10年後に新しい感情が生まれたのを感じた瞬間
私には好きな歌のフレーズがあります。
それは1996年発売のL’Arc~en~Cielの4thアルバム「True」に収録されている「I Wish」という曲の中にあります。
曲調がクリスマスっぽいので、ファンの中ではクリスマスソングとしても親しまれています。
これからの季節にピッタリですね。
私の好きなフレーズは、曲の最後のこの部分です。
君は誰よりも大切な人だから
どんなに歳月が流れても笑っていて欲しい
祈ってる僕なんかどうなっても
君がいつまでもいつまでも幸せでありますように
この曲に初めて出会ったのは、遅ればせながら、今から10年前。
友人にすすめられて、ラルクにハマり、昔のアルバムを聴き漁っていた時でした。
ステキな歌詞は他にもたくさんあるのですが、このフレーズにとても惹かれました。
「自分はどうなってもいいから大切な君の幸せを祈っている」という究極の愛にも近い表現に、非常に感銘を受けました。
なぜなら、自分には無い感情だったからです。
そういう意味で好きなフレーズでした。
それからもこの曲を聴き続けていたのですが、10年経った今、ふと、このフレーズと同じような感情が自分にも宿っていることに気づきました。
まさに、新しい感情が生まれたのを感じた瞬間でした。
大切な人たちには、笑っていて欲しい。ただただ幸せになってほしい。
自分がどうなっても構わない。たとえ自分が幸せじゃなかったとしてもいいんだ。
10年前には「こんな感情自分には無いなぁ」と思っていたのに。
おそらく、この10年の中で体験した様々な出来事が、私に新たな感情を与えてくれたのでしょう。
今では自分の感情を言葉で表しているという意味でも好きなフレーズです。
自分の感情の変化を感じることって、日常生活の中であまりないですよね。
変化していたとしても見過ごしているか、気にしないかのどちらかです。
今、文章を書いているからこそ、様々なことにアンテナを張り、言葉にできているのだと思います。
これからも自分の感情の変化を大事にしていきたいです。