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スカッとする話を作れるAIはどっち?ChatGPT VS Claude

AIを使って、YouTube動画のシナリオは作れるのか?
AIの中でも、「ChatGPT」か「Claude」どちらがシナリオ作成に向いているか?検証の続きです。

物語のアウトライン作成については、こちらで検証しています↓

今回は、この続きとして、中身の物語自体を作成していきます!


ChatGPTにスカッとする物語を作ってもらおう

前回作ったアウトラインを元に、物語を作成していきます。
詳しい物語に入る前に、登場人物のキャラクター設定を作成してもらいましょう。

ChatGPTに登場人物のキャラクター設定を作成してもらう

*アウトライン作成を頼んだ部屋の続きに、指示を進めていきます。

上記の内容を踏まえ、登場人物の名前、年齢、それぞれの関係性を考えてください

とChatGPTに指示すると、こんなキャラクター設定を作ってくれました↓↓

地味に悩みやすい名前も、年齢に合った感じで決めてくれます。
年齢や性格、それぞれの関係性も決めてくれるので、より物語が想像しやすくなります。

嫁姑問題の話にしたいという、キャラクター像が決まっていない、ふわっとした状態でも、ここまで内容をつめてくれます。

「専業主婦の嫁40代と、嫌がらせを繰り返してくる同居している姑60代」など、大まかな設定が決まっているなら、それを元にさらに詳しいキャラクター像を作れます。

登場人物や関係性のアイディアをもらえるだけで、話の展開が浮かんできますね。

ChatGPTで物語の作成ーチャプター1を作ってみたー

では、このキャラクター設定を元に、チャプター1に詳細を作成していきましょう。
作ってもらっていたチャプター1の概要はこちら↓

チャプター1: 紛争の火種
姑と嫁の初対面と初期の誤解。
・生活の中での小さな衝突が次第にエスカレート。
・姑が家族を巻き込み、嫁を試すシナリオ。

物語の流れとして、嫁の真希視点で作りたいので、下記のように指示しました。

チャプター1: 紛争の火種 の物語として文章を書いてください。
真希を主人公として、真希の目線で話が進むように作成してください。

この指示で、チャプター1の内容を、下記のように作ってくれました。

だいたいの流れや、料理や家事、帰宅時間などのすれ違いポイントから、関係が悪化していく流れを作ってくれています。

姑節子の呼び方を、「お義母さん」や「姑の節子は」という風にしてなど、細かく指示していくと、よりシナリオとして使いやすくなります。

また、「伝統的な料理」がふわっとしているので、具体的にどんな料理なのか細かい描写を考える必要がありますね。

「異文化の味」というのも、同じ日本人という設定なら、違和感がある表現なので、ここも変えたら良さそうです。

「レモンを入れたら~」というのも、少し強引で、自らトラブルを作っているように見える流れなので、修正したいですね。

何を作っているかにもよりますが、日本の一般的な家庭料理で、急にレモンを合わせるのは難しそうです。

全体的な流れはできているので、

  • 姑が作る料理はどんなものなのか

  • 家事の指摘といっても、掃除なのか?洗濯なのか?料理なのか?

  • 帰宅時間が遅くなったのも、どれくらいの時間帯なのか

といったところを、ChatGPTに質問しつつ、深堀していくと、もっと物語としておもしろい展開になっていきそうです。


Claudeにスカッとする物語を作ってもらおう

今度はClaudeで試していきましょう。
こちらもまずは、キャラクター設定からしていきます。

Claudeに登場人物のキャラクター設定を作成してもらう

Claudeにこちらの指示を出すと・・・

タイトル、チャプター内容を元に、登場人物のキャラクター設定を作成してください。

特徴や悩み、役割なども考えてくれました↓

少ない指示で、それぞれの人物像を細かく考えてくれました。

夫婦共働きであることや、姑が過去にどんな仕事をしていて、なぜ厳しい性格なのか?など、背景も詳細になっているのでわかりやすいです。

Claudeの方がよりリアルかつ、人間味のある表現が多いので、そのまま使えます。

キャラクター設定だけでみても、より展開を膨らませることができそうですね。


Claudeで物語の作成ーチャプター1を作ってみたー

では、Claudeでもこのキャラクター設定を元に、チャプター1に詳細を作成していきましょう。
作ってもらっていたチャプター1の概要はこちら↓

第1チャプター: 嫁の苦悩と限界
・主人公(嫁)の紹介と結婚生活の開始
・姑の理不尽な要求と嫌がらせの連続
・夫の無理解と嫁の孤立感の増大

Claudeは主人公を嫁の美香と認識していたので、下記のように指示しました。

その設定を元に、第1チャプター: 嫁の苦悩と限界 を作成してください
嫁の美香の目線で話が進むように作成してください。

この指示で、チャプター1の内容を、下記のように作ってくれました。

こちらは物語のスタート段階から、同居して2年経過している設定ですね。

姑からどんな小言を言われているのか?それについての主人公の反応、夫の反応など、具体的に書かれています。

LINEの連投や、仕事軽く見れる、予定があっても夕食の準備を強要など、エピソードがリアルなのでそのまま使えそうです。

姑らしさを出すために、「美香さん」と呼ばせるなど、お互いの呼び名は指定した方がいいですね。

また、自分で「有能な営業職員」と言っていたり、約束に間に合わないことの連絡をした描写がなかったりするので、
そのへんを修正すると良さそうです。

まだ序盤なのに、「限界が近づいている」というフレーズは早いので、もう少し嫌がらせのエピソードを追加したいところ。

序盤は、「日々の繰り返しにストレスはたまる一方だった」とか
「誰にも言えない悩みを抱える辛さを感じていた」程度でとどめたいです。

視聴者のフラストレーションがたまるような、絶妙にイラっとする姑のエピソードが、もっと欲しいですね。

町内会で「何もしない嫁」と「姑の私に冷たい、いびってくる」とふれまわっているとか、

勝手に美香のものを処分するとか、仕事の邪魔をするなど
決定的なエピソードを追加すると、より話が盛り上がります。

全体を通してみると、ところどころで会話が入っているので単調にならないし、何気ない1日での不満が積み重なっていく描写がされています。


物語の中身を作るのには「ChatGPT」と「Claude」どっちが向いている?

「ChatGPT」と「Claude」の両方を使って、物語の導入であるチャプター1を作成してみました。

シンプルに言うと、Claudeの方が具体的かつ、生成文章は長いといった印象を受けました。
細かい指示をしなくても、セリフとナレーションがわかれているので、朗読系のシナリオとしては自然です。

ChatGPTは、出力したいことに対して、細かく指定していく必要があったり、表現が固いところが見受けられます。

トータルしてみると、Claudeなら

  • 具体的なエピソードを自分で生成してくれる

  • 嫌がらせや小言などがリアルだったり、バリエーションがある

  • 自然な文章や言葉なので修正が最低限

といった利点があります。

アウトライン作成はどちらも使えそうですが、
文章力が必要な、物語の中身を作るにはClaudeに頼むのがスムーズそうです。

かたい文章ではなく、親しみやすい文章や、朗読系の動画シナリオを使いたい場合は、Claudeに手伝ってもらうのがおススメですね。

ぜひ、みなさんも試してみてください。

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