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「”あのこは貴族”を観て分断があっても共存できる優しい世界を信じたくなった」と、3/14の日記

「あのこは貴族」を観た。
映画を観る基準として、わたしの好きな人が
2人以上勧めていたらGOサインと決めている。
今回もそうやって巡り合った作品だった。

【ネタバレあるかもなので、嫌な人は読まないでね。】

東京の開業医の家に生まれ松濤に住む華子。
富山から必死に勉強して慶応大学へ進んだ美紀。
(親の経済状態が悪くなりやがて中退しちゃう)

全く階層の違う二人。
ひょんなことから引き合わせられる。

二人は共通の男性の知り合いだった。
一方は婚約者、一方は都合の良い女。

あわや触発かと思いきや、
平手打ちもコーヒービシャーもない。

静かに華子が出した紙封筒。
手切れ金か?と思うと
出て来たのは、
日本橋でお友達に会うなら
行って来なさいと
母からもらったお雛様展のチケット。

別にマウンティングも取らない
確かにそこに階層における分断はある。
でも、その距離感をあえて縮めることもなく
遠巻きに白い目で見ることもなく
フラットに温かい眼差しを送り合う。

世の中はキャットファイト好きなのか
階層やカテゴリーの違う女同士を戦わせる。

でも違う世界にいるからといって
必ずしも争いのタネになるわけじゃない。

お互いの世界を受け入れて
浮かず離れずの距離感を保って
わたし達は共存していけるんだ。

どの世界に属していても
その世界固有の生きづらさがある。
それは家柄だったり、
故郷に流れる抗えない空気だったり、
周りから求められる期待だったり。

でも、それらの生きづらさを
映画に出てくる女性達が
淡々と日常を送りながらも
少しずつ人生の舵を切っていく。

オープニングで華子がタクシーに乗るシーン。
わたしがOL時代に勤めていたビルが一瞬映った。
他人事のように移る東京の景色。
どこか他人の人生を生きているような華子の顔。

わたしも”あの東京”にいたとき、
空虚な誰かの人生を生きていた。

レールを外れるのは怖かったけれど、
今はとっても楽しいよ。

映画とってもオススメです。




***

以下は日記
久しぶりの朝帰りのこと、彼のクセ、花木蓮、丸の内でおしゃれランチ、日本酒デザートを食べたこと、シネクイントで映画を見たことなどについて書いています。

※この文章はワンテーマエッセイと日記です。単品で100円で買えます。1ヶ月30本くらい書いてるので1本約10円です。いくつか気になった方は月300円の定期購読をオススメします。 37才・独身・猫二人と都内に暮らすフリーランスの生きる記録。思考、思想、想像力の根っこの部分。今日作って食べたもの、観た映画やドラマの感想、猫写真など、ザクっとnote版のストーリーとしてお楽しみください。それでは、いってみよ〜!

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