私が私であることに意味がある
私はコンサートであったり、ミュージカルやお芝居であったり、舞台の上でキラキラと輝いている人たちを観に行くことが好きです。
旅行や移動が自粛モードの世の中になり、ネット配信が普及してきたことは非常にありがたいものの、やはり現地の会場や劇場に行って観ることは、なにものにも代えられません。
決して長くは無い、たった2時間ほどの時間の中で、別の世界に連れて行ってもらっているような気分になり、目には見えないパワーをたくさんもらうことができるのです。
人と比べてしまう負の感情
一方で、輝いている人たちと、才能も何もない平凡な自分を比べてしまい、ひどく落ち込むことがあります。
舞台の上の人たちは才能があって、キラキラしていて楽しそう。
同じ人間であるはずなのに、なぜ私はこんなにも何も持っていなくて平凡なのか。
もちろん、輝いている人たちは、普通の人とは違う相当な実力と努力が必要であることは分かっています。
さらに、このご時世、輝ける舞台自体が少なくなり、葛藤はかなりのものでしょう。
人と比べてしまうとき、その人のつらい部分には目がいかず、自分のことしか考えないものです。
負の感情に押しつぶされそうになっているとき、ある曲の歌詞が胸にスーッと入ってきました。
君が君であることに 僕が僕であることに
意味があるんだと歌い続けよう
推しが生まれた日
この言葉は、声優である入野自由さんの「どうしようもなく辛い夜は」という曲の中にあります。
ちなみに、お名前は“自由”と書いて“みゆ”と読みます。素敵ですよね!
「千と千尋の神隠し」のハクの声優さんです。
声変わり前の声だったためもうハクの声は出ないそうですが、今の声もとっても素敵です。
3年ほど前に声優が好きな友人からすすめられて、自由さんの歌を聴いたことが始まりでした。
ドンピシャに好きな歌声で、ひとめぼれ、ならぬ“ひとききぼれ”。
声優でありながらも、アーティストであり、舞台俳優でもあり、多方面に活躍されている姿を見て、応援したい気持ちが湧きあがってきました。
いわゆる推しの誕生です!
おめでとうございます!
何度かライブに行ったり、出演されている舞台を観に行ったりして、自由さんの輝いている姿を見ました。
言葉では表せないほど、とてもたくさんのパワーをもらいました。
本当に感謝してもしきれません。
でも、しばらくすると、人と比べてしまうあの感情はやって来てしまいます。
幸せな感情だけ感じることができたらいいのに・・・人間というのは厄介な生き物です。
才能があって輝いているあちら側と、
何もなくて平凡なこちら側。
いつしか、そんな風に線引きするようになっていました。
私が私であることに意味がある
「どうしようもなく辛い夜は」のあの歌詞を聞いてから考え方が変わりました。
この曲は自由さんがご自身で作詞されています。
あちら側にいると思っていた推しが、
「君が君であることに 僕が僕であることに 意味がある」
と歌ってくれています。
好きな人の言葉は、とても心に響きますよね。
はっ!と目を覚ましてもらった気分でした。
人と比べて落ち込んでいても、それはただ不幸に酔っている状態にすぎません。
自分は自分。人は人。
それぞれが持っている力で前に進んでいくしかないのです。
それから、人と比べることがなくなりました。
無いものねだりをするのではなく、自分が持っている力で何とかする、もしくは、努力して身に着けようと思うようになりました。
なんだか、ひとつ成長できた気がします。
また推しに感謝することが増えてしまいましたね。
ほんのすこし、恩返しとして、私がこの場所でできることは「書くこと」です。
少しでも、多くの方に自由さんの魅力を知っていただくために…!
先ほど紹介した曲は、2020年11月3日に発売された「Life is…」というアルバムに収録されています。
私の勝手な感想ですが、このアルバムには入っている13曲はそれぞれ別な人が歌っているような印象を受けました。
声のお仕事をされ、かつ、俳優としてもたくさんの人を演じられてきた自由さんらしいアルバムだな、と感じます。
全曲試聴動画もあるので、一度聞いてみてください!
あと、サブスクも解禁しておりますので、登録されている方はぜひ!
私は私であることに意味をもって、がんばっていきます!