入が発生する人生後半の結果の原因は、元気に労働できる20代、30代の努力の先出しにあるのです。
今は、過去のやってきたことの集大成であるように、未来から振り返ったら過去である今やっていることが未来です。
今が未来を作っているのです。
もし、収入と時間の自由を得たいのであれば、転職ではなく、若いうちに転クワドラントをするべきだと思うのです。
私が、「転職」ではなく、「転クワドラント」を進める2つの理由とは
人生を味わうことができるのは、たった一度だけです。
自分の人生をマクロスケールで捉えたときに、あなたはグラフの中のどの線をたどりたいでしょうか。
☆格言☆
人生はどちらかです。
勇気をもって挑むか、
棒にふるか。
ヘレン・ケラー