内なる声に聴いた「家」を、本当に見つけてしまうまでのお話 part1
「お前の家が南にある。家を探せ」
5年前のある日、東京のワンルームに住んでいた僕はそんな内なる声を聴きました。
すぐに退去届を出して家財道具をすべて処分、大事なものは段ボールに詰めて北海道の実家に送り、100冊以上持っていた本をすべて中古屋に売り、キーボードやギターも売り払って飛行機代に替え、一人で背負える量の荷物だけを持って沖縄に飛びました。アパートを出る際、一度も振り返らずに駅まで歩いたのをよく覚えています。「南にある」と言うからには、日本最南端の県に行って間違い