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ドイツで就活(振り返り記録)

久々のnoteです。1週間以上貝になっていましたが、ゆっくりゆっくり開いていこうと思い、檻を溜めぬように綴ります。長いです。


現状

就活が終わりません、Scheixxe。就活するまでの経緯は、こちら↓をどうぞ。

昨日も今日も面接でしたが、むしろだんだん楽しくなってきた爆。というか昨日今日は凄く良い面接だったから、気分が悪くない、というのが事実かと。

一番最初の面接を受けた日は1月15日でしたので、もう1ヶ月経ちました。この1ヶ月間サボった日は無くて、本当に毎日フルで就活しているのにこうも実らないとは、と哀しいと同時に外国人海外就活の難しさを思い知っています。ドイツは基本、職業訓練AusbildungやインターンPraktikumを経て即戦力として雇うことが大前提ですので、日本での経験は頭数として考えてくれない人もいることを加味すると、移住が遅かった外国人の自分は余計に不利ではありますしね。ドイツでドイツ人が就活にかける時間は平均3〜6ヶ月だそうです。そう聞けば、1ヶ月なんて屁のカッパなんでしょう。むしろたった1ヶ月でこの面接数・応募数は頑張っている。はずだ。

実は上に書いた1月15日に就活一発目の面接を受けたところは、最終面接まであれよあれよとトントン拍子で進み、最終面接後にはチームとの紹介/顔合わせも終えたため、正直もうここに決まるだろうと思っていました。そのくらいケミストリーが良かった。ので、2月7日には私的・「就活まとめ」記事を書いたのでしたが、2月10日にそこからまさかの不採用通知が届き、段々と暗雲立ち込めてるのが今です。件の会社が駄目だった理由は、内部公募で業務経験者の人がおり、最後までその人と私の二人で悩んだ結果、そちらを採用したということでした。面接の雰囲気からも落ちることはないかと思っていたので相当ショックでしたが、面接官3人全員から「採ってあげられなくて本当にごめん」と直接電話がかかってきたので、相当気にかけてくれていたんだろうと分かったのは救いでした。

それでも上の会社が駄目だった可能性も残し、3社バッファを用意していましたが、生憎どこも上手くいきませんでした。1社は給与面でどうしても折り合えず結果面接も実施されませんでしたし、1社はなんとBIG4だったので私のキャリアや専門性の無さは難しいと思っていました。のでむしろ面接に呼んでいただけただけで有難いという感じ。もう1社は日系という理由だけで選んだものの労働条件(チームメンバーが全員日本人なので仕事は日本語のみ・外部やりとりは英語・ドイツ語は不要)に疑問もあり、おそらく業務内容未経験(と給与額面?)の点からお断りの連絡を受けました。面接でもキャリアチェンジに対し突っ込まれ・私の方も正直ドイツに来てまで日本人だけで働きたいとは思えなかったので、ご縁がなかったと考えています。

改善点

今でこそ、こう冷静に書けていますが、上記のお断り連絡が全て2月10日に一気に来たので先週頭からはしばらく精神的に落ちていました。とはいえ2月10日からの週にも、1社の面接と、リクルーターとの面接3件入っていたので、粛々とこなす。と同時に、こうも上手くいかない原因をきちんと見つめなくては、と見直しにも入り出しました。

お知り合いにもご助言いただいて、出た結論としては以下。
 ① 希望年収を下げる
 ② カヴァーレターの作り直し(「貴社」に採用されたしという説得力をあげる)
 ③ 履歴書の作り直し(メインスキルが目立つように)
 ④ 応募先の精査
これで2月15日から心機一転で応募し直しています。

①について少し言い訳すると、将来のプランを考えた時にEUブルーカードを失効したくないという思いが強く・同カード保持のためには一定額の年収が必要なのです。ただ贅沢したいということではなく、永住を視野に入れた時に同カードを保持できていた方が向こう数年のプランが進みやすい。でもあまりの反応の悪さに年収提示額を下げたところ、リアクションが良くなってきたのを最近感じています。②についてはアドヴァイスくださった方にとにかく感謝。今までは「どこか決めなきゃ」と焦りが大きく、カヴァーレターAnschreibungは正直使い回していましたが、やっぱり一社一社丁寧に応募要項と比較して書き直しを徹底しないとだめだな、と気付かされました。③も若干、内容過多で核のスキルがぼやけてるとのこと「確かに」と思い、新Ver.を作ってみました。枚数も減ったし良い感じ。そして今一度自分の推し「オールラウンダー」「マルチタスク」「マネジメントスキル」「インターナショナルコミュニケーションスキル」「ホスピタリティ」という指針がクリアになった履歴書に仕上がった気がする。④については、BIG4や件の日系企業のように「業種的に難しい」ところもやはりあるので、いくら「アシスタント」「秘書」「オフィスマネージャー」という名目であっても本当に自分の経験とスキルで対応できるか、きちんと見直すようにしています。法律事務所、なんかはアシスタントであっても法務の専門性をやはり求められるので、そこに応募してもリアクションが悪いのは自明。特にドイツでは大学で学んだことと応募業種に関連性を求めるのが恒常的。ドイツ学で学士、声楽で学士修士を取ってますし、どうせ①の年収希望を取っ払うなら、と収入が低いことで有名な(笑)音楽・芸術・舞台業界、劇場の事務方等にも応募を開始しました。あとは前職は機械業界のEMEAチームアシスタントだったので、製造系やレジョナルチームの方がウケがいいのでは、とも分析。

こうやって書き直し・振り返ると、①から④のこんな作戦はわざわざ書くまでもない当たり前のことかもしれませんね…恥ずかしい。最近思うのですが、こういうことを皆20代の時に経験しているのですもんね。私は就活をせずに2個目の大学に進学したので、今日までここまで本腰入れたきちんとした就活をしてきたことがありません。もちろん求職活動の経験はありますが、正直こんなに切羽詰まって・自分を売り込むことを考えてるのは初めての体験です。40も近づいてる今更で何を、とも恥ずかしいですが、でも大事な経験だなって勉強させてもらえてるなと感じています。人生の棚卸しをしている気分です。

今まで応募したポストや面接の振り返り

面接回数ですが、リクルーターとの会話も含めると計14回。応募企業数は実に170は越したと思いますので、打率は八分といったところですね。そしてこんな状況にあるので、自分に興味を持って面接を実施してくれるドイツ人HRマネージャー達には感謝の気持ちが止まりません。面接もここまで数を打ってきてるので段々分かってきたこととして、「自分は帰国子女やドイツ育ちでない生粋の日本人で、勉強でここまでドイツ語を習得した・2022年9月に初めて移住したのだ」という点、最近は改めて強調するようにしています。というのもドイツは移民や第2・3世代が多いので、下手したら私もドイツ生まれのドイツ語が下手な日系二・三世だと思われてる可能性があることに気づいたのです。それは不本意すぎる。なのできちんと履歴書にも「日本語(母語)」と書き、あくまでも自力で海外移住プロセスに打ち勝って・上手くインテグレート出来ている日本人なのだと主張しないと損だ!自己紹介でもきちんとそこを説明するようにしています。

振り返りは以下。

1. 日系大手受付/最終面接までいくも不採用。日系とはいえ、EMEA拠点オフィスなので基本日本人はいないチーム。面接は全て英語・ドイツ語、幾つかスマートに返せない質問があったものの総じて良い面接だった。「会社のパーパスやビジョンをすごく勉強してくれてたし熱意が伝わったし、面接も凄く好印象だったのに、採用出来ず御免」とのこと。

2. 日系セールスアシスタント/一次面接後不採用。面接は基本日本語・HRとは英語、内容的にはそつなく出来たし感じも良かったので、なんで落とされたのか不明。だけど全体的に「日本の面接」だったのでケミストリーも何も無い、無感動の型にハマった面接だった。特段のコメントもなく御祈りメールだけ届いたけど、上記の通り私も日英語だけでは働きたくなかったので、もういいや。

3. アメリカ系ホテルセールス兼予約センタースタッフ/面接前にお断り連絡あり。そもそもレセプショニストで応募したら、「あなたの経歴的にはこちらのポストがいいのでは」と先方から指定され日程調節をしてる間に、他の候補者が現れたのか調整も進まずおじゃんになった。でも私的には年収が低すぎたので仕方ない。

4. BIG4の会計監査チームアシスタント/面接招待が来たことにむしろびっくり!!!!受けられただけで感謝ですありがとう。面接官のドイツ人二人もとても優しくて面接自体はめちゃいい感じだった。けどその後週明けに「BIG4で経験がある他の人材を検討しているので2次には呼べない」と連絡あり。「ですよね」という感じ。でも面接でこう言ってもらえたことが凄く勇気と自信につながったので、私的には良い思い出「貴女の履歴書は本当に興味深くて、政府要人のケア等ユニークな経験をしているから是非直接話してみたかった。企業分析も物凄くして面接に挑んでくれたのが分かったし、ドイツ語を選んで遜色なく色々な会話を交わせたこと、その勇気に感謝する」。好き!改めて御社のファンになりました。

5. ドイツローカルのアパートメントホテル総務/企業分析する間にちょっと合わないと感じたので、こちらからお断りした。

6. ドイツローカルの不動産アシスタント/こちらも同様。企業分析する間にブラック感を感じたので、こちらからお断り。

7. ドイツローカルの監査法律事務所アシスタント/リクルーター経由での紹介でリクルーターとドイツ語で面接。リクルーターのおじさんがいい人で、面接は感じが良かった。ものの先日そのリクルーターおじさんより「先方からお断りメールあった」と連絡あり。残念だけど法律テキストを扱えることが条件に入っていたのでやむなし。リクルーターには「今後も何か案件あったらお願いします」と念押し・お礼メールをしといた。

8. アメリカ系レンタカー会社セールスカスタマーサポート/一次面接後不採用。面接はドイツ語、そつない内容だけど良しも悪しもなかったし・仕事内容にも特段惹かれてるわけではなかったので(立地だけで選んだ)、そうですよね、という感じだった。けど面接の練習と思って次だ、次!

9. ドイツ航空会社アシスタント/リクルーター経由での紹介・リクルーターとドイツ語で面接。リクルーターの女性も話しやすく面接は至極感じが良き。リクルーターからコンタクト済みなので、先方からの連絡待ちステータス。仕事内容も興味あるし、ここは進んでほしい。

10. スイス系BAS・関連機器開発会社アシスタント/一次面接終了、二次の実施日の調節中。めちゃくちゃ良い面接だった。Linked Inでコンタクトしたのだけど、一番人間的Menschlichに対応してくれた。彼のもとでアシスタントするなら上手くやれる気がする。業界的にはマシナリーで前職と近いし、業務内容も対応可と感じる。立地もめちゃくちゃ良くて、通勤30分。二次面接として現場でのProbe・1日体験入社をサジェストされ今日程調整中。

11.  ドイツローカル不動産・商業施設のファシリティマネジメントアシスタント/一次面接終了結果待ち。良い面接だった。HRの人との面接の日取りを決める電話の時から感じ良かったもんな。「貴女は本当に感じがいいsympathish」と何回も言ってくださり、照れ。でも面接で知ったのだけど勤務先はオフィスでなく、商業施設そのものの方になるらしく、そことうちの立地関係がとにかく良くない。業務内容も未経験なので落ちても仕方ないかな、と。

12. アシスタント業紹介案件のためのリクルーターとの面接/実は先週やるはずだったのだけど色々手違いがあり明日に延期された。けど、過去の経験からあまりリクルーターというものを信用していない。そして彼女は電話がいつも高圧的なのであまり期待していない。良い案件たくさん持ってるんだけどな、この会社…

13. 日系ゲーム会社コーディネーター/日系だというだけで応募したら、あれよあれよと招待が来た。けどポストの仕事内容も会社の立地も全然自分にフィットしていないのが自明。日系とはいえ1. 同様に日本人こそいない職場みたいだけど、このまま受けたら2. 同様の結末が見えてると感じて、辞退した。

14. ドイツローカル債務回収会社地域マネージャーアシスタント/これは明日面接です。けど年収はガーンと低い。けど①を改善したらリアクションが良かった、の一つの例です。明日はどうなるかな。

15. ドイツローカル会計監査コンサルアシスタント/これも先週末やるはずだったのに、先方からドタキャンされ明後日に延期。正直今までのやり取り上印象が良くない。仕事内容は合ってるんだけど、業種・立地がフィットしていないので、面接自体断ろうか、とも悩んでいる。

あとはとにかく返事待ちです。経験上、応募後〜ファーストタッチまでは7〜14日前後かかりますね。新しく作り直した書類で応募を開始したのは2月15日なので、それらのリアクションはまだまだ待つ必要がありそうです。

自分の強み

1ヶ月就活を頑張ってみて、自分の個性が少しずつクリアになってきているように感じます。実は逆質問の時に、私は必ず「どうして私を面接に呼んでくれたの?何が興味深い・目を惹いた・魅力に映ったの?」と相手に聞きます。そうするとやはりミュンヘンでの前職のユニーク・チャレンジフルな経験を買ってくれる人がほとんど。あとは芸術業界での活動を受けてクリエイティビティを評価してくれたり。あとは自分でも推していることですが、柔軟性やTransferable skillsを評価してもらえる。ドイツでは退職時に必ず「在籍証明書Arbeitszeugniss」を発行してもらうのですが、そこでも必ず書かれるのはホスピタリティ。freundliches, zugängliches und hilfsbereites Auftretenは推し。今日の面接でも言われた「人あたり・感じの良さ」は武器である!家探し地獄のハンブルクでもミュンヘンでも、住まいをすぐ見つけられたのは「感じがいいからこの子なら大丈夫そう」という大家・隣人の推し故だ。

ドイツ語以外専門スキルなし外国人としての弱者就活ですが、4月末までには良い報告ができるよう引き続き粛々と頑張ります。


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