『サイボーグ009トリビュート』

画像1 『サイボーグ009トリビュート』(河出文庫)各作家の作風がよく出ていて楽しい。なかでも002視点からサイボーグの訓練を宇宙飛行士の訓練みたいにリアルに綴った酉島伝法「八つの部屋」、006の辛い過去を振り返る斧田小夜「食火炭」、宇宙を泳ぐ008が恰好いい藤井太洋「海はどこにでも」が好みでした。ジェットさんはポーランド系移民2世だったのか、蝗害は恐ろしいなあ、仕事のできるピュンマさんすてき! 円城塔「クーブラ・カーン」は、ひとりの登場人物ではなく、システムを描いていて、なるほどやっぱり円城塔でした。

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