理想の釉薬の探求は陶芸家にとっては永遠の探求に近い。 私が今追い求めているのは、 ウズラの卵やダルメシアンのようにはっきりと際立つ黒い斑点 ランダムな柄の出方が美しい。この柄を陶芸に反映するため調べた 話をする。(ほぼ備忘録) そもそも釉薬ってどうやって出来てるの? 化学の授業と陶芸を掛け合わせたら子どもたちのやる気はあがると思うね。 それはそうと、私の求める斑は「ダルメシアンに似た釉薬」なんて 調べても出てこない。 以前御深釉に近いものを見つけて購入したけど、焼成して
この記事は、陶芸家としてのコンセプトづくりや戦略など、陶芸家が普段あまり人に言いたがらないことを書く「くさいはなし」シリーズです。 私個人としては、作家さんのコンセプトや理屈なりを詳しく知りたいタイプですが、感覚的に伝えたいものに対して理屈を前提に語るのはナンセンスだと理解しておりますので、基本的には自分の作品もそういう前置きなしで楽しんでもらいたいです。 しかし、陶芸家を目指す以上、コンセプトや収益計画がないと自立はできないので、夢を壊しかねないビジネスくさい記事は有料にし
陶芸との出会いはオギャっと誕生したその日から。 母は茶道とスキーを嗜むアクティブな人で、父はそんな母の趣味を一緒に楽しむ旅行好きな人だったので、我が家の旅行はもっぱら温泉と窯元めぐり。 小さい子どもがいようと関係なく茶会があれば準備のために家中に茶道具が並べられ、桐の箱から地味な色の器がごろごろ出てきた。 母は家族分の干支の茶道具を集めるのが好きで、私の干支の香合だの茶碗などがたくさんあった。 休日は、茶席の菓子を餌に着物を着せられ母の茶会の手伝いへ。渋い茶を飲み高価な器を理