犬電話
何年か前、ダンナの誕生日に、留守電が入っていた。
留守電を聞いてみると、犬の鳴き声が入っている。
正確に言うと、犬の鳴き声を真似した人間の声だ。
ダンナは犬が大好きな犬アレルギーの男だ。
2011年に大好きなゴールデンレトリーバーのレオが亡くなってから、次の犬は飼っていない。これぞ、レオの生まれ変わり!という出会いが無いのと、ホームセンターで犬を見ても、本人が犬を飼うと喘息の症状が出たり体調が悪くなったりするので、私も積極的には勧めない。
あと、意味不明な犬の値段高騰も、すごい。犬ってそんな30万とか40万とか50万もしたっけ?と値段に納得がいかない。
うちのレオは近所で生まれて、「出産にお金がかかっているので、3万円でどうですか?」と言われたので、3万円の犬だ。なんとその時の10倍以上もするのだなあと、思って犬の値段を見ている。
愛犬の死から立ち直っていない気のするダンナであるが、犬が好きだったことを、私や、私の姉も知っている。
私の家の留守電に、一言も話さず、ワンワン鳴いている人は誰かと考えると、そんなことをするのは、だいたい私の姉に決まっている。
ダンナはさっそく電話をかけ、姉がもしもし、と出ると、嬉しそうに、
「アウッ、アゥアゥアゥ、ワワン!」と応酬していた。
なにかプレゼントもうれしいけど、こういういたずらも面白いものだと思って、次の年の誕生日には、よかったら、うちのダンナの誕生日に犬電話くださいと友人のlineに入れてみた。留守電が3つ入っていて、犬の鳴き声が3種類、元祖である私の姉と、私と、ダンナを知る私の友達であった。
ダンナは2つまではわかるけど、3つ目は誰なんだろうな?と大いに不思議がっていた。
成功したな!と思う。人によって何が嬉しいかはそれぞれ違うけれど、たまたまそんな小さないたずらがヒットするのは、面白い。
自由人になったので、思いついたら、そんないたずらをいろんな人に仕掛けてみたら楽しいかもしれない。
大白柱さんから、バトンが来たので書いてみました。
次のバトンは犬電話の張本人である、姉に渡しますが、姉は、まだnoteに記事を書き始めてはいなので、私がアンカーかもしれませんがw。