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内田善美さんによせて


空をみると
内田善美さんの作品を思い出す

空の色に似ている
という題名だったと思う

そこはかとない青春と
えもいわれない慟哭と
ただただ漂う存在感が印象的だった

星の時計のリデルの、
それとはまた違うものなのだろうけど

定期的に、
巡ってみたくなる力を感じる

過去のことも
現在のことも
はたまた未来のことも

覚えようとしても、
忘れられない世界だけれど

ひょんなことで、
最初に触らせてもらった楽器は
トランペットだったよな、
と思い出した

思い出す、というのは
不思議なことで

ぼーっと過ごしていると急に
すとーん、と落ちてくるような感覚で
記憶がピースにはまることがある

あ、そういえば
こんなことしてたな、と
自身の経験ではあるのだけど
他人のことのようにも、感じる

写真をみてみると、
3年前はトランペット吹いてたっけな、
というような感覚でしかないのだけど

その頃からは
27年近くたっているというのだから、驚きだ

音楽に
出会ったのが32年前だとは
思えない

悠久の時を
漂うことは
儚いこととは
想えない

誰にとっても、
無限の今、時があるのだろうと
思うことは自由だろうから

そうおもうことに、
しようかなーと
写真を眺める

今よりしっかりしてそうで、何よりだ

なにが、なによりかは、
空になげておくことにして

空の色に似ている、
そんな色々な心情を垣間見る夜がある

ようやく、
弔える夜が明けていくのを感じる

夜明けはもうすぐなのかもしれない

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