モンゴル旅行記 with 食中毒
8月10日~15日、モンゴルに行ってまいりました。いや~地平線のどこまでも続く草原に着陸前から心を躍らせたかった。。現実はそうもいかず、生まれてからこれまで、これほど自分の身体が不調になったことはない限界曲線を超えるフライトから、私のモンゴル旅行は始まりました(笑)
(今は、「(笑)」とか書きますけど、もう絶対同じ経験は無理…)
よくよく考えるとモンゴル着く前から災難だった
福岡からモンゴルへは直行便がないので仁川で乗り換えが必要です。
※成田からはMIATとエアロ・モンゴリアの直行便あり!
大学時代の大親友に会うため、韓国に2泊してからウランバートルに向かいました。なるべく宿泊費を抑えるために、安い宿をとったら、洗面台にシャワーがついているタイプで「あ、このタイプ…ね」と大学時代を懐かしむ旅の始まりとなりました。それは、まあ可愛いほうで、部屋に入った瞬間見える位置に殺虫剤が置いてあって嫌な予感がしていたのですが2日間蚊と共同生活をする羽目になり、一晩ごとに5か所以上刺されるタイプの宿でした。
…大学時代から一人で韓国には行ってますが、なぜか韓国では宿との相性が良くなくて(?)真冬に水しか出ないシャワー@洗面台(もはや行水)とか、これまでも色々あったので今度良い宿の探し方を教えてください…
そんなことは置いておいて、1日目はGSCソウルとデジョンの仲間たちと、ソウルで美味しいものをたんまり食べて、2日目は大学時代からの友人とデジョンに行ってとても楽しい時間を韓国で過ごしました。(途中で暑すぎて友達が熱中症になったのは除く)
最後の日の夜はデジョンにあるモダンな感じの韓国料理屋さん…!
私はおなかが弱いのでユッケが入ったご飯は注文しなかったのですが、友達が「美味しいから食べてみな~」と少し分けてくれました(優しい…💕)
始まりは突然だった
ウランバートルに向かうべく、仁川空港にレッツゴー!
仁川空港では、日本からやってきたGSC福岡のメンバー(Aとおきましょうか)と合流です。
A的には私の稀に見るはしゃぎ方で、心からこの旅行を楽しみにしていたんだな~と微笑ましく思っていたそうです(笑)
Aと会う前に仁川の乗り換えでいつも食べるチゲも食べて幸せ…ということでMIAT航空のウランバートル行に乗り込みました。
「…おっと」
事前に予約した私の窓側席に人が座っている…少し残念な気持ちになったのですが2家族(3人+2人)での旅行だったみたいなので、3人家族に席を譲り、私は通路の3席シートの通路側に座りました。
(とても感謝されたけど、後で感謝するのは私の方のになる…)
仁川~ウランバートルは3時間もあればつくので、とても多くの人の往来が韓国↔モンゴル間ではあるみたいです。
実際、ウランバートル市内はNice to CUという韓国のコンビニチェーンが至る所にあり、韓国製品があふれている…!さらに、モンゴルから韓国に出稼ぎに行く人も多かった過去もあり、韓国語を流ちょうに話すモンゴル人も沢山。
(あとで、このCUとモンゴル人の韓国語に助けられることになるとは夢にも思わなかった)
※なんとモンゴルには2024年4月現在で400ものCUが存在するとのこと…!
ということで、長くなりましたが離陸しました!
少し冷房が強いのかな…何となくおなかに不調を感じましたが、私はもともと腸が弱くて通常運転でおなかが痛いのであまり気にせず…
と、思ったらなんか痛い!食事が運ばれてくる気配があったので、動けなくなる前にトイレにダッシュ。まあ、ここまでは私にとってはよくあることなのです。
そして運ばれてきた料理…!さっきチゲを平らげた&若干お腹に痛みを覚える私的にはあまり手を付けるべきではない、というか何なら断った方が良かったのですが、親しい皆さんはご存じの通り幼い頃から食べ物に対する執着が強くて(?)受け取ってしまいました。。受け取ったら食べなきゃでしょ…ということで一口。なんか食べないほうが良い気はなんとなーくしたのですが、食べ始めるとスプーンは動くというか。
しかし、終わった食事を片付けてもらう前からおなかの痛さが尋常じゃなくなり、再びトイレ!!(笑)
結局着陸までに15回くらいトイレに行く謎の乗客になりました、本当に窓側席を人に代わってよかった…
ご存じの通り、航空法上飛行機が着陸姿勢に入るとトイレに行かせてもらえないのです。シートベルトマークがついている間はトイレいけないのです…脂汗が止まらない中、悪寒と筋肉の震えと激痛に耐えながら、30分以上トイレ以外のことを考えるのは(?)苦行以外の何物でもない…そして横の韓国からの旅行中の皆さんの怪訝そうな表情が忘れられない。激痛走る中、どうやって自分の気を紛らわせようかと色々なことを考えました。
「これに耐えれば、この後の人生、どんな苦しいことがあっても、これを超える苦しみはないから、きっと大丈夫だと思える」
「もし今トイレに行って、飛行機の安全な航空に問題が生じたら私はどんな責任を負うのだろうか…保険は適用されるのかな…(ちなみにいつも入るのは損保ジャパンのoff)」
どうやって耐えたのかわからない&思い出したくないですが、シートベルト着用サインが消えた瞬間トイレにダッシュして籠りました。
話しかけないでくれ(ごめん)
飛行機から降りた私の顔をみたAは「石像かと思った…」らしいです(笑)
もう歩くのもやっとで、数歩歩くたびにうずくまらせてほしい(しかし、姿勢によってはおなかを刺激する)。
イミグレーションカウンターを通り過ぎる前に力尽きてベンチに座り込んだところ、モンゴルの係員の方々が心配して囲んでGoogle翻訳で色々話しかけてくれる…けど私は放置してほしい。。
医者を呼ぶかと聞かれたものの、モンゴルのお医者さんに何をどう説明していいのかもわからない、説明する体力もないのでとりあえず断る。(横のAは「お願いしたほうが良いんじゃない?」としきりに勧めてくれた)
20分くらいたって少し落ち着いた?と思う一瞬でカウンターで審査を行い、やっと着いたチンギスハーン国際空港!2021年にできたばかりのこじんまりした、でもきれいな空港です。
本当はウランバートル市街までバスで行く予定だったのですが、私はもう椅子に座り込んで動けないレベル…ということでAがタクシーを予約してくれなぜか40米ドル固定価格のタクシーにやっとのことで乗り込みました…着陸から1時間半も経過…本当にごめんなさい。
空港は大草原の真ん中にどーん!!と作った感じなので、タクシーからの景色は最高!!!だったとAが教えてくれました。私は車の小さな揺れですら腹痛になり、運転手の流す音楽の音にさえキレそうになるれべるに精神がすり減っていました。早くトイレにいきたい、その一心でした(今考えるとよく耐えた…)
モンゴルでは食事は赤と白からできている
どういうこと?
と思われると思うのですが、モンゴルの友人曰くモンゴル人は野菜を食べない、とのこと(笑)
伝統的に食べ物は「白い食べ物」と「赤い食べ物」に大別され、乳製品と肉を食べて暮らしてきた、とのこと。
つまり、どういうことかというと私の食べられるものはない…!
ホテルについてから数時間眠りこけ、体からものは出ていく一方なので少し何かを食べたいし、Aもせっかくウランバートルに来たのに介抱しているのは申し訳ない…と思い、ホテルに併設されるモンゴル料理屋さんに行ったのは夜の9時。
赤と白しかない、とは言えどさすがに大都市ウランバートルゆえに見つけた野菜スープを頼みます。どうしてもすっきりしたものが何か飲みたい…そう思っていた私の目に飛び込んできたのは「カルピス」!!!
知ってました?カルピスってモンゴルではコーラと同じレベルによく見る。
なぜならカルピスの発祥はモンゴルなのです‥!
モンゴルの友人曰く、カルピスのルーツがモンゴルの馬乳酒にあるということをモンゴル人も知っている人はそんなに多くはないけれども(味は全然違う)、親的にもコーラを飲ませるよりは体によさそう、と思い飲むのを許してしまいがち、とのこと(笑)
Aに真面目に止められながらも注文したカルピス。
美味しい…!(感動)
のも束の間ですね。そのあとトイレにダッシュして20年ぶりくらいに戻しました。吐きながら自分の体の神秘に驚いていました(冷静)
ありがとう森永製菓
とりあえず、何も食べられないことは分かったので、水分だけでも購入しようとやってきたのが先ほど言及したCUというコンビニ。
ポカリみたいな飲み物ないかな…と探していたところ目に飛び込んできたのが謎の「Doctor water」なんか体に良さそうじゃない…?(とてもまずいです、他の人にも飲ませましたが、皆好きじゃなかったです)
そして、なんと!なんと!ウィダーインゼリー!10秒飯!!のあれです!!
買い占めました。高かったですが…。そしてCUのコンビニのホットフードコーナーにはたい焼きが売られていたことが印象強めでした(笑)
いつか森永製菓の株を買おうと心に決めました。
試練は続く…
問題は帰りたくても帰れないことなんですよね。。
成田へのダイレクトフライトは5時間はかかります。つまり5時間のフライトに耐えられる腹が必要なのです。
となると、モンゴルでこの何かわからない(けれどたぶん、韓国で食べた何かによって引き起こされた食中毒(笑))腹の中にあるものを出し切る必要がある。
ということで食中毒の体を引きずりながらウランバートル市街に繰り出して、少し歩いては止まる、次のトイレのある場所を探しながら歩く、という2日目からのアクティブさ!
Aに申し訳ないし、頑張ろう&Aがいてくれてよかった…という気持ちでいっぱいでした。あと2日後にはゲルの宿泊+遊牧民の生活をさせてもらう予定なのです。治さねば、の一心でした。ゲル宿泊と遊牧民の生活編はまた別の機会に書こうと思いますが、とりあえずそこにはたどり着けたことだけ述べておきます(笑)
GSCのみんなの温かさに感謝感激雨嵐です。。。
でもおまけ的にウランバートルで過ごす最後の日の朝、事件は起きました。
これもまあ、食中毒が引き起こした災いでもあるのですが。
朝食中にお腹に再び違和感を覚えたので、朝食会場の横にある主に従業員向けのトイレに入りました。鍵をかけようとしたのですが、、、かからない!でも私はトイレがしたい!ということで
「まあ、手でドア抑えてトイレしよ」とトイレのドアを手で押さえていたのです。(この辺りから怪しいけど)
とりあえず、おなかが落ち着いた気がしたので、出ようとした瞬間…
「あれ…鍵がかかってる…!?」
掛け方わからないから、鍵の開け方がわかるはずないのです…。
何回も回して閉めるタイプで、何度右に回そうが左に回そうがびくともしない!
ガチャガチャ繰り返すものの開かない…おなかが痛くなっても便座が近くにある安心感は嬉しいのですが、トイレから出られないのはそれはそれで困ります。しかし、ここ従業員向け(?)トイレで小さくて人も周りにいない…大慌てでドアをガンガン叩いて人を呼ぶ…来ない。そしてこういう時に限って、自分の席にスマホを置いてきたんです。あほです。
ー待つこと10分ー
やっと人が来たと思い英語で助けを求めるものの全く伝わらない!
すると突然「잠깐만요~!!(チャッカンマンニョ/ちょっと待って)」と韓国語に切り替わる相手。
ドアの前に人が増えているのはなんとなくわかる。外側から開けようと頑張ってくれるモンゴルの皆さん。嬉しい反面、外側から開くはずないんだけど…と私も頑張るもののびくともしない。
こんな時恥ずかしいとか言ってられない、ということで超片言韓国語で会話を試みる。。
「나는 일본인、남자와 여자의 내 친구、먹다(私日本人、私の男と女の友達、ご飯食べてる)」
モンゴルのおばちゃんが「아~」と何となく理解してくれてGSCのメンバーを呼んできてくれた結果、外側からトイレのドア下の隙間からスマホを滑り込ませてくれ、ビデオ通話ができるように…!(韓国ドラマ超感謝、語学は身を助く!!!)
ただし、ホテルの人も外側から開けるための鍵がどこにあるかわからないとのことでトイレの内側からビデオで見るのは、これまで見たこともない途方に暮れそうな鍵の山を一つずつ試してくれるモンゴル人の皆さん。。しかし、いくら試しても開かないので結局工事の方を呼ぶことになりました。
待ってる間に、外側からおばさんがカギの開け方をレクチャーしてくれる姿を、GSCのメンバーがビデオ通話で見せてくれます。もちろん開きません。
もうダメだ、ドアを壊してもらおう。そう思い力ずくでおばさんが説明する方向にドアのカギをまわした瞬間…開いた。
トイレの個室で汗をかいて、ホテルの沢山の方を巻き込んで、ホテル中のカギを集めた結果がこれで、本当に申し訳なかったというかなんというか。
とりあえずモンゴル人のおばちゃんとは熱い抱擁を交わしました。
とにかく色々あったのですが。
モンゴル旅行は総じて楽しかったです!(笑)
のど元過ぎれば熱さを忘れる、とはこのこと。
今度は2週間くらい行きたいな~と思うので、その時はもっとディープなモンゴルを。というか、これはハプニング編なので、ちゃんとモンゴルについてもまとめたいな、とは思っています。
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