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SNSは苦手だけど、ソーシャルプラットフォームは大好きだ

みなさん、SNSがない世界を想像できますか?

今やSNSは、情報を共有し、友人や家族とつながり、社会の動きを追いかけるための重要なツールとなっています。

私は、インターネットの初期の頃からたくさんの人とコミュニケーションをとってきた経験があります。掲示板に始まり、チャット、オンラインゲーム、そしてソーシャルプラットフォームにSNS。自身の人格を形成する時期のほとんどを共に過ごしていて、オンライン上でのコミュニティなしでは自分のことを語れないほど、ソーシャルプラットフォームに依存しています。

以前は、SNSの世界に夢中になり、毎日欠かさずにチェックしていた私ですが、最近ではその熱狂も少し冷めてきて、実はSNSは情報のチェック用に作ったアカウントしか残っていません。

SNSは便利なツールである一方で、私はどこか距離を置きたいと感じる部分があるからです。それは、SNSの世界が時に誤解を生んだり、人との繋がりがプレッシャーに感じられたりするからです。

私とデジタルコミュニケーションの歩み

自分はデジタルネイティブである認識がありますが、SNSを使うのに抵抗があるということを説明するのに、少し長くなりますが自分のインターネット遍歴を語らせてください。

掲示板とチャットルームの時代

私にとって初めて触れたデジタルコミュニケーションツールは、「どうぶつの森」のファンサイトにあった掲示板です。

そこに集まる人たちが、皆、思い思いにゲームの話をしたり、ファンアートを交換しているのを見て、一生懸命その話題に入っていったことを覚えています。

そのころは、身分を特定するような内容を話すことはマナー違反だったため、自分の年齢などに関わらず、見ず知らずの人と自由に会話できる場所が私にとって新鮮で、楽しい体験でした。

その後、掲示板を超えてチャットルームでの会話に参加するようになり、リアルタイムでのやり取りの楽しさを知りました。

自分の好きなゲームやアニメの話題で盛り上がることができ、同じ趣味を持つ仲間とつながることができる場が、私にとっての「オンラインコミュニティ」の原点だったのです。

初めてのソーシャルプラットフォームとリアルとオンラインの境界線

初めて本格的に触れたソーシャルプラットフォームは、MMO RPGでした。

仮想世界の中で、他のプレイヤーたちと協力し、共に冒険するという経験は、リアルでは味わえない特別な絆を感じさせてくれました。

ゲームをプレイする中で、他のプレイヤーと戦略を練ったり、一緒に目標を達成したりすることが、オンライン上での深いつながりを育んでくれたのです。

ゲームという共通の目的によって会話もスムーズですし、自然と仲良くなる空気が常にありました。リアルの世界ではなかなか築けない、気軽で自由な関係を築くことができたのです。

次に出会ったのが、私にとって初めてのSNSであるmixiです。当時は招待制だったため、リアルの友達から招待してもらいmixiを始めました。

ずっと個人を特定できるような情報は隠すのがマナーでルールという中でやりとりをしてましたが、mixiでは、オンラインゲームのように匿名で自由な交流を楽しむのではなく、初めてリアルな知り合いと繋がるようになったのです。

Twitterの登場と、オンライン上の私の変化

そして、Twitterが登場し、例に漏れず私もすぐにアカウントを作りました。

140文字という制限があることで、気軽に自分の思いを発信しやすく、また、共感するつぶやきにも簡単に出会うことができました。

今まで周りにあまりいなかったタイプの友達を作ることができて、Twitter上での友達作りが楽しくて仕方なかった記憶があります。

特に、嬉しかった出来事があります。

3.11が起こった際、私が好きな作家さんがチャリティ同人誌を合同で出版していました。仲間内で読書会をしようと呼びかけたところ、参加されている作家さんの一人から拡散しましょうか?と声をかけていただけたことが、今でも忘れられません。私の呟きが、住んでいる世界が違うと思っていた人に届いたことに驚きを隠せませんでした。

しかし、変わったことは良いことばかりでもありませんでした。

リアルの友達以外にオンラインで自分の日常を共有することは、これまであまりありませんでした。

しかし、つぶやきという短い形だと、日常で感じたことなどもすぐにつぶやくようになり、ネガティブなことを発信することへの抵抗も薄れていったように感じます。

オンラインでの発信に、少しずつオンライン上の自分とリアルの自分が入り混じるようになり、関係性の薄い人たちにまで自分の感情を共有することが増えていったのです。

そんな中、矛盾した感情を抱えながらも使い続けていたSNSで、ついに心の底から距離を置きたいと思うきっかけが訪れました。

SNSが好きだった私が、なぜ距離を置くようになったのか

それは、私が卒業論文を書き終わったときに起こりました。締め切りもギリギリで、徹夜が続いていました。

やっと書き終えた時に達成感から、「3日くらい寝てないけど、風呂入ってパックして寝よ」というつぶやきをしました。そのときは、ただ軽い気持ちでみんなに報告しておこう、と軽い気持ちでした。

しかし、予想に反して「こういう女嫌い」って引用リツイートがされていました。

気持ちとしては、「(スケジュール管理甘くてギリギリになってせいで)寝てないけど、(覚えてない期間シャワーすら浴びてなかった)風呂入って(これも手入れがほとんどできてなかった)パックして寝よ」といった自虐のつもりでした。

しかし切り取ってみると「地獄のミサワ」みたいな全然寝てないアピールと、そんな時間がなくても美容を頑張ってる女子アピール、とも読み取れたので、確かにそう感じる人もいるかもなと思いました。

それまで、SNSでは誰かがどう受け取るかをあまり深く考えずに、ただ「いいね」をもらうことを期待して軽い気持ちで投稿していました。

その投稿も、「卒論頑張ったし労ってもらいたいな」みたいなリアクションを期待しているところがあったと思います。

趣味や考えが似た友達とつながって楽しくコミュニケーションをしたいという思いがSNSを使う主な理由だったのに、この出来事をきっかけに、何かが変わってしまったように感じました。

社会人になって忙しくなったこともあり、SNSから自然と距離を置くようになりました。SNSがもたらすつながりの楽しさよりも、他人の視線を気にしなければならない窮屈さを感じるようになったからです。

一度は距離を置いたSNS、その力に再び感動する

そんなふうに距離を置いていた私でしたが、仕事を通じて、SNSを活用して素晴らしい活動を広げているコミュニティを数多く目にする機会がありました。

元々発信するのが好きだったということもあり、社会貢献活動やユニークな活動をしている人々、また多くの中小企業が、SNSの力を使って一人ひとりに届き、広がり続ける様子を見たことで、SNSの持つポジティブな影響力に単純に感動してしまいました。

私が嬉しかったTwitterでの経験もそうですが、SNSはただの情報発信ツールではなく、人と人をつなげ、思いを共有する大切な場だということを再認識した瞬間でした。

このnoteもそうですが、今ではたくさんあるインターネット上のプラットフォームが、本当に多くの人やビジネスをエンパワメントしていることに気づき、そういった仕事がしたいなとおもったのがマーケティングを志したきっかけでもあります。

SNSとのこれからの付き合い方

SNSを通じて、たくさんのつながりや感動を得ることができた一方で、自分の発信に対する不安やストレスも感じることがありました。それでもSNSが持つ力、その影響力や可能性は否定できないほど大きく、私の考え方やキャリアにも多くの影響を与えてくれました。

これからもSNSをただの情報発信ツールとしてではなく、人と人をつなげ、ポジティブな変化を生み出す場として捉えていきたいと考えています。私は、自分自身のスタンスを少し変えてSNSと程よい距離を保ちながら、その力を最大限に活用していきたいと思っています。

今では、SNSは私にとって単なる「好き嫌い」を超えた存在です。個人の発言力を広げ、誰もが自分の思いを届けられる素晴らしいツールであり、使い方次第で人生に大きな影響を与えることができる場所。

これからも私は、オンラインプラットフォームがもっと多くの人々がエンパワメントされる瞬間を見届けていきたいと思います。


実は、このnoteを開設するにあたって、新たにXのアカウントを作成しました。勇気が出なくてまだ一度も投稿をしていなかったんです。

久しぶりのSNSの発信ですが、この投稿を機に、また少しずつ自分の思いを発信していこうと思います。
https://x.com/Ayane_Her

興味があれば、ぜひフォローしていただき、これからの発信を一緒に楽しんでいただけると嬉しいです!



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