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笑いは祓い✧♡

 最近思っていること。

 笑いは祓いではないか?
 WARAIとHARAI、語感も似てる。

 笑って険悪なムードがちゃらになったり、
 今まで目くじら立ててやってたことがどうでもよくなったり、
 すべてが大団円になったことってないだろうか?

 私はある。

 人間、大いに笑った方がいいと思うのである。



①笑いは場の空気を変える


 
 河合隼雄『で』語り合おうに参加して教師人生を棚卸ししたが、印象的な出来事がまだ、ぽつりぽつり、とある。
 ある中学校で美術を教えていた時、感じの悪い少年がいた。別に彼に何もしていないし、彼も私に何もしていない。しかし、やたら感じが悪く眼(がん)をつけてくる。授業しにくいなあ。彼にとって私が、ただ虫が好かないというヤツだったのか。

 思い当たる理由は一つ。美術でポスターとか作品を作るときに、美術教師的には、こうしたほうがもっとよくなるよとアドバイスする。それに対して、普通にやる子供と、先生に文句つけられた!と感じる子供がいることに気が付いた。
 私は忠告のつもりだが、相手は文句をつけられたと思うのだ( ゚Д゚)

 本当に、感じ方は、人それぞれ。

 教師は、色々な人間のサンプルを一気に見れるから、どこか、人間の性というものに気が付きやすいのかもしれない。

 その感じの悪い少年をS君としよう。
 彼の感じの悪さは私と1対1の時に起こり、級友は気づいているのか、気づいていないのか、分からない程度のものだが、ある時、授業で、彼を指名した時に、明らかに牙を剝いて私にくってかかってきた。

 これはマズイ、と思った私は、その時咄嗟に、

「おや、S君。そんな態度をとるなんて、君は私のことが好きなようだな」

と答えた。
 好きな女の子のスカートめくりをする男の子がいるような出来事に例えてしまったのだ。

 すると、クラス全体が、どっと笑い、S君も釣られて、笑顔になった。
 それ以来、そんなことは無くなったのである。

 不思議だ。

 みんなでどっと笑っただけで、あのS君の感じの悪さが祓われた。
 本人もそれ以上「反抗的な態度をとるS」でいる気はなかったらしい。

②一緒に笑っていると相手を好きになる


 別な高校での話。
 美術工芸コースに、通称Pと、Tと、Nの男子の三人組がいた。
 この3人は気まぐれで、言うこともなかなか聞かないし、興が乗れば作業をするが、乗らなければ全くのらりくらりとしている、3人の力量もそれぞれ、しかし、3人揃うと、サボる方に行く。
 教師としては指導しづらい、やっかいな悪ガキ達だ。

 なかなか作業しないので、当然、彼らの相手をしていることが多くなる。彼らのいた中学校はかなり荒れてやんちゃな連中がいたらしく、

「あやのんが俺らの中学に居たら面白かったな」

という話をPが、よくしていた。満面の笑顔である。

 君らは高校デビューの雑魚なんじゃ?

 気の弱いつっぱりの多い高校だ。内心ではそう思いつつ、私は君らの友達じゃないから、ちゃんと先生をつけろ、と注意する。
 互いに、なめて、なめられる関係だ( ´艸`)

 つまり、彼らと授業のたび、いつも話をしていた。

 スキー教室の日、連中は、運動神経も悪いわけではないのに、見学に回っている。何事も頑張らないポーズが好きなのだ。
 教員の中で、スキーに恐怖を感じる私が本部に残り、また御守りをするはめになる。

 皆が、スキーに勤しんでいる時に、結局、一日中、彼らとおしゃべりしていたのだ。

 そして、思った。

やっかいと初め思った三人と語り合う時なぜか楽しき

百済無観音(あやのん)


 にこにこと笑って話をしているうちに、だんだん、楽しくなってきたw

 敵対する者同志から、話して心地よい関係に変化していたのは本当に不思議である。


③笑いは免疫力をあげるらしい


 小林正観さんの本に、カラダが痛くて仕方ないおばあちゃんが講演に来て、正観さんの講演にワハハおほほと笑っていたら、カラダの痛みが消えたという話が出てくる。
 笑うと免疫力が上がってガンが消えたとか、いろいろな話を聴く。
 これは案外、本当のことではないか。
 私自身、単身赴任を恨み、カラダにガンを創った者として、深刻な顔をして世を恨む人よりも、あははオホホと楽観的な人の方が長生きしそうだと知っている。
 
 五戒(悪口、愚痴、弱音、泣き言、不平)は神さまに好かれたいからでもあるが、自分のカラダを守っているとも言える。
 カラダのどこか悪くて痛い人は笑ってみるといい、と正観さん。
 最近、マウスの握り過ぎで、右肩が痛い私。もっと笑う( ´艸`)

④笑いは特別な物。


 敬愛するくりすたるるさんのこの記事を読んだ時、全く、腑に落ちた。

 とても興味深い記事なので、是非、全文をご覧ください。
 この記事から引用します。

作家・カウンセラーであり、同時に現代精神世界の指導者ともいわれるエックハルト・トール氏は、著書『ニュー・アース』(吉田利子訳/サンマーク出版)のなかで、花に、植物の「悟り」をみることができる……と語っています。
トール氏のいう広義の「悟り」とは、単純な「進化の延長線上にはない」、生物の「飛躍的変化」。
茎や葉っぱの「飛躍的変化」である花という存在を、トール氏は、植物の「悟り」と呼びました。
進化の過程において、植物が「別の次元」への「飛躍的変化」を成し遂げた成果。それが「花」であると、トール氏は語ります。

 そして、石の悟りが宝石であると続く。

 では、人間の悟りとは?

花や貴石が、植物や鉱物にとっての「悟り」であるのなら、わたしたち人間にとっての「悟り」はいったいなんだろう──と、思いを巡らせます。
「真」と「善」のほうは置いておいて、ただシンプルに「美」を感じるという視点から。
わたしに体現できる美しい行為。
その美しさを感じるだけで、自分もまわりも喜びに満たされるような、そういう何か。
その問いに対してわたしが思いつく答えは、たったひとつしかありません。

笑うこと。

 笑うことは、凄い!とこの記事でまた、笑いのチカラが一つ加わったのである。

 きっと、笑いのチカラは、まだまだある。

 この記事を書き、人生の中で笑いを大事にする考え方は、河合隼雄氏からきていた、と気づく。


笑ってる💖


 

 2025年、大いに笑う✧♡



 今年になって大いに笑った記事を一つ推薦します💖

 ユウスキンさんのこの記事は、梅を料理するまでの前編。後編はちゃんとオサレなケーキを完成。私はうっかり後編から読みましたが、是非、皆さんはこの梅料理前の前編からご覧になるのをおススメします。

 ユウスキンさんの料理記事は、かのginagamomさんと同レベルぐらいのお洒落な写真と、同レベルぐらいの料理の腕があるように思うのですが、文体がお笑いに走るところが凄い。AIの使い方、一番納得しました。

 是非、後編もいかが?