「風信」と「月の影 影の海」
十二国記シリーズの短編集『丕緒の鳥』に書かれている短編「風信」について、読んだ時に思ったことを調べてまとめてみました。
「風信」は乱世に家族も家も失った慶の少女が、暦を作る仕事に没頭する役人たちと共に生活をしていく中で、命の、自然の営みに触れ、少しずつ傷ついた心を癒していくお話。私のお気に入りの一編です。
最後の方で支僑が燕のひなの数が多いことから「この世界のどこかに新しい王が立ちました」と断言する場面。私、ここを読んだ時に真っ先に頭に浮かんだのは、月の影で陽子が青猿を切っ