石巻十二国記旅レポ
3月某日金曜日、こどもたちを旦那にぶん投げていざ出立。石巻市の石ノ森萬画館で開催されている十二国記原画展へ行ってまいりました。
旅のお供に白銀を再読しながら新幹線で仙台へ。仙台駅で高速バスに乗り換え…ようとしたところで迷子になるというハプニングはあったものの(思ってたより仙台駅大きかった…)無事石巻に到着!
電車よりバスの方が時間はかかるんだけど(仙台〜石巻1時間半)、大型バスだからゆったり座れて本も読みやすく良かったです。
お昼過ぎ頃に到着し、お腹も空いていたのでまずは「自然派食堂さん」へ。
楽俊の桃と、百稼のスープを頂きました。
スープに乗せるトーストは、推しの治める国にしました。ついったーで「知っている国を沈めるのは忍びない…」というツイも見かけ、なるほど確かに。とも思ったのですが。
いやでもさ、尚隆も言ってたじゃん「想像の範囲内のことは起こらない」って!
今ここで私がトーストの慶を沈めておけば、本物の慶はずっとずっと沈まないんだよきっと!!
という祈り(こじつけ?)を込めて、美味しくいただきました。
そしていざ、石ノ森萬画館へ。
年パス2200円、3回来れば元取れる。と聞いて買っちゃいました。3日間いるし、どうせ毎日来るでしょ!と思って。
原画展、平日ということもあって空いていたのでゆっくりみて回ることができました。フォトスポットからすでにもうテンション上がる〜〜!
原画に関してはもう、私の語彙力では言い表せないというか。ええ、本当美しかったです。
この目の前にある一枚一枚の紙に、山田画伯がペンを乗せ筆を乗せ、十二国記の世界を描いてたんだなぁと思うと感無量。
特に嬉しかったのは白銀3巻表紙絵の原画が見られたこと。神楽坂の時はなかったので。この李斎の絵、すっごく好き!!!
真っ直ぐ前を見る強い眼差し、眉間の皺も艶やかな唇も剣を抜く力強い左手も全部美しい…かっこいい…SUKI…
あと、今回はラフ画の展示もいくつかされていまして、その中に黄昏表紙の一稿があったんです。
実際の黄昏表紙は李斎メインで陽子や雛泰麒など他メンバーが周囲に散らされてる構図ですが、一稿では青年泰麒(おそらく帰還後の病み上がりの状態)がメインで、その背後で天を仰いで泣いているような横顔の李斎が描かれてたんですね。
その…李斎のお顔が、ですね…あの、とても色っぽい……じゃなくて、とても美しかったです‼︎‼︎
おそらく、一稿の方だと泰麒が蓬莱から帰還するという結末のネタバレになってしまうのでボツになってしまったのかな、と推測するのですが、でもこの一稿のカラーイラストもぜひ見てみたかった!!
あとちびキャラのラフ画。これもまた李斎が一稿と実際のイラストでポーズや表情が異なっていました。外套の紐なんだと思うけど、丸襟のリボンブラウスを着ているように見えて、その上からポンチョ型のマントを羽織ってるからなんだか洋装のちび李斎みたいに見えてね。紅茶王子に出てきそうなかんじ!(伝わって) かっわいいーーって思っちゃった!
2019年白銀発売時のプロモーション動画2つ(月影と白銀の紹介)も流れていて、懐かしく思うのと改めて感動しちゃったよ。山田画伯の絵が動いてエモーショナルな音楽とナレーションがつくと、やっぱり壮大な物語だなぁ〜〜って。あの年は本当、十二界隈は日々お祭り状態でしたね。
一通り堪能し、お次は館内のカフェBLUE ZONEへ。コラボメニューの函養山パフェと白桃茶を頂きました。
パフェ、写真で見ると大きそうに見えて食べきれるかな〜〜と不安だったのですが、思っていたよりスリムなパフェだったのでまったく問題なく完食!普通に美味しい!!最後にあった翠のこういんは、青りんごゼリーだったのかな?
BGMにアニメ十二国記のサントラが流れていて、祥瓊の綺麗な歌声を聴きながらお茶を飲む至福のひととき…。あの歌私好きなのです。祥瓊は人形の歌だって言ってたけど、最後まで聞くと国の繁栄を寿ぐ歌だよね。
この日はスタンプラリーは館内と近くで捺せるものだけ集めて、ひとまず終了。早めに宿へ行って白銀の続きを読みました。
今回泊まったのはFUTABA INNという小さなホテルのシングルルーム。
1人旅は好きなのでシングルルームに泊まることはよくあるのですが、今まで泊まった中でもお気に入りにランクイン!すごい豪華とかお洒落ってわけじゃないんだけど、ひとり旅にとても"ちょうどいい"お部屋。
狭苦しくなく、かといって1人で泊まるのが申し訳なくなるほど広くもなく。居心地よく、お値段もお手頃。目的地である漫画館やげんき市場まで歩いて10分弱の距離だし、とても助かりました。また機会あれば泊まりに来たいな。
2日目!
朝、まずはスタンプラリーの続きからスタート。
十二国記って女性の読者が多いイメージだけど、男性のファンもけっこういるのですね。朝も早よからスタンプラリーの用紙を持って街を探索している男性を何名か見かけて、同志よ…!って心の中で呼びかけちゃった。
cafe蓮にて推し二人の国のプリンと楽俊クッキーをテイクアウトで購入。ホテルの冷蔵庫に置いて、再び漫画館へ。
土曜日ということもあって前日よりかなり賑わってましたね。やはり女性だけでなく老若男女訪れているかんじ。まあ、小さなお子さん連れのファミリーはおそらく常設展の仮面ライダーがお目当てで、十二の方はついでに寄ってみたってところかな。十二国記ミリしらであろうちびっ子達が、楽しそうにスタンプラリー集めてるの見るとほっこりしちゃう(子どもってハンコ好きだよね)大きくなったらぜひ読んでね!!
一方で、小学生くらいのお子さんと一緒のご家族で、お母さんがカフェの十二国記コースター集めてニコニコしているのを見かけ、これはお母さんの趣味に家族が付き合ってくれたパターン!と推察。なんて素敵なファミリー!
午後はいしのまき元気いちばで範西国の宝石パスタを頂きました。
紙のランチョンマットと食券のボタン(これはたまたまかもしれないけど)が紫色で、お洒落な範イメージカラーぽい!
わーい!いくらキラキラ〜華やかで範っぽい〜!貝殻の下のこの白いのはなんだろう。これも盛り付けるのかな?いや、もしかして海鮮を冷やしておくための氷では??と思って小匙半分くらい口に放り込んでみる。
塩でした。
もはや盛り付けどころじゃなく口の中が大惨事。
1人旅の寂しいところはこういう時に笑い飛ばしてくれる友達がいないことですね。一人で涙目になりながらお茶がぶ飲みしてました。
今写真見るとどう見ても塩だよ…何やってんだ私…
パスタのお味はとても美味しゅうございました。さすが範国。直前の塩惨事がなければもっと美味しくいただけたと思う…
最終日。
天気はあいにくの雨模様でしたが、朝一で漫画館へ行きあまり人がいないうちに最後の原画を堪能。またしても推しの展示をひたすらガン見。陽子さんも李斎も、本当綺麗。かっっこいい。美しい。大好き。
最後のBLUE ZONEで、十二穀米グリーンカレーとジャスミンティー。カップは泰麒でした。
旅の最後はカフェ蓮へ。恭プリンをイートインでいただき、お土産に雁プリンをテイクアウト。
駅からバスに乗り、名残惜しくも石巻を後にしました。
石巻の街、たくさんのお店のショーウィンドウに原画展ポスターが貼ってあって、仮面ライダーたちと同じように街中に泰麒がいるみたいで嬉しかったです。
そういえば泰麒って、初期の仮面ライダーを子どもの頃に見ていた世代かな?ヒーローものは戦闘シーンあるから麒麟的にNGか。
十二国記まみれの3日間、満喫しました。楽しかった〜〜!!グッズも、予定していたよりいろいろ買ってしまった!
原画展はもちろんのこと、こんな素晴らしいコラボを街全体で開催してくださって感謝しかないです!
石巻、とっても素敵な町だったのでいつかまたゆっくりと訪れたいな。
旅のもう一つの目的、白銀の再読は3巻の途中まで進みました。驍宗さまはまだ出てきてないです。
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