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静岡のツナ缶産業について
静岡県の中小企業診断士、大滝綾乃(オオタキアヤノ)です。
私は食品の開発支援に携わっています。今日は私の勉強を兼ねて静岡県の主要産業の一つであるツナ缶について、紹介したいと思います。
水産加工工場には何度か行ったことがあります。茹で上がったツナの骨や血あい肉を手作業で取り除いていて、意外と手がかかっていることが分かりました。読んでいただいた方がツナ製品を食べたくなってもらえたら嬉しいです!
水産缶詰産業について
静岡県が発行している産業データブックによると、静岡県は水産缶詰製造出荷額において、全国1位のシェアを誇り、マグロ、カツオを原料としたツナ缶の製造工場がたくさんあります。
最近は世界的な水産資源の保護意識の高まりを受けての漁業規制の強化や、原油高の影響による魚価・物流費等の高騰など、様々な問題を抱えています(お寿司屋さんも値上げしちゃいましたね)。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛により、元来の備蓄需要のほか、料理を時短・簡便化できる素材・惣菜・おつまみとしての需要が増えてきています。各企業は、防災用のギフト商品や健康志向に対応したノンオイル商品、プレミアム感を出した商品など、多種多様な商品を展開しています。
ツナ缶で使われる魚の種類
一般的なツナ缶は「ビンチョウマグロ」で作られています。昔のツナ缶は「ビンチョウマグロ」のみで作られていましたが、需要が増えるにつれて最近は「きはだまぐろ」や「めばちまぐろ」、さらに価格が安い「かつお」等の魚で作られています。
ツナ缶の加工方法
ツナ缶は大きく「油漬け」と「水煮」で分かれています。
油漬けで使用されている油は大豆油やこってりとした綿実油がポピュラーですが、エゴマ油・アマニ油、オリーブオイルを使用している商品もあります。
まぐろやかつおの風味をそのまま閉じ込めたノンオイルの「水煮」は、水・魚のエキス・野菜スープなどで加工されたツナ缶です。油を使用しないぶんカロリーが極めて低く、ダイエット中の方や健康志向の方から人気があります。
ツナ缶は高たんぱくなため、子どもにもアスリートにもおススメです。
ここで、私のおススメのツナ製品を紹介します。
おススメツナ製品①由比缶詰所
私の地元の隣町である静岡市清水区由比にある缶詰工場。実家には必ずこのツナ缶がありました。ツナ缶にはビンチョウマグロを使用しており、製造から半年以上寝かせてから出荷しています。オリーブ油漬けはパスタやサラダと一緒に食べると絶品です!製造日から1年以上経過している、熟成したものもおススメです。
おススメツナ製品②TSUNALABO
焼津市にある手作りツナ専門店。缶ではなく瓶詰めされています。県内で水揚げされたビンチョウマグロを海洋深層水で仕込んでおり、数種類のオイルをブレンドしているというこだわり。2021年の優良ふるさと食品中央コンクールで賞を受賞しているほか、静岡県の6次加工品を対象にしたコンクール『ふじのくに新商品セレクション』で2020年に最高金賞を受賞しています。
これをご飯にのせて食べると超絶おいしいです☆
ツナ缶の話をしていたら料理したくなったので、ツナ缶入りの炊き込みご飯を作ってみました。レシピは由比缶詰所のレシピを参考にしています。
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最後に
常備しておけばいざというときに便利なツナ缶。時短料理にもなりますので、ぜひ活用してみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。