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認知症のKiwiのおばあちゃん

ここでは実際に会う患者さんのお話にも触れていきたいと思います。

今働いている施設には可愛いおばあちゃんがいます。
おばあちゃんはかなりの認知症で、その日の夕方に起こったことも、夜には忘れている状態です。

そのおじいちゃんは隣の自立型のアパートメントで住んでいて、毎日おばあちゃんに会いにきます。

おじいちゃんも70代といったところですが毎日80代のおばあちゃんに会いにきては
5時ごろに同じダイニングルームで夜ご飯を一緒に食べて、
そのあとおじいちゃんの家で一緒に過ごします。

帰りは8時ごろになっておじいちゃんがおばあちゃんの部屋に送りに行って自分は自分の部屋に戻るといった毎日を繰り返しています。

そんな可愛いご夫婦なのですがある日、おばあちゃんが夜中の11時のベルを鳴らしてきて「私は混乱している」と言ってきました。

彼女は認知症なのでいつも夜中になると混乱しているのでいつもの調子で「大丈夫?」と言って彼女の話を聞いていると、彼女は旦那さんのことを心配していました。

その中でも
「私の旦那は一度も会いにきたことがない」
「私の旦那は子供と私を置いて出て行ってしまったわ」

私が「旦那さんは毎日会いにきていて、今日も見ましたよ」
と言っても
「嘘でしょ。信じられない。ありえないわ」
と困惑した状態でした。

私が「明日も会いにきますよ。朝8時に。あなたを迎えにきますよ。」
と言った時には
「え?本当に?今どこにいるの?今は他の女の人と一緒にいるのかしら?」と他の女の人を仕切りに気にしていました笑

それでも「まあ明日会いに来るのなら、おしゃれはしないとね。」
明日はこのドレスを着ないとね

満更でもない様子笑
日によっては混乱する日もあるのですがこの日は明日彼が会いに来ると言うことでかなりご機嫌でした笑

そんな可愛いおばあちゃん。
ニュージーランドでは年老いた夫婦でもこうやってすごく仲の良い夫婦がごくたまにいらっしゃいます。(日本でもとは思いますが)
彼女の顔もすごく穏やかな顔をしているのでこんな歳の取り方を取りたいなあと望むばかりです

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