悲しみのかたまりを溶かすための涙
ちょっと悲しいことがありました。
初めて知ったときは、心の奥にズーンと響くものがあったものの意外とショックではなさそうな感じ。
目頭が少し熱くなったけれど、気持ちを切り替えて別な作業を行っていました。
その後もしばらく平気だと思っていたのですが、ずっと心の中に悲しみのかたまりのようなものが残っています。そいつが時々ため息を生み出してくるのです。
「はぁ・・・」
そうこぼす度、実は自分が平気ではなかったことに気づきます。
こんな時は今までの経験から、泣くことで悲しみのかたまりを溶かすのが手軽にできる一番良い方法です。
そこで、登録しているサブスクサービスで泣ける映画を探すことにしました。
気になっていた作品を選択し、再生を始めます。
開始30分ほどで一つ目の悲しいシーンが訪れたのだけれど、涙が出るほどではありませんでした。
最後まで観終わりたかったけれど、そろそろ寝る時間が近づいてきたため一度動画を止めて消した瞬間のことです。
時間差で涙が流れだしてきました。それも、たくさん。
今までの悲しみや後悔などネガティブな感情が、映画の悲しいシーンをきっかけに、涙となって一気にあふれ出してきます。
一度流れ始めるとおもしろいほどに止まってくれません。ポロポロと出てきます。
寝る前に日記とジャーナリングをする習慣があるのですが、仕方ないので涙を拭いながら行いました。
それが終わり、予定より遅くなりましたが、ベッドに横になり寝ようとするものの未だ涙は止まってくれません。
どうやら悲しみのかたまりは意外と大きかったみたいです。
とにかく全て溶けだすのを待って、真夜中を大きく過ぎた頃、ようやく眠りにつきました。
次の日の朝。
悪夢でもみるのではと予想していたけれど、意外とぐっすり眠れたのが不思議でした。ただし、目覚めの気分と顔の状態は最悪でしたが。
とはいえ、もう涙は出てきません。
悲しみのかたまりは無事溶けてなくなってしまったようです。
まだ完全に立ち直ったわけではないけれど、再び前を向いて少しずつ歩いていこう。
おかげで、そんな気持ちになっていました。
人生を変えるために動いているとき。
あと何度、悲しみのかたまりを溶かすための涙を流すことになるでしょうか。
いつか涙を流す日々が報われることを祈りながら、今日も歩き続けます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。