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  • 「十二国記」関連まとめ

    「十二国記」に関する感想、考察などの記事を纏めました。

最近の記事

「風信」と「月の影 影の海」

十二国記シリーズの短編集『丕緒の鳥』に書かれている短編「風信」について、読んだ時に思ったことを調べてまとめてみました。 「風信」は乱世に家族も家も失った慶の少女が、暦を作る仕事に没頭する役人たちと共に生活をしていく中で、命の、自然の営みに触れ、少しずつ傷ついた心を癒していくお話。私のお気に入りの一編です。 最後の方で支僑が燕のひなの数が多いことから「この世界のどこかに新しい王が立ちました」と断言する場面。私、ここを読んだ時に真っ先に頭に浮かんだのは、月の影で陽子が青猿を切っ

    • 最近読んだミステリー 感想(向かないシリーズ)

      前に読んだ「自由研究には向かない殺人」の続編である「優等生は探偵に向かない」「卒業生には向かない真実」(ホーリー・ジャクソン著)読了しました。 この3部作、何か呼び方あるのかな。3つとも邦題に”向かない”がついているので、それでまとめてみましたが。 「わー!こんなに分厚い!1冊あたり一週間くらいかけてた楽しめるな。やった!」と思ってたのに、前回同様2、3日くらいで読んでしまった。続きが気になりすぎて。圧倒的な読書体験でした。 私、ミステリーは好きだけど、謎解き要素について批

      • 最近読んだ本 感想

        「後宮小説」 酒見賢一著 まだ幼稚園か小学校低学年くらいの頃に「雲のように風のように」のビデオを気に入ってよく見ていました。「三食昼寝付き」という言葉はこのアニメで覚えた気がする。キッキョウ先生の体操の授業のところが可笑しくてケラケラ笑いながら「オイッチニーサンシー」って真似してたりね。 中高生の頃だったかな、たまたまそのビデオを見つけてうわー懐かしーと思って見直してみたんですよね。そしたら小さい頃にはまったくわかっていなかったあれこれがわかって、銀河が言ってた「子供じゃな

        • 石巻十二国記旅レポ

          3月某日金曜日、こどもたちを旦那にぶん投げていざ出立。石巻市の石ノ森萬画館で開催されている十二国記原画展へ行ってまいりました。 旅のお供に白銀を再読しながら新幹線で仙台へ。仙台駅で高速バスに乗り換え…ようとしたところで迷子になるというハプニングはあったものの(思ってたより仙台駅大きかった…)無事石巻に到着! 電車よりバスの方が時間はかかるんだけど(仙台〜石巻1時間半)、大型バスだからゆったり座れて本も読みやすく良かったです。 お昼過ぎ頃に到着し、お腹も空いていたのでまずは「

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        • 「十二国記」関連まとめ
          6本

        記事

          十二国記プレゼント短編 感想

          いまさらながら、先日十二国記の日にプレゼントとして新潮社さまより配信された短編の感想です。 ネタバレありの感想ですので、未読の方はご注意を。 落ち着いてゆっくり読めたのはメール届いてから数日後、読了後の心の雄叫びを言葉にできぬままさらに数日過ぎちゃいました。読み返しながらとりとめもなく書き散らしています。 タイトルと表紙絵から、もしかして泰麒の話では?!?と動悸息切れしていたら、冒頭で泰麒の名前、それどころか李斎、陽子まで登場して声にならない叫びを何度もあげました。狂喜乱

          十二国記プレゼント短編 感想

          十二国記 白銀の墟について、つらつら。

          ネタバレありです。無駄に長いです。 初読の興奮はおさまってきたものの、今もまだこの物語について色々考えてしまう。いろんな方の感想や考察を読んで、激しく頷いたり、涙をこらえたり、目から鱗が落ちたり、とそんな日々。 大した内容じゃないですが、とりとめもなくつらつら書いてます。 あと、後半CP話になるので苦手な方はご注意。 * * * * * * * * * ・李斎と飛燕 3巻を読み返しているのだけど、李斎と飛燕のふれあいの描写がなんていうか美しいんだよね…その後を知って

          十二国記 白銀の墟について、つらつら。

          十二国記新刊「白銀の墟 玄の月」感想

          ふせったーでもよかったんだけど、長くなりそうだったのでnote使ってみた。 使い方あってるかなコレ。 感想というか心の叫び声。 順序の何もごっちゃごちゃです。あと語彙力もないです。 そしてもちろんネタバレですので、未読の方は回れ右で!         *まず、李斎 あのね、もう。好きーーーーー!!!!! いや以前から好きなキャラクターの一人ではあったものの、でも本当今回読んでさらに大好きになりました。 強くて、優しくて、でも人として脆いところもあって。 驍宗さまへの忠誠

          十二国記新刊「白銀の墟 玄の月」感想

          十二国記新刊 白銀の墟 玄の月1、2巻の感想

          《  10月にふせったーで書いてツイートしたものです  》 時系列で追っていくと一生書き終わらないと思うので、人物、気になった事柄毎に箇条書きで。 *泰麒 よくぞお戻りになられました……本当に大きゅうなられて…!(東架の人々や浹和と一緒に大号泣) 郎君(わかさま)呼び、いいな!私も呼びたい…わかさまー‼︎ 直前まで魔性の子を読んでいたせいもあって、本当泰麒には早く幸せになってもらいたいんだよ…泰麒のモンペになりそう(もうなってる) 魔性の子で校長に脅しをかけるあ

          十二国記新刊 白銀の墟 玄の月1、2巻の感想